言霊師、京極夏彦ワールド


この世に不思議なことなど何もないのだよ―――


京極堂シリーズ  その他


京極堂シリーズ

普段は古本屋の主人、しかし実は神社の神主であり陰陽師である京極堂
彼の仕事は事件の犯人を捕まえることではなく、憑物を落すといったこと
憑物を落すことによって見えてくる事件の真相、衝撃の事実、
カタルシスを得たいなら是非!と薦めたいシリーズ
登場キャラクタ全員が、各話の主役を務めれるほどに魅力があるのが良いです。
京極堂―――中善寺秋彦もその1人だが、小説家である関口巽、他人の記憶が見える魔眼を持つ探偵榎木津礼二郎、
京極堂の妹であり、雑誌の記者である中善寺敦子、怒れる暴走刑事――木場修太郎・・・・
と、登場するキャラクタ全てに魅力を感じてしまう要素がありありです。


姑獲鳥の夏  魍魎の匣  狂骨の夢  鉄鼠の檻  絡新婦の理  塗り仏の宴〜宴の支度〜  塗り仏の宴〜宴の始末〜

[姑獲鳥の夏]

≪あらすじ≫
この世に不思議なことなど何もないのだよ―――古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身篭ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵榎木津らの推理を超え噂は以外な結末へ。京極堂、文庫初登場。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


[魍魎の匣]

≪あらすじ≫
箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めされた少女の四肢。そして巨大な箱型の建物―――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物は落せるのか!?日本推理作家協会賞に輝いた超絶ミステリ、妖怪シリーズ第2弾(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


[狂骨の夢]

≪あらすじ≫
夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。神を信じ得ぬ牧師、白岡。夢と現実の縺れに悩む三人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏、山中での集団自決。
遊民・伊佐間、文士・関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落せるのか?著者会心のシリーズ第三弾。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


[鉄鼠の檻]

≪あらすじ≫
忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」・・・・。
箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者―――骨董屋・今川、老医師・久遠寺、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無残に殺されていく。謎の巨刹=明慧寺に封じ込まれた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第四弾!。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


[絡新婦の理]

≪あらすじ≫
当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな―――二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、絡め捕る。中心に陣取るのは誰か?シリーズ第五弾。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


[塗り仏の宴〜宴の支度〜]

≪あらすじ≫
「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り――たいです」。答えた男女は己を失い、昏き界へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。
敗戦後、簇出した東洋風の胡乱なしゅうだん六つ。十五年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。シリーズ第六弾。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫

[塗り仏の宴〜宴の始末〜]

≪あらすじ≫
「愉しかったでしょう。こんあに長い間、楽しませてあげたんですからねえ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとするする宗教集団。接点は果たしてあるのか?ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する。「宴」の驚愕の真相。(文庫版裏表紙より)

≪感想≫


その他


どすこい。

[どすこい。]

≪あらすじ≫
地響きがする―――と思って戴きたい・・・・・・相撲取りの討ち入りを描く「四十七人の力士」、肥満ミトコンドリアが暴れる「パラサイト・デブ」などなど数々の名作を下敷きに、パロディの極北を目指したお笑い連作巨編がついに文庫化。
炸裂する京極ギャグの奔流に、いつしかあなたは肉の虜となる。しりあがり寿先生の4コマは最新作だし、解説には大盛肉子ちゃんがゲスト出演。
全編でぶのちゃんこ盛り!(文庫版裏表紙より)

≪感想≫
是非―――いや、必ず本書を読む前に、他の京極作品・・・・例えば、京極堂シリーズなどを読むことを勧めておきたい、そこで得られる京極作品のイメージが本書を最大限に面白くさせるスパイスだからだ。
また、パロディに使われている原作を読むこともお勧めしておきたい。
有名所で言えば、赤穂浪士の討ち入りを描いた「四十七人の刺客」や「パラサイト・イブ」なんかの他に、「リング・らせん」(本書では土俵・でぶせん)、「すべてがFになる」(本書ではすべてがデブになる)なんかがあるが、元ネタがタイトルだけでなく、内容にもちゃんと使われている(少しだけど)点が素晴らしく、それが全て「どすこい。」テイストに変わっている点が馬鹿らしい。(注:褒めてます)

元ネタを知っている人は、腹筋が痛くなるほと笑い転げる―――と思って戴きたい・・・・・・。


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