「ようこそロゼット。今日から君を、エクソシストとして迎えよう」

いつもより少しだけ強張った笑顔で、牧師が書類を差し出した。
それは強さへの切符であり、強くなる事への義務だった。







052.髪の毛切ったよ。







ダン!ダンダンダン!ダダダダダンッダダダッ!

「遅い!もっと反応早く!残弾の確認を怠るな!」

途切れる事のない銃声と、硝煙のにおい。教官の容赦ない叱咤がそこら中に飛び交い、その度に少女達は肩をすくませる。
まだまだ残暑の厳しい頃合ながらも、少女達―――エクソシストを志し、晴れてこの9月から訓練を開始した修道女達は、黙々と銃を撃ち続けていた。
一心不乱に的を打ち続ける者。恐る恐る引き金を引くもの。そして…

「ロゼット!ロゼット・クリストファ!何度言ったら分かるんだ、脇をしっかりしめろ!味方を撃ち殺す気か!?」
「はい、すみませんっ!」

教官に、『特に』名前を覚えられるもの。まぁいわゆる…問題児。ロゼットは、間違いなくその内の一人として数えられている。
訓練を始めてから約半月になるが、曰く『前の的を狙えば後ろの壁に穴があく』だとか、『的の回りを狙わせたらピカイチ』だとか、なんとも不名誉な評判ばかりがロゼットにはつきまとっていた。
もちろんそのほとんどに悪意はなく、冗談半分・冷やかし半分。修道院に来たばかりの頃とは違って、今やロゼットを取り囲む友人は多い。
しかしロゼットには、その友人達の冷やかしを受け流すような余裕は無かった。

(なんで、なんで当たらないのよ!私には立ち止まってる時間なんて無いのに!クッソー!)

新たに弾丸を吐き出すたびに、凄まじい反動がロゼットの両腕を襲う。頬を、腕を伝う汗がポタタッと振動にあわせて落ちた。
目の前に前髪がベタベタと張り付いてくるが、それを払うのももどかしい。ただ撃って、撃って。

あの日、エクソシストの訓練を受ける書類にサインをした日が、ロゼットにとって本当のスタートだったと言える。
つまらない説法から解放され、ようやく弟を探す”力”を身に付ける事が出来るようになった。ようやく、走り出せたというのに…

(こんなところで足踏みしてっ)

ガゥン!―――ハズレ

(弱いまんまでっ)

ガゥン!―――当たった…けど、かすっただけ。

(強く、強くならなきゃいけないのに…!)

カチン。―――弾切れ。
ハっと新しい弾倉を装填しようとした所で、狙いすましたかのように『止め』という声が響いた。

「よし、今日の訓練はここまで。薬莢は各自回収して、銃はナンバリング通り格納庫へ戻す事。2重ロックを忘れるな。それでは、解散!」

ワァ!と、一斉に賑やかな声が訓練場に広がった。それをどこか遠くに聞きながら独り銃を握っていると、ふいに後ろから名前を呼ばれた。
ロゼット。ロゼット・クリストファ。そう、私の名前だ。

「ロゼット。聞いているのか?」
「…ぁ、ハイ。聞こえてます。何かご用ですか?」
「用というほどのことでもないんだがな。お前、髪が少し長いだろう?」

「 ? 」

遠慮も何もなく、ロゼットは素直に『なに言っとんじゃこのオッサン』という顔をした。
確かに、髪はちょいとばかり長い。近頃散髪を怠っているのもあって、前髪なんて完全に瞳を覆い隠している。普段は横にわけて視界を確保しているのだが、運動をして汗をかいたりすればこのように額や目にベタベタと貼り付いてきてしまう。
しかし、それがなんだというのだろう?

「他の何人かにも言ってあるんだが、邪魔な髪は切っておけ。訓練や任務の邪魔になるし、まがりなりにもエクソシスト志望なんだからな。長い髪は悪魔や呪術に付け入れられるぞ」
「はぁ…」

既に悪魔と契約してます、とも言えずにロゼットは曖昧な返事を返した。まぁ確かに多少訓練の邪魔になるのは事実だし、久々にクロノに散髪でも頼むか…と思いかけた、その矢先。教官の畳み掛けるような言葉が、ロゼットを押しとどめた。

「未熟で『弱い』うちは、無駄に髪を伸ばさん事だ。少なくとも、的を外さないようになるまではな。・・・・・・・・・・・・・・・ん?なんだ、何か不満か?」
「・・・・・・・・・・イエ…別ニ。 お話はそれだけですか?なら、私はこれで失礼します」
「あ?あぁ」

挨拶もそこそこにその場を後にすると、ロゼットはズタズタと訓練場を出て行った。ギリリっと、音が出そうなほどに銃のグリップを握り締める。

(弱けりゃ…髪を切れですって!?そんなの、『私は弱いです』って言ってるようなモンじゃない。そんなの…!)

『絶対切ってやらない!』と呟きながら、ロゼットはズンズンと施設のはずれへと歩いていった。







「というわけで、銃を持ってきてしまいました」
「というわけ、じゃないだろロゼット!」

ヴーンという機械の稼動音だけが響いていた研究室(兼・クロノの部屋)に、クロノの控えめな声が木霊した。
隣の仮眠室では今、エルダーが眠っている。ロゼット達に協力的なエルダーとはいえ、こう頻繁にロゼット(しかも銃つき)が現れてはいい顔をしないだろう。
しかしロゼットはそんな事にはおかまいなしと、どっかと手近に合った椅子に座り込んだ。

「だって、あったまにきたんだもん。お前は弱いから髪を切れ〜だなんて。自分なんて頭から髪の毛が絶滅しかかってるくせに!」
「それで腹いせに銃を持ち出してきたの?…まさかここで乱射するつもりじゃないよね」
「ちっがうわよ!だから、怒ってそのまま出てきちゃったから、うっかり返しそびれたの。格納庫の大扉は、もう閉まっちゃってるだろうし…」

ツンと口を尖らせながら、ロゼットは手中の銃をもてあそんだ。
銃。人の命を奪えるもの。人の命を守れるもの。自分を強くするもの。その為には、重いトリガーを引く事だって躊躇わない。強く、強く。

「…でもロゼット、やっぱり危ないよ。例の、ボストンで起きた強盗殺人事件の犯人もまだ捕まってないっていうし…」
「大丈夫よ。ちゃんと枕の下に隠しておくわ。それに、何日か前に相部屋の子が実家に帰っちゃったから見つかる心配もないし。
それともなぁに?クロノも、私が弱いから心配だっていうの?」
「…まぁ、率直に言うとそうだね」

カチン。

「…ご心配ありがとう。でも私は、クロノが思ってるほど弱くないから大丈夫よ」


「いや、ロゼットは弱いよ」


わざわざ視線をこちらに合わせて、クロノはキッパリと言い放った。

「ロゼットは、弱い。今はまだ、ね。自分でもそれがわかってるから、他人から言われると反発してしまう」
「…なに・・よ、それ…」
「強くならなきゃ、と思えば思うほど、弱い自分を拒絶したくなるんだ」

ガタンッ!!

勢いよく弾かれた椅子が、床を荒々しく滑った。
ロゼットの瞳が、悔しさとも怒りともつかない色をもって、クロノの瞳を睨め付ける。

「ロゼット、」
「うっさい!…クロノまで、そういうことを言うのね。説教なんて真っ平よ!」
「ロゼット、話を最後まで聞いてくれ。僕は」
「いい!聞きたくない!さよなら!」

背中にロゼット!と呼ぶ声を聞きながら、ロゼットは勢いよく部屋を飛び出していった。もう何も聞こえないとわかっていても、耳をふさぐのをやめられなかった。
体が、熱い。耳の奥でドクドクと血管の脈打つ音が聞こえる。服の内に隠した銃が重かった。




















頬を撫でる、ヒヤリとした風で目が覚めた。

あの後、モヤモヤとした憤りを流すかのようにシャワーを浴びて、八つ当たりのごとく夕飯を口に押し込んだ。
愚痴をこぼす相手は数日前に部屋を去ったため、逃げるようにさっさとベッドで眠りについた。
あぁ、でも夜中に目を覚ますのは誤算だった、と、ロゼットは夢と現実の間でつらつらと考えていた。目が覚めた、というより夢の淵からかろうじて浮上した、と言ったほうが正しい。まとまらない思考が、それでも今日の一連のやり取りを思い出していた。

弱い、のはわかってる。
でも指摘されたそれを認めてしまったら、もう何もかも負けだ。自分の中で守り続けてきた何か一本の大きな柱が、ボキリとそれは無残に無様に折れてしまう。そんな気がする。実際はどうだとか、そんなことはどうでもいい。ただ、私はこの大きな柱を守る事で、自分が折れるのを守っているのだ。
折れたら最後。そんな言葉が、ロゼットの頭に強く残っていた。何が最後なのかは、自分でも良くわからなかったけど。

がたがた、ごとり。

「・・・・・?」

現実の重さを伴った音が、ロゼットを夢の淵から更に浮上させた。そもそも、自分は何で目が覚めたんだっけ?確か…確かそう、風が冷たかったんだ。
そう結果付けた瞬間、ロゼットの意識がはっきりと浮上した。風。確かに窓を閉めたはずなのに。そして、視界の端で動く黒い大きな影。あれは、なんだ?

『!』

影と、目が合った。
とっさに悲鳴をあげなかったのは幸運だった。もし悲鳴をあげていたら、その場でクッション越しに撃ち殺されていたからだ。
だが顔面にクッションを押し当てられ、眉間の辺りに重い鉄の塊の存在を感じる今、死期が少しだけ延びただけで非常にヤバイ状況には変わりないんじゃないだろうか?
初めこそ驚きが頭の大部分を占めていたが、ロゼットは段々と事態が非常に特異な展開をしている事に気付いた。え、これってヤバくない?

「見た…み、見たな、顔。お前、見たよな?あぁぁ、どうしようかな。ちょっと、ちょっと遊びたかっただけなんだ」

顔なんて一瞬ちらっと視界に入っただけで、全然わかんなかったわよーー!!と叫んでやりたかったが、寿命を縮めそうなのでやめた。
確かに一度は顔を捕らえた気もするが、辺りの暗さと、何より狂気をはらんだ瞳が印象的過ぎて他なんて覚えていなかった。

(ちょっと待ってちょっと待って!なになになになんなのよこの状況!?まさか、まさかまさか、例の強盗殺人の・・・・!?)

ダイムノベルのようなお約束の展開に、ロゼットは頭がクラクラした。何もこんなタイミングでこんな所に逃げ込んでこなくとも!

「こっそり忍び込んで、こっそりやるつもりだったけど…なぁ、見られちゃったもんなぁ。なぁ、お前死ぬか?」
「!」


誰がっ!と暴れ出そうとした途端、痛いくらいに眉間の銃が重みを増した。激鉄を起こす音がカチリと響き、激しかった相手の呼吸が止まった。

(殺される・・・・・・!!!)







『ねぇ、本当に誰かいたの?』
『間違いないわ、確かにこの部屋に入ったんだから』

「!」

一瞬、クッション越しの気配がとまどった。扉の向こうでは、おそらく巡回のシスターであろう声が小さく響いている。

(チャンス!)


ロゼットは素早く自分の枕の下とクッション越しの銃に手を伸ばすと、そこにあった硬い鉄の塊を掴んだ。相手の銃は激鉄を起こす音からしてリボルバー。シリンダーを押さえれば引き金は引けない。
腹筋の力で勢いよく飛び起きると、やっと開けた視界に映る男の眉間へと狙いを定めた。

(こいつが…犯人…)

ドクドクと心臓がうるさい中、改めて男の顔を見た。星明りのみの部屋の中、最初に見えたギラギラとした瞳は光を失っている。

(こいつが…2人殺して、お金を盗んだ…)


グリップを握る手に、じわりと汗がにじむ。全身の血管が、再び熱く脈打ち始めた。ドンドンと激しく扉を叩く音や喧騒が、どこか遠くに聞こえる。

(強く…強くなるんだ)

弟を取り戻すために。大切なものを守るために。
トリガーにかかる指に、力がこもった。

(ここで、やらなきゃ…っ!)






ドン!!







掴んでいたシリンダーが、男の腕ごと床に落ちた。
薬莢の転がる音がようやく鼓膜を震わせて、壁に空いた黒い銃痕がこちらを見ていた。

「だめだ…だめだよ、ロゼット。これは違う」

聞きなれた、しかしこの場で聞くはずのない声が、すぐ傍で聞こえた。
彼の白い小さな手が自分の腕を掴んでいて、とっさに弾の軌道を逸らせたのだと知る。どうして…?

「これは、強さじゃない。君の望む強さは、こんなものじゃないだろう?
焦らないで。間違えないで。弱さは、君の強さなんだ」

カタカタと、震える右手がゴトリと銃を取り落とした。知らぬうちに目からは涙が溢れていて、喉は浅い嗚咽を繰り返していた。
何か言わなくてはと何度か口を動かすが、クロノの優しい抱擁によってそれは無駄な努力に終わった。

ざわざわとした大人の声と、くぐもった小さな泣き声が、部屋に響いた。




















シャキリ、シャキリ…シャキリ
柔らかい日の射す研究室で、乾いたハサミがリズミカルに音を刻んでいた。

一太刀ハサミを入れるごとに、ロゼットの髪はキラキラと日の光を透かしながら床に落ちた。パラリ、パラリ。
ハサミを持ったクロノは時々ロゼットの正面に回りこんで、左右のバランスを見ながらまたハサミを入れていく。鏡を持ったロゼットは、その様子をじっと静かに見つめていた。

「あのね、クロノ」
「んんー?何?」
「私、ね、怖かったんだ。きっと」
「・・・・・・・・・・・」

パラリ、パラリ

「弱いままでいる事が、すごい悪い事をしてるみたいな感じがして。弱いって言われるたびに、私は弱くない、悪くないんだって言い聞かせてた。そうしなきゃ、もう前に進めないような気がして。
でもホントは、そんな自分のプライドに押しつぶされそうになってたんだ」

シャキリシャキリ、パラリ

「きのう、弾が犯人に当たらなくて、実はすごいホっとしてた。無理して背伸びして、結局つまづいてこけちゃって、あぁ、私ってなんてちっぽけで弱いものなんだろうって思ったの。そんな私が、弱いのが良いとか悪いとかでグダグタ偉そうに悩むなんて、きっと100年早いのよ」
「…それで、髪を切る事にしたの?」
「まぁ、仕切り直しみたいなもんかしら? 私はね、これから強くなるの。弱い私を踏み台にして、前だけを向いて」

もちろん、クロノも一緒にね!と言ったロゼットの強い瞳を、クロノは鏡越しに見て小さく微笑んだ。

「なんじゃロゼット、まーたここに入り浸っておるのか?シスターケイトが昨日の事で探しとったぞ」

欠伸をかみ殺しながら、本来の部屋の主であるエルダーが帰ってきた。どうやら、執務室に用があったらしい。
髪の短くなったロゼットの頭に手を置いて、ぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜた。

「おーおー、さっぱりしたの。きのうの今日でもっと騒いどるかと思ったが、意外と落ち着いとるの」
「まーね。生身の殺人犯相手に騒いでるようじゃ、エクソシストは勤まらないもの」

『…殺人犯?』

クロノとエルダーは、同時に不思議そうな声をあげた。2人の反応に、ロゼットのほうが不思議そうな顔をしてしまう。

「そうよ、昨日の殺人犯。そういえば、あの後どうなったのかしら?ごたごたしてたら、いつのまにか連行されてたけど…」
「・・・・・・・ぷっ!」

たまらず、エルダーが堪えきれずに吹き出した。後を追って、クロノも肩を震わせて笑い始めた。ぷくくくく!とおかしそうな2人であるが、たまらないのはロゼットのほうである。笑われるわけが分からずに、顔を赤くして2人を怒鳴りつけた。

「な、なんなのよ!何がおかしいわけ!?言いたい事があるなら、はっきり言いなさいよ!」
「…くくっ、あ、いや、ごめんロゼット。…そうか、だからあんなに怖い顔して…くくっ」
「もー!だからなんなのよ!」

「…あのねロゼット、例の強盗殺人犯は、昨日の夕方に捕まったんだ」

「・・・・・・・・・・へ?」
「ちょうど、夕食の後くらいかな?ラジオで、犯人逮捕のニュースが流れてたんだけど…聞いてなかった?」

聞くも聞かないも、きのうの夜は夕飯を食べたあとはすぐにベッドに入っていたのだ。そんなニュースを知っているはずがない。

「じ、じゃぁ、きのう私が撃ち殺そうとした奴は…?」
「あれは、最近この辺りで騒がれとった変質者じゃよ。偽者の銃を持って若い女性の家に忍び込んでは、脅かしてまわるっちゅー悪趣味なやつじゃ。
いやー、ロゼットの活躍で捕まってよかったのー」

白々しいエルダーの台詞に、ロゼットの両手はぷるぷるとわなないた。

「な!な…!じゃぁ、私はそんな変態のためにあんな必死の思いをしたの!?死ぬかと思ったのよ!?クロノだってすっごい真面目な顔してたし…!」
「いや、僕も変質者の持ってた銃が本物かどうかわからなかったからさ。ロゼットが撃たれたのかと思ってヒヤっとしたよ」
「・・・・・・そういやクロノ。お前さん、きのうなんでロゼットの部屋にいたんじゃ?」

ギクリ。

「そうよそうよ。クロノ、まだこの部屋以外ほとんど外出禁止なんでしょ?なんであんなところにいたの?」
「い、いや…その、ロゼットが銃を持ってるなんて不安で…妙な胸騒ぎもしたし…よもや憂さ晴らしに乱射でもしてないかと…」
「な、なんですってー!?あんた私を何だと思ってんのよ!」
「あだっ!ちょ、ハサミで殴らなくったっていいだろ!?や、危ないってば…!」

ギャーギャといつも通り始まった騒ぎを、エルダーは『若いのぅ』と微笑ましく見守っていた。

(クロノも、ロゼットが心配だったなら素直にそう言えばいいものを…ま、多少過保護な気もするがの)

昨日の夕方、強盗殺人犯逮捕のニュースと入れ替わりに変質者の情報が入って以来、クロノが心配げにそわそわと外を気にしていたのをエルダーは知っている。なんだかんだで、いつも最優先に考えているのはロゼットの事なのだ。

(ロゼットがエクソシストの資格を取ったら、クロノを相棒に据えてやらんとな。その為にも、シスターケイトを説得せんと…)

「こらお前達、いつまでもこんな所で騒いどるんじゃない!ロゼットは、早くシスターケイトの所へいかんか!」

エルダーはやれやれと、前途多難なシスターと悪魔のコンビの背中を押し出した。



その後。ロゼットの撃つ弾は次第に的の中心を目指すようになり、相棒の悪魔と目覚しい速さでエクソシストとしての昇格を遂げたという。




Fin.