社会福祉士国家試験受験体験記
何度も挑戦しようとしてその度に、自分の年齢ー45歳(当時)や自分の弱気の虫が顔をもたげあきらめていた社会福祉士への挑戦。それでも自分の弱気の心を押し上げやろういう気にさせてくれたのは、職場の同じ大学出身の同僚でした。彼女は社会福祉士国家試験を何度も受験しそのたびに厚い壁に阻まれ、不合格だったのが、不屈のがんばりで14回の国家試験に見事合格したのでした。そのことを聞き自分も「やる前からあきらめるのではなく、一歩踏み出してみよう」という気になったのでした。
しかし、実際やり始めると、最初に26枚という大量のレポートを提出しないといけないことがわかり、いきなりくじけかけたものでした。でも、大学生に戻った気持ちでひとつひとつの課題に取り組みました。やり始めると結構面白く、また、励みにもなってきました。しかし、仕事との両立は正直言って苦しいことも多くありました。そのなかで迎えた初めてのスクーリング。300名近くの人が真剣に授業を受けているのをみて、自分も大いに刺激を受けました。中には自分よりも年配と見られる方や頭の薄い方(失礼)もおり、自分もがんばらなくてはと思ったものです。
レポートの学習とともに、私は早くから国家試験の学習にも取り組みました。とにかく起きたとき、寝る前の口癖は「絶対合格する!」という一言でした。その一言の後に問題集や参考書を開いて学習しました。一日最低30分以上は勉強すると決めやりました。そのことは試験当日まで継続できました。不思議なものでしばらくやり始めるとやらないと何か落ち着かなくなりました。「継続は力」とはよくいったものです。長時間勉強するのが苦手な自分にとってこの学習法はとても自分にあっておりよかったと思います。
通信教育の2年目が始まったある日悲しい知らせが舞い込んできました。自分を国家試験の道へ導いてくれた同僚が亡くなったという知らせでした。失意のまま葬儀に参列しました。そのときに、「絶対合格するから」となきがらに向かって誓いました。
2年目になるとレポートのコツもわかってきて、全部書き上げたときは万歳したいような気持ちでした。2年目のスクーリングも終え、無事単位を取得し卒業証書を手にしたときはさすがにうれしかったものです。しかし、この後大事な国家試験が控えているので、その後も気を引き締めて勉強しました。最後の1年間は一日1時間を目標としました。この時期はとにかくすべての問題集を買いあさり、一日50問程度を目安に問題に取り組み、問題になれるということを主眼におき勉強しました。
また、仕事が不規則な自分にとって「模擬試験」の重要性はわかっていてもなかなか日曜日に休みが取れないことは、悩みでもありました。しかし、インターネットで中央法規が「自宅試験」をしているのを知り、これだと思い受験しました。自宅ですから、自分に甘くすると試験の意味がないので、できるだけ試験の時間も本番に合わせてやりました。結構受験者も多く自分の学力がどの程度ついているのかを知るのは大いに参考になりました。
年が明けいよいよ試験が迫ってきました。模擬試験の結果はよかったものの不安がよぎります。そんなときはおまじないように「絶対合格するんや!」と自分に何度も言い聞かせました。
試験前日なかなか寝ることができず、当日は少々寝不足気味でした。受験会場のインテックス大阪はあふれんばかりの受験者で一杯でした。不安をかかえながら会場に入ると、南海福祉で同じだった人に会い少し心が落ち着きました。最初の社会福祉原論がとても難しく(例年そう)6問目まではまったく回答に自信がもてず頭の中が真っ白になりました。しかし、「ここであせってはいかん」と気を鎮めわからないものはとにかくマークシートに答えだけ入れ次々解くようにしました。(そうしないと時間がない。それは、模擬試験で経験したことでひとつの問題に時間をかけていると時間オーバーになってしまう。)
何とか回答に自信が持てる問題が続き少し心が落ち着きました。あっというまに試験は終了しました。午前はともかく、午後の試験はある程度できた。という自信がありました。
国家試験終了後、2日後にインターネットで模範解答を出しているところがあり、答え合わせをしてみると、何とかなりの点数が取れていました。少し心が晴れやかになりましたが、発表当日はドキドキものでした。また、社会福祉振興センターのホームページがなかなか開くことができずイライラがピークに達しました。夕方5時前ごろようやく自分の番号を確認することができた時はうれしさもありましたが、「ほっとした」というのが正直な気持ちでした。その後点数を確認すると何と118点もありました。自分でも驚きでしたが、「努力した分は必ず報われる」というのは本当だと思いました。しかし、講師の方が何度も言われていたように資格取得はあくまでもスタートラインに立っただけで、これから、この資格を生かして自分の利用者の人たちに還元できるようこれからも精進していきたいと思っています。