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マツモ。 金魚藻として有名な根無し草。 水草として完全に沈水化し、水上葉を出すこともなければ、根を出すこともなく、水槽内をフワフワと漂っている。 そのため、レイアウトには使いづらい一面もあるが、よく見るとなかなか綺麗な水草である。また、浄化能力も高いといわれるので、稚魚育成水槽やエビ水槽などにもよく使われる。 丈夫な水草で、育成は簡単だが、環境の急激な変化には弱いところも有り、溶けるように枯れてしまうこともある。 |
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昔から日本にあったタイプのマツモも条件により新芽の部分が赤くなることがある。 どうしたら赤くなるのかはよくわからないが、穂先がほんのりピンクに染まったものは大変美しく私はよく写真に撮っている。 近年、茎が赤くなるメキシコマツモや全体が赤くなる南米マツモ(ペルビアン・ホーンワート)、ゴワゴワした感じのイギリスマツモ(セラトフィラム・イングランド、または、ブリティッシュ・ホーンワート)など、いろんな種類が入ってきている。 左のちょっとゴワゴワした感じのものがイギリスマツモ。 ただし、育成環境が悪いとどれも同じような姿になり見分けがつかなくなってしまう。 |
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この欄の左右にあるのはメキシコマツモだと思われるが、うちの貧弱な環境では茎がそれほど赤くはならず、ノーマルマツモと区別がつかなくなってしまった。(苦笑) ただ、穂先の美しさは健在で、赤くなったり白化したりしながらも美しい姿で楽しませてくれる。 その気になれば、植え込むことも可能だが、伸びるのがすさまじく早く、また植え込むとそこから溶けてすぐに浮いてくるので、レイアウトに使うには少しばかり工夫が必要。 うちでは適当に浮かせておいて伸びたら穂先だけ残してちぎってポイしている。 |
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あと、意外とよく水槽内でも花を咲かせる。 1本で雄花と雌花の両方が咲くが、この花は雄花。 雄花は目立つが、雌花は目立たないらしく、めったに目にすることはできないらしい。私も探したけれどよくわからなかった。 この雄花もサイズとしては0.5〜1センチほど。 気をつけなければ単なるゴミだとおもってしまうかもしれない。 |
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で、このあと種子が出来たので、その画像もアップする。 南米産のマツモは棘がいっぱい出てオナモミの実のようになるが、ウチのマツモは3本棘だった。 左の画像のように幹に引っ付いているが、ほっておくと勝手にはずれて落ちる。 落ちてしばらくすると右の画像のように幹に近い方にあった二本の棘が取れて1本足になり、色も茶色に変化した。 しかし、何ヶ月かたつが依然このままで、まだマツモの種子からの発芽は見たことが無い。 在来のマツモは殖芽の状態で水底で冬を越すらしい。 |
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