ベックフォルディ・ペンシル

ナノストムス・ベックフォードまたはベックフォルディ・ペンシルの名で売られている一般的なペンシルフィッシュ。
たまにゴールデンペンシルの名で売られていることも有るが、スリーラインペンシルのゴールデンタイプも売られているのでちょっと紛らわしい。
下はスリーラインのゴールデンタイプ。
見れば一目瞭然。
左上の画像がオス、右上がメスである。
安価で、普段は冴えない色に見えるが、オスは色気づくと真っ赤になり黒のラインが渋く、とても印象的で綺麗な魚になる。
ペンシルの中では丈夫だが、そこはペンシルだけに、オス同志はいつも身体をすり合わせるようにしてヒレをいっぱいに広げ、小競り合いを繰り返している。

そうそう、ペンシルの仲間は面白い変化をする。夜に身体のもようが変わるのだ。
スリーラインなどは縦縞から横縞にかわるが、ベックフォルディはラインが点にかわる。
左右の画像が就寝中を襲って撮ったもの。
ラインが変化してるのがわかるだろうか。

左の画像が生まれて間もないころの画像。
背中だか、頭だかに粘着性の紐のようなものがついているらしく、、それで水槽の壁面に張り付いている。
しばらくはそのままぼ〜〜〜っとしている。
隣のモスといっしょに写っているのは、その2日後。自由遊泳をはじめたころだが、まだブラインは食べられないサイズだ。
一緒に写っているモスの葉と比べたら大体のサイズがわかってもらえるんでは無いだろうか。
最初の画像から2週間ほどたったころの画像。
このころになるとだいぶしっかりしてきてお腹もブラインでパンパン。
ただし・・・親とは似ても似つかない柄である。
知らずに見たら何の稚魚かと思うだろう。
餌のとり方は親と同じでホバリング(?)しながらじ〜〜と見つめてからおもむろにパクッと行く。
ま、そういう食べ方なので、カラシンやコイ科のパクパク行く魚と一緒にすれば餌取りには当然ながら出遅れる。
口も小さいので混泳のときはその辺を考慮しないといけないかもしれない。
稚魚の画像はちょっとデジカメの性能もあり画像が汚いことをお許しください。(笑)
で、このらんの左の画像が更にその4日後。(生まれてから約3週間くらい)
右の画像が更に1週間後。(ということは産まれてからほぼ一ヶ月ということか。)
だいぶしっかりしてきたが、まだ尻尾が妙なガラのままである。だが、身体のラインははっきりしてきてだいぶベックフォルディらしくなってきた。
その更に1ヵ月後。
身体はだいぶ大きくなったが、まだ尻尾のガラは残ったままだった。
残念ながら、当時の記録はここまでしかなく、いつ尻尾のガラが取れたのかは定かではない。
このあと親水槽に戻してしまい撮れなくなったんだと思うが・・・・。(大きい水槽に入れた稚魚などまず撮れるものではない。)

卵はばら撒きタイプで小さい水槽を用意してそこにモスとアンブリアあたりを入れておいたらいつのまにか産卵していた。
卵は探したが、肉眼では見つけられず、気がついたら稚魚がいた・・というわけだ。
卵が幾つあったかは知らないが、うちでは結局30匹ほどが無事育った。
皆さんも機会があれば是非。

戻る