山本秀嗣 

豊剣会移籍を機会に

私と居合
平成八年二月の寒い夕方、初めて武道センターで居合の稽古を見学したのが、私と居合との関わりの始まりでした。
以来十年余の月日が流れ、細々と永く休まない程度で週一のペースでセンターに通いました。
思いますに私にとって居合とは何なのか、単に運動不足解消の手段だけではなかったと思います。
真剣を振る喜び、古流居合の技のおくふかさ、大会等の緊張感、深々とした正座での礼、等々毎日の現実の
生活をその時間だけは完全に忘れる事ができた事は非常に貴重な体験となり、明日への活力剤ともなりました。
そして今、更に進んで居合の稽古が道場でも、独りの時でも毎日の生活に欠かせないものとなってきています。
また、人生如何に生く可きか。悩み多い時は居合という仮想であれ、
真剣を持って生死の間に自分を置くという状況を作る事に依って緊張感を生み、自分自身の五感を研ぎ澄ます。
そして自分自身の内面を技を通して見詰めるという行為は、何か得られると思います。
そして毎日続ける事によって心身が健康となり、自分自身から周りの人々、更に社会へと目が見開かれて健全な
社会人となれる事を確信しています。
そして世間では、地位や肩書きでの特権の濫用、親殺し、子殺しの畜生行為、世の中万事拝金主義の風潮にあっ
て、古人の「人はパンのみに生きるにあらず」や「衣食足りて礼節を知る」等の言葉は、今程重みをもって生きる
時代はないと思います。
人はいつかは死にます。人として生まれて、人らしく人生を全うするには、居合の修行は良き手助けとなって励まして
くれるでしょう。
08郡山居合道大会を終えて  郡山大会監督 山本秀嗣

今大会は非常に有意義かつ実り多いものがあったと思います。
未熟な監督にもかかわらず参加者17名の内優秀演武賞初段、二段各1名、3位五段1名と合計3名の方が見事入賞されました。
いつも同じ人が勝ち残り、又負けていくのではなく,ふだんから各練習場で人一倍稽古に励んで出られた方はしっかりその成果が
現れていたと思います。
各先生の指導の下しっかり稽古に励んで大会に臨めばどなたにも必ず結果が出てくると思います。
豊剣会は会員数が多く層が厚いこと、練習場の多いこと等、条件に恵まれているので、きっとこれからも色々な顔ぶれで各段からの
入賞者が続出していくことでしょう。
受けては合格し、出ては勝つ居合を目指してこれからも日々練習に精進して次回の大会はもっと沢山結果を出し合いましょう。