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居合についての現代人の認識は主にウェブ上の動画などにより形成されているのかもしれません 
時代小説や座頭市の映画の影響もあるでしょうか 巻いた畳表を切るのも居合です(的との間を知るためには有効)
手掛けした刀を緩く抜き始め 鞘離れしてから振り回す全国組織の居合の団体も在ります
現代は居合で表される内容が多岐にわたり掴みどころのないものとなっていると感じています
私達は「居合」とは日本刀を用いた「突然の攻撃に対する防御」を主目的とした武術であると考えています 
故に稽古会の名称を一般に言われる様々な「居合」と区別する意味で「日本刀の刀法研究会」としています
更に刀法の基本は体術であり体裁きであると考えることから刀の介在しない格闘技の要素も常に念頭に置いて稽古しています
 内容についてのご意見やご教示は下のメールアドレスへお願いします   
            刀法研 主宰 野々村耕二   yubiwasogakuin@ares.eonet.ne.jp   090 8366 2984
  
井の中の蛙とならないために

手の内
※体捌きと刀の運動を一致させる為の究極の接点は指であると感じています 掌と認識している人が多いようですが 掌はグリップを深くしてしまい微妙な「手の内」が機能しません 刀の軽重、長短にかかわらず強くて滑らかな太刀筋を生むのは巧みな手の内です

※手掛けと合掌 脇を締めて肘に促された両手はそれぞれ柄手と鞘手となり胸の前で防御の位置で出会った瞬間に爆発的な抜き付けを生むがそれはあたかも合掌の仕草に似る 
心の置き所もまた然り

※芝居がかった動作を求める人は論外ですが 武道としての抜き付けを志すなら柄手鞘手のグリップの間を惜しむべし(指が振れる時が動作の始動時)

脇を締めるのは格技の鉄則 抜刀時に脇を締め右肘でリードする意識が有効 肘を張って抜き出し肩関節で刀を振り回している居合道の高段者様 大丈夫ですか? 
身幅で刀を扱うためにも脇を締めるのは当然です  肘の向きにも要注意 決して外を向かない 無意識の柄手は庇い手の延長の直線運動
浮身
※初心者には全剣連居合を入り口に稽古するのが合理的かと考えていますが「静かに刀に両手をかけ」の全剣連居合道教本の表記に対しては断固として反対します
居合とは咄嗟の防御からの攻撃と考えていますからね

※武道(術)は芸術に通じるか?

※全居連(古流)などの一見無駄でスマートでなく見える動きも その原点を想像で辿ってみれば合理性に裏付けられた伝承である可能性が見えてきた気がします
居合の伝承は四百年にわたる伝言ゲームであるから そこに潜む様々な可能性について推理することは刀法研究にとって必要ですね

円を描くのは切っ先の軌跡です 柄手(拳)は直線上(最短距離)を動く この端的な運動を 刀を腕と肩で振り回している人はご存じですか?
脇
爪先の大切さを今さら確認しています 即ち足首の反転と合わせて爪先で常時床を感じる必然を思い出しています  浮身に繋がると信じています
送り足
※鞘を外すまたは打ち下ろしのタイミングは軸足を突っ張る時に一致する 両足体重  即ちそれが全剣連のいう本来の送り足か

※刀を扱う体裁きの基本は右から左左から右への体内での伝達 密かな腰の捻り 左右及び全身が一致するのは動きの完結時に! 始動の同時の動きは居付きのもと!
右手左手の手の内の締めというか握りこみや 踏込み足と送り足の連動もまた然り

※抜刀時の手掛けの瞬間の親指以外の四指は揃えるのは初歩の初歩ですが 納刀時に生命線の小指が柄から離れる人居ますね

爪先の反転体重移動
※反転時股関節の体重移動は瞬時にというより同時に  爪先からの反転 踵の向きを正確に  両膝と爪先の体重移動も再確認

※全剣連居合では両つま先を立てると「一本目」「二本目」の初動を規定しているにもかかわらず認識している指導者はほぼ居ないように感じていました
初動に全ての基本となる難しい動きを要求しているのでそこを素通りしたのかな 直伝では全ての技に爪先からの反転は必須です


鞘を外す
※居合とは「刀を抜くのではなく鞘を外すのである」ことにようやく思い至りました
 「三尺三寸」 「九寸五分」 「柄口六寸」

※鞘を外すとは柄手と鞘手の手掛けに深く関連 捻りは良いが刀身と鞘は平行移動
自分では究極の気づきと考えています
大胸筋働きますよ 故黒田鉄山先生の動画を見たら名人ばかりになると思っていましたがそうでもないみたいです

※刃は立てて柄手は内に鞘手は外にはあったり前 鞘を外す動きに有効  直伝の技はこの動きで全てが滑らかにこなせますよ 

居付き鞘を外す
柄手の手掛けと居付きの関係? 柄手のグリップによって身体全体の動きが瞬間的にロックされると感じるのは私だけか?   
グリップ特に人差し指中指親指の第一第二関節の締めが「居付き」を生むのか?居付きとは言えないかもしれないが身体の動きを制限する何某かの力を感じます
また刀を抜くとき(鞘を外すとき2022/12)の柄手の人差し指中指は握ってはいけませんね 肘は柄の下から親指と小指で押し出すようにです 
居合は身幅の教えの通り

防御
※正座の位置からディフェンスを意識して抜き打ちするとき瞬間立てるつま先に体重が乗るのは「居付き」でしょうか?抜き付けのパワーは得られるんですけどね?

※パワーを伝える振りとは肩と肘でシャカリキに振る方法で良いのか?考えましょう
身体全体を使って刀を振るためのとても効果的な訓練法を思い付きました ものうちにパワーが集中します 刀法研究会稽古会で実践中!
下半身の主導から刀身が振り出される動作の一致がパワーの源 初心者に有効と思いますが全剣連居合の高段者にも必要とする人が結構居ますよ

※座位から柄頭の防御を伴って歩くように膝から下で踏み込む 股関節からの始動は駄目ですよ  踏み込みの膝を真っ直ぐ前に出すことで捻りを生み出すのです 
出来ていると錯覚している高段者を真後ろから見ると如実に分かります 

※身体をずらせて使う 〜しながら使う 身体は刀を含めた複合体 

※稽古で手首や肩肘その他関節部を痛めたことはありませんか? 患部に過度な負担を掛けていることが原因と思います 痛みを軽減するには関係する関節部を連動させて使うことで
患部の負担を軽くすることが出来ます それが刀との一体感を得ることに繋がります 上達のチャンスかもしれませんお試し下さい

体重移動
体捌きのツボは鼻緒のツボ 刀法研究会のいつものエクササイズや直伝英信流の早抜きの折に体重移動と共に必ず意識すること!鼻緒の履物の暮らしに思いを馳せる

※様々なスポーツを知ることは毎日居合だけを稽古するよりずっと効果的  隣のバスケットボールの練習を見て両足体重からの瞬時の体重移動を再認識しました 
正面の瞬時の切り替えの妙 フェイントの基本等学ぶことはいっぱいありますね 
抜重

※両股関節に均等に体重を乗せること 均等に体重を受けている股関節での体重移動が最も早く無駄な動きがない
直伝の早抜きで両股関節に均等に体重を乗せる感覚を養うと良い

※居合に正解はありません.あくまでも方法論
このホームページの内容も信じてはいけません 全て伝聞を疑い自らの身体を使って試してみること 確認することです

捻り
※肘から膝を腰で捌く
 

※刀を反転させることが切る基本であることから刀の経回転と緯回転を知ることは大切 刀の経回転と緯回転の間に防御と攻撃の妙はある 

※肘は柔らかく伸ばして打突(五輪の書?) 刀は小さく上げて大きく打つ
振りかぶりに必須の意識であり肘が伸びていないということは肘から先で刀を操作することに繋がる そして左から右の基本的な捻りを阻害する 竹刀剣道からくる弊害か
              
刀は背筋で振ります。ゴルフのクラブや野球のバットと同じです 刀を振る動きは体軸から捻りが始まる 道具を身体の延長のように扱う 振り上げた刀にぶら下るという感覚は解りますか

着座から始まる丹田の役割 左と右・右と左 身体の各部分の動きを認識することから体捌きは始まる 踏込み足と送り足の関係もまた身体の右と左です 膝から下で踏み込むことの認識が必要

※連盟居合はその教本にも謳われているように刀法の初歩を記しています 近代的な体裁きを基本に置いているため他の流派に比べて求められる姿勢は無駄がなく合理的で見る目にも美しいものと思います 但しそれは修業の程度でいえば守破離の「守」の域を出ません 大人として楽しむためには「破」に至り「離」の境地に達したいものです

 
「居合は防御」を考える
連盟居合の教本に根本的な居合の思想が見えないことによって一本目の抜き付けの〈要義〉が法的・倫理的観点から誠に不都合と考えます
「敵の殺気を感じ機先を制して抜き付ける」とは現代の法律に照らせば犯罪です 
法律で救われるには「相手の不意の攻撃に対して柄頭での防御の体勢からいち早く鞘を外して攻撃に転ずる」でなければなりません
〈動作〉に至っては
静かに刀に両手をかけは相手を威嚇し正に先制攻撃の殺気を感じさせる動作に他ならず相手の瞬時の攻撃に対応するスピードにおいても全く合理性を欠いていますね
  


※正対した時刀の柄は 右手と左手が前後の位置で支えている
 ことを認識していますか 特に剣道家の方

※剣道連盟の居合道教本の一本目の動作を「両つま先を立て」で始まる解説は誠に理にかなっていると思うのですがこれを忠実に稽古させず両踵を立ててお茶を濁している現状はとても居合とは言えない 速さにおいて確実に後れを取ります  連度ではなく必須です 連盟の指導者は剣道連盟の悪しき風土にどっぷり染まっているのかそれとも本当に知らないのか?

※鼻緒のツボと足首を返すが重要なポイント 教本の「両つま先を立てる」を考える場合に避けて通ってはだめですよ くれぐれも踵を立てるのではない!

※正座時(剣連居合の一本目、二本目、三本目)には両膝・両つま先の四点で身体を支えるのと防御の意識が有効、つま先を立てる次の動きの準備となり捻りの原点 
つま先を立てるタイミングが一番難しい 
浮身の原点か

※連盟居合の教本には動作が明確に言葉で表現されていて解りやすい上 表わされた順になぞることで洗練された素直な形を現わす優れた剣連体操を印象付ける要素です

※足元からの捻りと膝・腰からの捻りが古流の刀法と全剣連刀法との違いか 後者の方に強さを感じる 
お手柄は
連盟居合九本目を追加(昭和五十五年)した人達「鞘を外す」という居合の神髄を的確に現わす動作を含んだ技であると考えます
連盟居合十一本目を追加した人は切り返しなどと言う剣道かぶれの凡人か?はたまた直伝の「総捲り」から送り足の本質と必然に思いを巡らせた達人か?
送り足
※軸足のひかがみが伸びた瞬間が打突の時 つまり軸足の詰めの源  軸足のひかがみを伸ばすには踵を出来るだけ上げずに踵と爪先で床を蹴る意識 送り足

※踏込みと打ち下ろしが一致しない高段者がとても多い! 意図的にやる人もいる「気、剣、体の一致」は全剣連の言葉だけの標語ではなく具体的な体捌きの指標として受け入れたらいかがでしょうか 先にも触れましたが踏込みのパワーと機を一にした軸足の詰め(送り足)が強い打突の裏付けなのに切っ先が遅れてきたらな〜んにもならんよ!
指導者といわれる人は自分は出来なくても教本と矛盾のない内容を伝えないと駄目で す

※全剣連居合の立ち技の踏込み足の膝の位置知っていますか? 連盟の指導者といわれている方々は合理的な説明の出来ない指導をしては駄目ですよ
振りかぶりの切っ先の位置や送り足と合わせてご注意ください
 股関節からの体重を受ける膝 踏込みの膝 送り足の膝 反転時の軸足の膝 爪先からの始動を伝える膝 なんでもかんでも膝々々 筋力を節約する膝の使い方は大切 股関節から膝、足首、爪先の連携の運動はいつも意識すること

 
※甲野先生の著述に居合の達人の話が出てきますが私は「居合の達人」なんて居ないと思います 居合の達人とはいわゆる剣術の達人であって抜刀のみで達人とは言えませんね
おそらく後の講談師の創作でしょう

※歩くこと、それも膝に乗ることで甲野先生の教えの難波の動きに思いを馳せることが出来るが 歩行時の肩で切る動き腰で切る動き の微妙な違いを感じることで少しは理解に繋がるのではありませんか? 鼻緒の履物で歩行することで嘗ての人々と同じ体の使い方を体感できる  更に内燃機関のない時代の人々の暮らしに根差した体裁きを認識させて頂きました

他派の知識はありません 山内派の一部分に限ります

無双直伝英信流山内派を知りたければ品格と知性で山越正樹先生の 木鶏会をお勧めします 
 山越先生の居合は重く長い刀を自在に扱い古流の型を踏襲しつつ緩慢な動きは一切ありません 正に「木鶏」を彷彿とさせられます
 山越先生の木鶏会ホームページは「英信流居合術・京都山内派」「主催者ご挨拶」クリックで山越先生の演武が見られます

※大名家に伝える技として山内派には防御は必要なかったのか

※連盟居合に参加しなかった河野百錬先生に連なる人の受け継いだ技に「居合は防御」を匂わせる動きを見つけました 私の独りよがりか?
河野先生の教えに詳しい方 ご連絡いただけたらありがたいです

鞘を外す
※英信流山内派の全てが鞘を外す技であると認識していますが特に顕著にその動きが見えるのは 「八重垣」「受流」「附込」「抜打」「虎一足」「両詰」等です

※直伝英信流の正座の部の一本目から四本目は踏込み足がそれぞれ右左交互に出ますがいずれも相手を確認してから技(抜刀)は始まります 防御から攻撃という居合の本質に準じて行うなら回転しながら相手の動作を確認もせずに鞘を外すのは違います 抜刀の間は4本とも同じでなければならないと思います

※直伝英信流で左右の順に手掛けするのは何故?居合は防御からの発想と関係はあるのか?関係があってほしいなぁと思います  

※直伝の正座の部「前」の抜き付けはがま口に抜きなさいって聞いたことありますか?そのように抜き付けた切っ先は連盟居合と同じだけ遠くまで届きます  
歌舞伎で見えを切るように 連盟居合より切っ先を20センチも手前を通すのはだめ

※技名は伊達についていません 「附込」「行違」など動きを表現している筈です今一度考えてみましょう

※直伝山内派の「追風」と「信夫」はいかにもご都合主義の解釈に違和感があります 特に直伝山内派の「追風」については居合の技前とはとても思えません
直伝の一派から得たであろう夢想神伝流の「虎乱刀」に合理的な伝承があります 

※「附込」
は摺り上げて立ち上がる時に左足軸は不合理 右足を軸でないと相手との間合いと打ち込む時間の間合いが違うと思います 私が受けた教えが違ったのか? 

※無双直伝英信流の河野百錬先生から伝えられたのか?(真偽不明)
鞘もろとも引き出し(防御の仕草) 間髪を置かず鞘のみを引き戻すとことで鞘離れを実現する 刀身の動きに注目すれば連盟居合一本目のそれと全く同じです