★ プレーリードッグってどんな「犬」? ★


<名前の由来>

いえいえ、プレーリードッグは「犬」ではなく、「リス」の仲間なのです。
北米の草原(プレーリー)に巣穴を掘り、集団で生活をする草食動物で、
危険が迫ったときに、「キャンキャン」という声で、仲間に危険を知らせるのですが、
その鳴き声が、犬に似ているところから「プレーリードッグ」と呼ばれるようになりました。

<生活>

オス一匹に対して、メス数匹とその子供達で構成される、「コテりー」と呼ばれる集団で
地面に穴を掘り、巣を作って生活をしています。
「コテりー」がいくつか集まったものが「ワード」と呼ばれ、「ワード」が集まったものが「タウン」と呼ばれて、
数十万、数百万の数にもなることがあります。かつては、一万平米以上の大きさを持つタウンがあり、
そこには4億匹のプレーリードッグがいたとも言われています。
可愛い顔、可愛いしぐさのプレーリードッグですが、畑や牧草地を荒らすと言うことで、害獣とされ、
駆除されて、今では自然保護区域以外では大幅にその数も減りました。

<繁殖>

プレーリードッグは、生後1〜2年で成熟し、野生下であれば年に一度2〜4月に繁殖の時期を迎えます。
妊娠期間は、約30日で、一度に3〜7匹の子供を巣穴の中で出産します。
子供達は晩成性で、生まれたときには、赤裸で目も開いていません。
約6週間で巣穴から出てくるようになり、約10週で離乳します。
そして、2年もすれば、独立し、自分のコテりーを作るためにコテりーを出ていきます。

<身体>

お腹のは白っぽく、その他は褐色や茶色
は22本で、固いものでもかじることが出来、門歯(前歯)は一生伸び続ける。
は遠くまで見渡せる優れた視力。視界も広い。
は穴掘りにじゃまにならないように小さい。しかし、聴覚は良好。
足、爪は穴掘りに適した短い足と丈夫な爪を持っている。
は黒く、オグロプレーリードッグと呼ばれている。(白の種もあり。)