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Minoru Hoshimaru, M.D.
髄内腫瘍

箸が使えないなどの右手の運動障害があり,歩行障害により杖を必要とした患者さんです.MRIでは脊髄全体が白くなり,脊髄が全体に腫れています(左図左).造影MRIで腫瘍が卵円形に白く描出されます(左図中央).血管撮影では腫瘍が卵円形に造影されます(左図右).手術では,脊髄表面にオレンジ色の腫瘍を認めました(下図矢印)

腫瘍摘出後,右手の運動障害は改善して箸が使えるようになり,歩行時に杖を必要としなくなりました.術後のMRIでは,脊髄が白くなくなり脊髄の腫れが減少していることが分かります(下図左).造影剤を使ったMRIでは卵円形に白く描出された腫瘍が完全に消失しています(下図中央).腫瘍を摘出したところは脊髄の背面右側に認められます(下図右).

摘出前

摘出後

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