製菓実習第12回
ルセット名 日本名 製餡
外国名

生餡   出来上がり生餡  4.5kg
  小豆    3kg
  水     適宜

小豆並餡  出来上がり餡  1.8kg
 
小豆生餡   1000g
  白双目糖   600g
  水       400m

小豆粒餡  
出来上がり餡  約5kg
 
小豆    1500g
  水     適宜
  白双目糖   1800g

白並餡
    出来上がり餡  1.8kg
  備中生餡   1000g
  白双目糖    600g
  水        400ml

<作り方>
<事前準備>
@豆は虫食いや未熟豆を取り除き、よく洗って一晩水に浸けておく。

<生餡>
@浸けておいた豆と仕込み水を入れて火にかけ、沸騰すれば、一度差し水をする。再度沸騰すればゆで汁を捨てて(渋切り)新しい水を加えて火にかける。
A豆が鍋の中で踊らないよう、弱火にかけて柔らかくなるまで煮る。蓋をし蒸らし、柔らかくする。
  ※小豆が踊ると皮が割れてしまい、中身が出てしまうので注意する。
B製餡機にかけて、豆の皮と呉(小豆の中身)に分ける。水を加えてしばらく置いて沈殿させ、上澄みを捨てる。これをあと2回ほど繰り返す。
C目の細かい布の袋に詰め、よく絞って水気を切る。これが生餡である。

<小豆並餡>
@生餡の作り方@〜Aまで同様にして小豆を煮る。
A白双目糖、水を入れて火にかける。沸騰すれば生餡を加え、できるだけかき混ぜる回数を少なく、焦げないように中火で煮詰めていく。
B用いる菓子によって異なるが、すくった餡が山に積もるくらいが目安である。炊き上がった餡は木の板に小分けにして乗せて、冷ます。乾燥しないように保存熟成させる。

<小豆粒餡>
@生餡の作り方@〜Aまで同様にして小豆を煮る。
A水気を切り、分量の砂糖を溶かした蜜に一晩浸けておく。
B十分に蜜がしみ込んだら、再び蜜と豆に分け、蜜を1/3位まで煮詰める。煮詰まれば豆を加え、出来るだけ潰さないように混ぜながら煮詰めていく。

<白並餡>
@小豆並み餡と同様に炊き上げる。
<備考>
小豆・・・水に浸ける時、浮くもの、キズのある物、形の揃ってないものは取り除く。

大納言・・・豆の皮はやぶれにくい。赤小豆の中では最高級。
白小豆・・・岡山が名産  手亡豆(てほまめ)、隠元豆(いんげんまめ)
ルセット名 日本名 薬饅頭
外国名

約5個分
薬饅頭
 
小麦粉(薄力粉)    50g
 上白糖          30g
 水             20g
 イスハタ          1g

<中餡> 小豆並餡
1個あたり  40g
製品重量  60g(三ツ種)  皮20g:上がり60g=1:3

<作り方>
薬饅頭
<生地を作る>
@水にイスハタを溶かし、上白糖を加えて混ぜる。
A上白糖が溶ければ、ふるった小麦粉を加え、さっくりと混ぜる。
B手粉(薄力粉)の上で生地をもみこんで均一にし、1つ20gに分割する。

<包餡・成型>
C20gの生地で40gの餡玉を包餡する。
底に生地が回らない様注意し、丸腰高に整える。
Dへぎの上に乗せて、濡れ布巾を敷いたセイロに並べる。

<蒸す>
E強めの蒸気で約8分蒸す。

<仕上げ>
F蒸しあがったものはワタシ(またはケーキクーラー)にとって冷ます。
<備考>
イスハタについて
 ・和菓子に使用する膨張剤の一種
 重曹(炭酸水素ナトリウム)に、塩化アンモニウム・炭酸水素アンモニウ  ム・みょうばん・酒石酸などを調合したもの。
 ・製品を白く仕上げる時に適している。