世界の窓

このページでは海外で現在活躍されているビジネスマンや暮らしておられる方の生の声を、掲載しております。
現在、海外で滞在されている方で、その国について、レポートして下さる方、広く募集いたします。

  fineview@hotmail.co.jp



◆ 海外特派員:Kilie


現在、アメリカは、サンフランシスコから1時間、ナパから30分のフェアフィールドに在住されています。
1年前よりアメリカに住んでおられます。2年間はオーストラリアの田舎に住んでおられたようです。
日本では小中講師をされており、オーストラリアではイマージョンプログラムという教育に携わっておられました。

現在は、「経理の勉強中」とのこと。

『専業主婦というのはどうも苦手で、だからといって、アメリカの学校で働く勇気はなく...。
「言葉の面で、常に自信喪失になって悩むより、少しでも、アメリカ人と同じ立場で、自分らしさを
失わずに働きたい。」という理由で、経理を選びましたけど、長い人生を考えると、遣り甲斐のある仕事の方が
やはりいいかな』と今、考えられています。


<Kilieさんからお知らせ>

「もし、こちらで専門学校、あるいはホームステイや旅行等でこちらに滞在したい方をご存知であれば紹介下さい。
ご空き部屋を貸したり、旅行ガイドをしたりしてお手伝いできたらと考えております。
但し、学校に行ったり、仕事をし たりしている私たちの時間も限られておりますので、半ボランティア的にしか
できません。」と伺っています。もし、問い合わせされたい方は、下記のメールアドレスまで、お知らせ下さい。



Homepage: 
E-mail : erika@siliconet.com


(99/02/06 自由の国・アメリカからの便り)

◆ 欧米人とのつきあい


アメリカ人って...、日本人って...、と、一概に言うのはあまり好きじゃあ ないし、そういう一般論で人を表現するのは間違っているとも思うけど、時々そう いう形で表現せざるを得ない時ってありますよね。ですから、これを読んで下さる 読者の方に、私の一般論が アメリカの人皆に当てはまると誤解しないで頂きたいと、まずお願いしておきます 。

私は、カナダ、ドイツ、オーストラリアに住んだ経験があり、また、各国いろいろ と旅行をしてきましたけど、ここアメリカほど、よく言えばユニーク、悪く言えば 身勝手な国は初めてです。

日本人は、思っていることと口に出して言うことが違うことが多々あるけど、アメリカ人は、口に出して言うことと、実際にやることが違うから、まあ困ったもので す。どちらがいいのか悪いのか判りませんが...、私は個人的に、アメリカに来 て1週間で、アメリカ人の言動に信頼性をなくしました。例えば、「それは良い考 えだ、是非やろう」と言っても、まず期待しないこと。「あっ、すぐできます。1 分で。」と言う時は、まず10分はかかるだろうと覚悟すること。常に自分を保護 するような言い訳をし、都合のいいように解釈をし、決して自分の過ちを認めない というのが、アメリカ人というイメージを持ちました。

アメリカでは、「謝ったら負けだから」とか、「謝ってしまえば自分の罪を認めた ことになるから」とよく聞かされますが、多くのアメリカ人の個々人が、これほど 自分に過保護で、自分の言動に責任がなければ、こちらも同じような態度にでざる を得なくなります。この国に来て1ヶ月で機会ある毎に、「信頼するな」、「確認 を怠るな」、「証拠を作れ」と、自分に常に言い聞かせたことはありません。自分 のことは自分で守るしかないんですから、アメリカ人が強くなるのももっともな話 ですね。これが、男女の関係まで影響している場合が多々あるんですから離婚率が 高くなるのもまたもっともな話です。アメリカ人が、アメリカが、世界で最も優れ た国だとか、強い国だとか言ったり、思ったりするのは、これまたアメリカ人の自 我意識の強さですね。>

カナダ人の旅行者が、自分の国の国旗を服やバッグに付けている理由は、自分たち がアメリカ人と一緒にされて見られたくないからだそうです。アメリカ人というと 、カナダ人もアメリカ人なんですね。だから、アメリカ人を「アメリカ出身」と言 わず、「US出身」ときちんと区別してくれと、カナダ人から注意を受けたことが 何度かありました。

どうせこの国に住むのなら、悪い部分ばかりに目を向けて悲観的になるよりも、い いところを探して楽しく住んだ方がいい、というのもまたこの国に来て学んだこと です。とにかく自分の人生にマイナスになるようなことはしないということですね 。