世界の窓

このページでは海外で現在活躍されているビジネスマンや暮らしておられる方の生の声を、掲載しております。
現在、海外で滞在されている方で、その国について、レポートして下さる方、広く募集いたします。

  fineview@hotmail.co.jp

 
 

◆ 海外特派員:ラム鈴木麻理  


名古屋の国際連合地域開発センター(UNCRD)を退職された後、ベルギーに在住され、
その後、94年からリトアニアに在住された後、キュラソ−を経て、2000年10月から、カンボジアに
在住されています。時々モノ書いて暮らしていらっしゃいます。

Homepage:  http://member.nifty.ne.jp/Mari

E-mail : fineview@hotmail.co.jp(Fine Viewよりメールを転送します。)
 


(97/10/20 リトアニアレポートより)

◆ リトアニア・古今東西 ****インタビュー編****


Q.リトアニアといえば、国の名前は良くマスコミなどでは聞くのですが、実際のと ころ、日本にいると、どんな習慣を持っている人が住んでいて、日々、どんな風 に暮らしているのか。? 良く分かりません。旧ソ連より独立をし、どんな風に変わりましたか。?(Fine View管理人 本庄)


A.見た目は「西洋人」で、金髪茶髪碧眼茶目白肌の人達です。 但し、アングロサクソン(イギリスとか)あるいはゲルマン(ドイツとか北欧とか) 系よりも美形が多いようです。私見ですが。
もともと農耕民で、気候的には湿気が多く寒い(最悪―)場所に住んでいる為、食事 は「力が出て暖まる」もの、じゃがいも・ビート・玉ねぎ・肉(と脂)が中心です。 ポーランドと合併してからどうも歴史的に国としてのアイデンテティが曖昧になり、 18世紀にポーランドと一緒にロシアに分割合併されてからは余計にはっきりしなくな ったようですが、「リトアニア人」としての民族意識はずーーーーーーーっと維持さ れています。スゴイ。
だから、ソ連支配下にあった50年の歳月にも負けず、「リトアニア」として独立出来 たわけですが、やっぱり物の考え方とか、自由経済とのギャップとかは簡単に埋めら れない溝になってしまっています。
リトアニア人は、友達になるまで時間がかかります。いい人達なんですが。(麻理さん)


Q.新聞、雑誌、週刊誌では、どんな話題が取り上げられていますか。?


A.ううーん、リトアニア語をやらないんでちょっと難しい質問ですが 色々な国の紹介とか… 答えになりませんね、これじゃ。
でも、日本の教育システムの話が新聞に載って 「日本の母親は息子が女の子を追いかけて勉強しなくなるのを阻止する為に 息子と肉体関係を結ぶ」云々と書かれてしまったのには参りました。
だーれーがーじゃー。
時々、右よりというか、リトアニアをかばう余り外国(人)を責める記事が出るのも ちょっと問題ですよね。


Q.リトアニアの人々の興味、習慣、流行などはどうでしょうか。?


A.それはやっぱり「西側」のトレンドを追っています。 ただ、「西ヨーロッパ」だと若い子はジーンズにTシャツ程度の ラフな恰好が多いのですが、ヴィリニュスあたりだと「オシャレ」してる子が多いで す。20代前後の女の子。日本じゃヒール履いてるのって当たり前かもしれませんが、 他の国ではあまり見ないし。ちょっとオーバードレスぎみかなぁ。座れないミニスカ ートはいてる女の子もいるし(夏だけ)、男性には良いかも…


Q.学生や留学生は、どんなアルバイトをしていましたか?


外国語が出来れば、ベビーシッターとか。 日本であるほどに、アルバイトの口はないようです。 パートタイムの仕事って、殆ど無いって話。 留学生? どうでしょうね。 大体、リトアニアの給料がフルタイムで働いて月200ドル(でも良い方かも)とかの レベルですから、働いてるんでしょうか?


Q.日本と、ここが違う点は?


A.違わない点を探した方が早いのでは?…なんて。 えーと、マクドナルドがある。でも、メニューは少な目。
トヨタやホンダを売ってる。でも左ハンドルだし、日本人駐在はなし。 NHKが見れる。でもニュースだけ。(勿論衛星放送です) ウナギを売ってる。でもカバヤキでは食べません。普通は干しウナギ。 ビールを飲む。Kalnapilisというビールは日本の味と殆ど同じです。 こんな感じでしょうか。



ところで、本も出されているのですね。 日本国内でも売っているのでしょうか。 一度、探してみたいと思います。

はい!! 書店注文して頂ければ全国どこでも。 どこの書店でも在庫があるとは限りませんし。 新風舎に直接メールオーダーするという手もあります。

どうもありがとうございました。皆さん、本を買ってあげてくださいね。
 

それではまた。 これからも宜しくお願いいたします。

こちらこそ、よろしくお願いします。


(97/10/18 リトアニアレポートより)

◆ 琥珀の国から −第1便−
 

リトアニア。バルト3国最南の国。とはいえ、北緯55度の、日本にとっては北国です 。91年にソビエトから独立してもう6年。他の旧ソ連国と同様、市場経済への移行に 四苦八苦というところでしょうか。それでも街並みはかなり変わって、94年に私が初めてこの国にやってきた頃に比べれば、「西側」の街とそれほど変りはないような… でもないか。慣れちゃてるんですね、自分の方が。

さて、何から始めましょうか。言葉? リトアニア語。っていっても想像つきませんよね。地理的条件からか(バルト海東側ですよ。ポーランドの北。ベラルーシの北西 。)みんなロシア語を使うのかとよく言います。勿論、旧ソ連でしたからみんなロシ ア語は喋ります(でも若い子はもうダメみたい)。首都ヴィリニュスはポーランド人 も多いので、ポーランド語もある程度通じるようです。でも、リトアニア語はロシア 語・ポーランド語のスラブ系言語ではなく、インド・ヨーロッパ語族(よく西欧諸国 で使われる言葉ですね)に属します。それも最古の形を残しているそうで。よくリトアニア人に自慢されます。ううーむ。

今年、暖房は10月半ばから入りました。平均気温が8度の日が3日続けば暖房が入る、という話です。実際のところ、寒くてもうみんな我慢出来ないざます!というあたり まで、ぎりぎり暖房開始を延ばすのが例年のやり方です。あ、暖房はね、市からの一 斉供給なんですよ。水道とか、電気みたいに。だから一人寒いからって勝手に始めら れないんです。環境的にも経済的にも地域全体で暖房管理するのが実は良いそうですから、このやり方自体は先進的なのですが、「メチャ寒」の限界まで暖房入れてくれないとか、暖房入っても各家庭では温度調節が出来ないとかは、さすがソ連のシステムそのまま、という感じです。

最近日本からの観光客も増えているようです。知る人ぞ知る? 首都ヴィリニュスの 旧市街はユネスコの「世界遺産」に入っているんですよぉ。バロックの建物がかなり 多く残っているし、歩いてあるくのにちょうど良い大きさ(1kmx2km程度)で すし。

そうそうこの国、美人が多いですよ。その割にハンサムが少ないような気もしますが 。足が長くて、皮膚がきれいで、あまり骨太でなくて。

他には…?

私のホームページを見ていだだければ (http://www.omnitel.net/mari/)。リトアニアの情報や、わたくしの生活ぶりなんかを紹介してます。

ついでに、そこで紹介している生活ぶりの一部が本になってます。

「琥珀の国から− リトアニア便り」麻理 著、新風舎 刊 です。どうぞよろしく。