◎ SOHO実用読本 ◎
小説 起業講座 日経BP社 江波戸哲夫 ISBN4-8222-4092-4 定価 1500円+税 |
「エヴァへの視点」 ビジネス社 船井幸雄 ISBN4-8284-0727-8 定価 1905円+税 |
この小説は、ネット上でも公開されているものです。 「日経ベンチャー」ホームページの「日経ベンチャーワールド」上で、 1996年7月1日から、1997年2月25日まで、148回に渡り掲載された 「小説 起業講座」を、大幅に加筆されたものです。 http://www2.nikkeibp.co.jp/nvw/novel/index.htm それを改めて、本として出版されました。 この小説は、読者が参加するストーリー創りがなされており、投票形式で物語の流れが決められているのも、インターネットならでは、作りと なっております。 この話は、東京・大田区の中小企業・後藤工業所を舞台にし、先代の後を継ぎ、その長男である彬が、社長となります。一方、次男の徹は、後藤工業所会社再建 の名の元、取締役専務を退職し、新しく、ソフト会社を作り、ゼロから最短で 店頭公開を目指します。 彬の会社でのリーダーシップは、古参社員により、容易には、進みません。経営再建案を、社員集会で出した際、強烈な反発にあい、従業員による サボタージュを受けます。しかし、電子メールの活用などにより、経営状況を情報公開にした事が、公を相し、社員がやる気に繋がっています。 一方、徹は、ソフト会社でのコネを頼る事なく、独自の事業展開を行っていこうとしています。前々職で身に付けたソフト開発技術を武器に、ネットワーク コンサルタントとして、活躍していきます。 どの企業でも似たよう境遇が有ると思われます。 これから、事業を起こそうとしている方、将来、経営者として会社運営に携わる方にお勧めします。 |
ここのところ、行
政・経済面では、ビックバンを控えた"ごたごた"が日本各地で起きていますが、おそらく、こういった状況は少なからず、もう少し続くと思われます。総会屋
の問題についても、日本固有のものであると言われています。暗い話題が続きましたが、今回の"お勧め!SOHO実用読本"では、約25年の長期にわたり、
経営コンサルタントとして、各界で、現在、活躍されている船井氏の経営指南書を御紹介します。その一部を御紹介いたします。 世の中で起こることはすべて、必然、ベストだ。 来ていただける客はありがたい。 先を考えよう 会うたびに大きくなる人 小回りの時代 最大の充実の為、くつろごう 単純がよい。 正しく知り、正しく読む。 エントロピーをマイナスに 批判する者になるより、実行者になろう。 「本物」は「共生」で 組織体は、トップ一人で、99.99 %決まる。 教育の原点 喜びへの転化のポイント 1973年から1997年までの軌跡が紹介されており、経営コンサルタントからみた貴重なアドバイスが集積されています。 この混沌とした状況の中では、「個」が出来ることについて、今一度考える時期ではないか。と感じました。 |
独立開業の達人 ダイヤモンド社 浦野敏裕とグループMIU ISBN4-478--73095-4 |
「オトナの会社 コドモの会社」 ダイヤモンド社 高橋 俊介 ISBN4-478-37217-9 \1500円+税 |
今回は、サラリーマンから、奮起して、起業、開業したい、と考えている人や、すでに、独立されている方のために書かれた”実践SOHOノウハウ本”を御紹 介致します。この本の中には、”独立”に関わるありとあらゆる事が、凝縮されています。その一部を御紹介しましょう。 ・あなたは、起業家に向いているのか。? ・起業ビジネスを成功させる”4つの黄金律” 1. 自分の今まで培ってきたキャリアを生かす。 2. 自分の特技、趣味を極める。 3. 生活の中、仕事の中から、隙間ビジネスを見つける。 4. 趣味と好奇心をたよりに、未経験の世界に挑戦する。 「これらの4つの黄金律をリンクさせよ。!」と著者は、本の中で、語っています。成功している起業家は、単なるアイデアで終わるのではなく、それをうまく 結び付けることにより、”ビジネス”として、成りたつようです。 ・フランチャイズビジネス・インターネットビジネスの実際 ・独立を支援してくれる”お助け団体”の紹介 セミナー、資金調達(助成金、公庫利用ほか)、人、事務所 ・会社の設立から運営までの基礎知識 設立するなら、有限会社と株式会社、どちら? 資金調達をするなら、会社組織方が、有利!…・等 ・帳簿記帳は、税理士に相談するのが良い ・ベンチャーキャピタルの利用 ・起業する前に、役所に許認可権の確認を! など、仕事を始める手だてから、その応用まで、幅広く、網羅されており、これから、独立しようと考えている人や、すでに、事業を営まれている方にも、読ん で為になる本でしょう。 (但し、現在、私が持っている本の初版日が1996年1月となっている為、それから、この本が改訂されていなければ、諸々の事実確認を、 各自、行って頂かなければなりません。) |
競争力のあるオト
ナの人材の条件を、紹介している。 1. ルールや上司による管理ではなく、自己管理で動くことが 出来る。 2. 「問題発見→仮設→実行→検証」の仕事をするセルフスター ターである。 3. 教科書は単なるツールと割り切り、自らのオリジナルの解を導き だす。 4. マラソン型でなく、3-5年単位のトーナメント型のキャリアを形成 している。 5. トーナメント参加においては、自らの成果をテコにシード権を活用 する。 6. 仕事の分野が常に変化のあるところに置かれている。 7. 人格面でオトナとして人間的な魅力を持っている。 以上、著書より、引用。 これからは、会社におんぶされた社員ではなく、自ら、物事の本質を見極めることにより、問題発見し、 異なる意見を調整し、新しい仕組みを作ることが大切である。と筆者は語っています。 |
「本の雑誌血読録」 朝日新聞社 椎名誠 ISBN4-02-257151-9 \1600円+税 |
「成功だけを考えろ」 ダイヤモンド社 成川豊彦 ISBN4-478-73111-X |
椎名誠氏が現在、編集長をされている「本の雑誌」の創刊から、1995年時点で、20 周年を迎えたようである。 それまでの立ち上げの変遷をまさに、実録ばりで、紹介されている。話は、1970年の「本の雑誌」創刊の6年前より、 始まり、椎名氏がデパー ト業界紙を作る会社に勤め、サラリーマン生活をしながら、後の「本の雑誌」の発行人となる 目黒氏が始めた、”本の書評”が、多くの有志の協力により、成長し部数を伸ばしていく苦労の数々を、面白おかしく 書き下ろされています。 この本には、SOHOのノウハウ書には書いていない、ある仕事を持ちながら、別の事業をはじめようと考えている人には 良い教科書になるのでしょう。 また、この本には、仕事の受け方など参考になる点が、てんこ盛りに入っています。 この本を読んでいると、人とのつながりや、巡り合わせが、仕事のみならず、いろんな場面で、いかに大切か。実感できます。実際、椎名氏が、サラリーマン時 代に”本の書評”を作り始めて、ラジオ番組の出演、雑誌への記事掲載、取材レポート、本の執筆、インタビューなどの仕事の依頼が、続々、入ってきたようで す。それらを仕事の合間にこなしていく様も、書かれています。 そして、椎名氏は、本の中で「与えられたチャンスに挑戦していく、ということも男として大事なことだからね。」と登場人物に語らせています。 「本の雑誌」:本の紹介や書評を専門にする月刊誌。 |
ここでは、「成
功」をキーワードとして 次にそなえるものだけが、リードできる。 「自己評価」は評価にあらず。 1日1枚以上、葉書を書く。 納期を決めていない仕事はやってはいけない。 死を見据えて、今日の仕事をする。 成功した人は、みな親孝行だ。 転職のときは新人になりきる。 いい男といい女を見つける。 成長率が同じでないと大人の友人関係は保てない。 トラブルと誤差の違いを知る。 ・・・・・など 精神論、生き方、仕事の仕方など紹介されており、目から鱗が 落ちます。 ぜひ、読んでみて下さい。紀伊国屋や旭屋などの 大きな本屋に行かないとないかもしれませんが、読む価値は 充分あると思います。 |
「ベンチャー・イノベーション」 金原 達夫 実業之日本社 ISBN4-408-10237-7 \1900+税金 |
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