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世界の窓

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【 マレーシア・クアラルンプール VOL.4】

KABO女史

 

 

(99/06/14 マレーシアレポートより)

 

◆ KLの交通機関(※1) LRT延長路線開通

 

 

乗ってきました!LRTの新区間。6月2日オープンと思っていたら、わたしの思い違いで実は1日にもう開通してました。開通後1ヶ月間は新区間に限り(※2)フィーダーバス も含め無料で乗車できるので、駅によってはものすごい行列ができていました。

さて、我が家からいちばん近い駅はDato' Keramatなのですが、数日前に車で近くを 通ったときそのあたりがまだ瓦礫の山だったので、オープンしているのかどうか怪しいと思い、(近いと言っても歩いて15分〜20分はかかるため、行ったわ、無駄足だっ たわ、ではいやなので…)とりあえず確実にオープンしているはずの(※3) Ampang Parkの駅にいってみることにしました。
 



 

(写真1)
 
駅前には(※4) AKAN DIBUKAの大きな垂れ幕がかかっているし、その周辺にはまだまだ 煉瓦や石ころがごろごろしていて、ヘルメット姿の作業員がうろうろしています。(写真1)


 

ほんとにオープンしてるんかいな?と不安になって、道ゆく人に尋ねる と、大丈夫、という返事で、安心して構内に入った次第。
 


 
エスカレーターで地下に降りると、割合広いコンコースは無料の間に乗ろう、という 人たちの長い行列で埋まっています。(写真2)
(写真2)

 

しかし、これは、改札のところで、 少しずつ乗客を区切っているための列で、思ったより速くすいすい進み、10〜15分ほ どで、プラットホームに降りることができました。(※5) シンガポールのMRTやトロン トのTTCと全く同じような感じで、2重扉(地下駅では、電車が停車して扉が開かない 限りホームの扉も閉まっていて、線路に落ちる心配がない)システムでした。
(写真3、4)

 


 
(写真 3)
(写真 4)

 
平日というのに、ものすごい人だったため、プトラ側は、料金を払っている人たちの 邪魔にならないように、との配慮からか、(無料区間の)両方の終点に行ってみて戻 ろうとする乗客を、いったんホームの外へ出して、もういちど並ばせる、という、念 の入れようでした。が、この後数日で、混乱もおさまり、今(11日現在)は、ずいぶ ん利用客が減っています。新しもの好きのマレーシア人らしい(というわたしも2日目にすでにその仲間入り!)現象ではあります。







 

(写真5)


 

さて、この区間の中心ともいうべきKLCC駅で降りてみると、ここは目と鼻の先にスリアKLCCという大ショッピングモールがあるというのに、まだ、先の垂れ幕がはずされていない(写真5・注:6日の日曜にはもうはずされていたので、貴重な写真)ばかり か、


(写真6)

駅の真上の建物は、工事中なのか、工事中止したままなのか、甚だ汚く、こちら 側から見たら、とても新しい駅とは思えない様子。(写真6)







 



















 

(写真7)






 

また、せっかく近いのに、向かいのスリアKLCCに地下でつながっているわけでもなく、ここへ行こうとする 利用客は、交通量の多いJln.Ampangを横切らなくてはいけないのですが、唯一の救い は、「みどりのおばさん(関西のわたしの学校では「黄色いママさん」でした。)」 ならぬ、「みどりのおじさん」(同「黄色いパパさん」)が、旗を振って、歩行者を 誘導してくれてることです。(写真7)
同駅から、帰りも乗ろうとしたら、ホームでいきなりトラブル!やっと来たと思った 電車が、停車位置がずれて外扉と内扉が重なり合わなかったたためか、止まるには止 まったのに扉が開かず、なんと、乗客を降ろしも乗せもせず、また発車して行ってし まいました。まぁ、無料期間というのは試験期間でもあるので、こういうことも珍し くないでしょう。ドアが開いたまま走ってしまうよりはマシ、と考えてあげなくては。帰宅するためわたしが降りたのは、Jelatekという駅。ここから家の前の道 Jln.Ampang Hilirを走るフィーダーバス(写真8)が出ています。

(写真8)







 



















 

駅で、最寄りのバス停は?と聞いたのですが、駅員さんは、バスの運転手に聞け、と答えるので、実は 前日聞いたけど知らないようだったので、と言うと、「好きなところで降ろしてもら うように頼めば?」という返事。田舎のバスみたいに、そういうことが可能?と、い ぶかりながら、バスの運転手さんに「8 Ampang Hilirコンドミニアムで降ろしてもら えますか?」と聞いたら、どこかわからない様子で、「そこ、と言ってくれたら、降ろす。」とのこと。で、乗ってみたら、ちゃんと、家の向かいで降ろしてくれまし た。ラッキー!と思って、次に乗ったときも、その次も、頼んでそこで降ろしても らっていたら、なんと、8日(火)にはそこにバス停の標識が立ったのです!わたし の努力の甲斐あって、なのか、最初からそこに作る予定だったのかは不明ですが…。 ただ、道のこちら側(家の前)には、空き地もなく、停車ができる余裕がないため、 標識は立ちません。たまたま信号待ちで、前がつかえているときにバスを見かけた ら、ドアを開けて、乗せてくれるみたいですが、それ以外は、少し歩いて、 Jln.Ampangまで出て既存のバス停に行くことにしています。

フィーダーバスのルートマップもそろそろ出るようだし、(現地の日本語新聞の最新 号には、もう、地図が載っていた!ということは、もう出回っているのかも…。早く 手に入れなければ。)本来の最終駅までの開通(今回の開通に間に合わなかったらしい4駅)も近いらしいので、またまた、わたしの散策範囲も広がりそうです! 最後にLRTの雄姿(?)をまだ見たことのない方のために…。(写真9)

 

(写真9)

 


運転手のような人が見えますが、彼は、必要なときに機器をチェックしている程度です。いたりいなかったりします。

<参 照>……………………………………………………………………………………………………………………

(※1): LRT(Light Rail Transit)=KLの交通機関のひとつで、主要なエリア間を結ぶ新しいタイプの電車。自動運転式。STARとPUTRAの2社が路線によって運営を分けている。 今回開通したのはPUTRA社の路線の第2期工事部分。

(※2): フィーダーバス(Feeder Bus)=駅と周辺地域を結ぶリムジンバスのようなも の。料金は一律50セン。

(※3): Ampang Park=昔からの商業地域。日航ホテルや、ショッピング・センターがあ る。

(※4):AKAN DIBUKA=マレー語。英語ではOPENING SOON(近日オープン)

(※5): MRT、TTC=ともにそれぞれの町の、軽便鉄道の名。

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