1.LANからインターネット  ・MUCHO-STを使う-2(具体的設定)   それでは、MUCHO-STの設定を行おう。ここではMUCHO-STのファームウェ  アーと設定ユーティリティのバージョンが共に2.06として説明する。もし  ユーザーの方でこのバージョンで無い方はバージョンアップすることをお  勧めする。なぜならこのバージョンを使うと、Windowsが発信する不要なパ  ケットを簡単に遮断できる設定ができ、それが初期設定となっているので  設定作業が簡単だからだ。   なお、ダウンロードは古河電工の以下のURLから行える。   http://www.furukawa.co.jp/network/mucho/mucho.html   まず「MUCHO設定ユーティリティ」を起動する。最初は「構成定義情報設  定ユーティリティ」の画面が表示される。初めての設定なので、「新規に  構成定義を作成します」を選択し、対象装置としてMUCHO-STを選択し次へ  進む。   次は「パスワード設定」画面となる。ここで「コンフィグレーションパ  スワード」と「ログインパスワード」を決定する。前者はMUCHOの設定変更  時に必要なパスワード、後者はTELNET等でMUCHOにログインするためのパス  ワードである。これらは同じパスワードを設定してもかまわない。ただし  忘れないようにしよう。   次へ進むと「WAN回線の選択」画面となる。ここでインターネットに接続  する回線を選択する。OCNエコノミー等の常時接続の場合は「高速ディジタ  ル専用線」、ISDNの電話回線の場合は「ISDN回線」を選択する。SOHOや家  庭での利用ではISDN回線が多いはずなので、ここでは「ISDN回線」を選択  する。   次に進むと「ISDN回線の設定」画面である。まず「ISDN番号」に自分の  電話番号を、「PPP認証を使用する」にチェックをし、「認証アカウント」  にプロバイダーに接続する時使用しているアカウント、「認証パスワード」  にそのパスワードを入力し次へ進む。   次は「接続相手の設定」である。「接続相手の名前」は適当に入力して  おこう。「ISDN番号」にはプロバイダの電話番号を入力し次へ進む。   次は「LANインタフェースの設定」である。ここでMUCHOに設定するIPア  ドレスを入力する。ここでは「192.168.1.1」を設定したいので「IPアドレ  ス」に入力する。そして「サブネットパターン」は「255.255.255.0」を入  力する。   次は「DHCPサーバーの設定」である。通常DHCPを設定しておけば、各パ  ソコンにIPアドレスを設定する必要は無いのだが、今までのネットワーク  設定では各パソコンにIPアドレスを設定してきたので、DHCPを使わないよ  うにする。   次は「完了」画面である。ここで保存先のファイル名を指定するので、  適当に書きかえるか、このまま保存してもかまわない。「完了」ボタンを  押して終了だ。   次に「簡易設定メニュー」が表示されるので「転送」を選択する。「10  BASE-T転送」が表示される。「パソコンからMUCHOへ転送します」を選択し  「MUCHOのアドレス」の「初期インストール」をチェックし「転送」ボタン  を押すと少し時間がかかるが、MUCHOに設定情報が転送され利用可能となる。   あとは前回説明した内容で各パソコンを設定すればインターネットへそ  れぞれのパソコンから接続することができるようになる。