1.Windows95を使ったネットワークの応用  ・Microsoft Officeのスケジュールを共有する   電子メールがネットワーク内でできるようになったのなら、  今度は各自のスケジュールを共有してみよう。ただ、この機能  はWindows95だけでは実現できないのだが、みなさんの中には  Microsoft Officeを利用しているユーザーも多いことだろう。   そこで今回はMicrosoft Officeのスケジュールをネットワー  ク内で共有する方法について説明する。   現在発売されているのはOffice97である。しかしユーザーの  中にはOffice95を使っている人がかなり多くいるはずだ。実は  私はOffice95と97の両方を使用している。理由は後で書くが、  今のところOffice95が手放せないのである。   まずはOffice95のスケジュールの共有について説明すること  にする。当然のことだがOffice95をインストールすることから  始める。Office95のインストールの時に、「Microsoft Schedule+」  を同時にインストールしておく。   既にMicrosoft Mail等の設定を正しくしているはずなので、  「Microsoft Schedule+」を始めて起動すると、新たなスケジュ  ールを作成、このコンピューターにスケジュールを作成しない  等の質問が出てくる。ここでは新たなスケジュール作成を選択  しておけば良いと思う。もし、このパソコンが常にネットワー  クに接続されているのなら、このパソコンに作成しないを選ん  でおいても良いが、私は前者を選んでおくことを薦める。   次に各自のスケジュールをお互いに公開する設定をする。  「Microsoft Schedule+」の画面で、「ツール」から「アクセ  ス許可の設定」を選択する。「アクセス許可」の画面が表示さ  れるので、「追加」を選ぶと、「ユーザー追加」の画面が表示  される。これはMicrosoft Mailの説明と同じ画面であり、ここ  には今までに設定したユーザーが表示されているはずだ。ここ  でスケジュールを公開しても良いユーザーを選択し「OK」する。  すると前の画面に戻るので、今選択したユーザー名の上でクリッ  クして反転表示にする。そして、画面下の「アクセス許可の設  定」でどのように相手にスケジュールを公開するのかを決定す  る。とりあえずすべての情報を公開するが、相手には自分のス  ケジュールを変更させないようにするのであれば、「設定内容」  を「読む」にしておけば良い。   では相手のパソコンから自分のスケジュールを見てみよう。  「Microsoft Schedule+」の画面で、「ファイル」「開く」  「他の予定表」を選択する。表示された画面でスケジュールを  見たい人を選択すれば、もう1つSchedule+が起動されスケジュー  ルが表示される。   詳しくはOfficeのマニュアル等を参照して頂きたいが、スケ  ジュールの共有だけではなく、お互いの間で会議招集や場所の  予約等もできるので、チャレンジしてみよう。   それでは次にOffice97でのスケジュールの共有である。ただ  問題なのがOffice97のスケジュールである「Microsoft Outlook」  からはスケジュールの共有ができないようなのだ。どうもエク  スチェンジサーバーを必要とするらしい。実は私がパソコン毎  にOffice95と97をそれぞれ使っているのはこの理由なのだ。  実はその他にも理由があるのだが。   ではどうしたら良いのだろうか。Office95を97へアップグレー  ドでインストールした人は、スケジュールをMicrosoft Schedule+  を優先するという選択ができるので、OutlookではなくSchedule+  を利用することができる。   では新規にインストールした場合はどうなるのだろうか。実  は「C:\Program Files\Microsoft Office\Office」フォルダー  の中に「Schdpl32.exe」というファイルがある。これを起動す  るとSchedule+を利用することができるのだ。あとの設定は上記  と同じなので、とりあえずはOffice97でもスケジュールの共有  が可能となる。   ただし、どちらの方法でも、Outlook特有の機能が使えないの  が残念だ。