当会のメンバー「石原真一氏」により,氏により「マインドコントロール」
についての講義をしていただきました。
・マインドコントロール≠洗脳
マインドコントロールは実に巧妙に人格を作り替えてしまう。
一方,洗脳については虐待,拷問,薬物使用などの強制的なやり方で
思想改造を行なう。
洗脳の場合,一般的に普通の環境に戻れば思想も元に戻ることが多い。
マインドコントロールされた人達は,洗脳の場合よりもずっと長期にわたって
影響を受けやすい。 (洗脳よりマインドコントロールの方が恐ろしい)
・マインドコントロールで使用する4つのコントロール
1)行動のコントロール
・組織に入れば決められた行動を行なう。
・組織の命令に従えば,みんなからすばらしい賞賛を受ける。
・組織の命令に反すれば罰が待っている。
2)思想のコントロール
・徹底した教えこみを行なう。
・外部の情報が入りにくい場所(組織内)で短期的に組織の
教理をたたき込む。
・睡眠時間を削ってまでも教え込む。
・教えに疑問を挟み込ませずに頭にたたき込んでいく。
3)感情のコントロール
・恐怖感と不安感を抱かせてコントロールされる。
(すぐにハルマゲドンが来て組織に従わないものは死んでしまう)
(組織の命令に反した場合には,他のメンバーに叱られるだけでなく
恐ろしいことになる)
(脱会した場合には,最も恐ろしい罰が待っている)
4)情報のコントロール
・組織に対する批判的情報の禁止。
・奪回者の文書に触れることを強く禁止。
・対抗する伝統的宗教の本を厳しく禁止。
・マスコミの(第三者的な)文書を禁じることもある。
・良いマインドコントロールと悪いマインドコントロール
マインドコントロールの実体は「暗示」で,良性のものと悪性のものがある。
良いマインドコントロールは,自己拡大,自立,適応をうながす。
例えば,「私は英語が得意なんだ」 という自己暗示や教育などは
良いマインドコントロールに分類される。
悪いマインドコントロールは,自己喪失や服従を強制したりする。