=1997年の活動=

第52回 (1997.12.13) 97年の総括&忘年会

 今年(1997年)の活動についての反省と来年への抱負について,各メンバーに語ってもらった。  一次会は鍋を囲んでの忘年会。二次会・三次会はスナックへ行って,交流を深めました。


第51回 (1997.10.4) ゼロ・エミッション

 当会のメンバー「滝石久郎氏」により,ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)についての色々な話をしていただきました。

<ゼロエミッション>エミッション(廃棄物)ゼロという意味
1995.4 国連大学本部(東京,青山)第一回世界会議で提唱,承認。
企業や家庭,地域が排出する廃棄物をゼロにすることで,資源循環型の社会を作るための構想 (ZERI=Zero Emissions Research Initiative) を提唱したことによる。

<背景>
  資源浪費,環境破壊型経済システムの破綻
  産業廃棄物排出量:4億トン/年
  家庭ゴミ排出量:54百万トン/年

<自然環境の保護>
  自然破壊の中止 --- 屋久島の取り組み
  飲めない水道水
  科学物質の排出抑制

<リサイクル>
  リサイクルの確率
  ISO14000シリーズ(環境管理システム)
  産業連鎖(産業クラスタの形成)

<化石燃料からの転換>
  低公害車,電気自動車(ハイブリッドも)
  風力発電(山形県立川町)
  エコ発電(ゴミ固形化,プラスチック)
  太陽光発電

<環境倫理の確立>
  江戸は世界一綺麗な都市だった(下肥リサイクル)
  幼児教育の大切さ(小・中では遅い,母親と一緒の幼児期)
  環境NGOの育成

<おわりに>
  21世紀に必要な常識の第一
    「有限で劣化する地球」 --- すべての出発点
  20世紀の常識は,「無限で劣化しない地球」を前提


第50回 (1997.08.23) 電磁波について & 水について

 当会のメンバー「杉江 治氏」により,電磁波と水についての色々な話をしていただきました。

<電磁波の害について>
 高圧電線の下では,
  ・蛍光灯がひとりでに点灯する。(誰でもすぐに確かめられる)
  ・大阪のある街では白血病が多い。(100倍の死亡率)
  ・英国で高圧線の真下の部屋の少年が脳腫瘍に。

<各国の対応>
  ・欧米では,高圧送電線や変電所の近くに学校等の建設を認めない。
  ・日本では規制がなく,送電線のそばの学校や直下の住宅もある。

<安全レベル>
  ・安全レベルは1ミリガウス以下。
  ・電磁波強度は「距離の二乗に反比例」 → 源から離れるのがベスト。
  ・簡易型の磁場計測器で測定すると便利である。

<電磁波と生体障害に関する報告>

ノルディック報告  Lancet (Nov. 1995)
ガンの種類
磁場強度
増加倍率
白 血 病
1mG以上
2.5mG以上
4mG以上
1.0
1.5
6.0
中枢神経腫瘍
1mG以上
2.5mG以上
4mG以上
1.0
1.0
6.0
悪性リンパ腫
1mG以上
2.5mG以上
4mG以上
5.0
5.0
5.0
腫瘍合計
1mG以上
2.5mG以上
4mG以上
1.4
1.5
5.6

  <家庭内で危険なもの>

[危険性が高いもの]
  携帯電話,電子レンジ,電磁調理器
  電気毛布,電気カーペット,等

[使い方に注意が要るもの]
  パソコン,ファミコン,複写機
  冷蔵庫,テレビ,洗濯機,電気掃除機
  ラジカセ,ドライヤー,ホットプレート,電気カミソリ,等

第50回 (1997.07.26) 台風のため8月に延期

 当会のメンバー「杉江 治氏」により行なってもらう予定でしたが, 台風9号のため延期することになりました。
 8月に再度,杉江氏により行なってもらう予定です。

第49回 (1997.06.29) 粘着剤について

 当会のメンバー「城 源冶郎氏」により,粘着剤についての色々な話をしていただきました。

<粘着剤の定義>
 粘着剤は別名,感圧性接着剤 (pressure-sensitive adhesive) といわれているように,一般的には, 「水,溶剤や熱などを必要とせずに,軽い指圧のようなきわめて弱い圧力で他の表面に接着することができ, またこれを再び剥がし取る場合は被着体を汚染することなく,容易に剥がし得る接着剤」と定義されている。

<粘着剤の種類>
  1.ゴム系粘着剤
  2.アクリル系粘着剤
  3.ビニル系粘着剤
  4.シリコン系粘着剤
  5.ディレイドタック型接着剤

<粘着剤の塗工方式>
 粘着製品を生産するために,多くの塗工方式が用いられている。おそらく,他のどんな産業より, その方式は多いであろう。
 基材に接着剤を塗工する方法を選ぶには,多くの要因を考えなければならない。
  1.粘着剤の性質,粘度とレオロジー
  2.目的とする厚さ
  3.生産速度
  4.基材の幅
  5.基材の性質
  6.塗工精度

第48回 (1997.05.24) 健康保険について

<健康保険の種類>
  健康保険・政府管掌保険・共済保険・国民保険

<健康保険の歴史>
  ・大正11年:健康保険法公布
  ・昭和33年:国民健康保険法改正,国民皆保険制度
  ・昭和57年:老人保健法施行

<健康保険の対象となるもので,あまり知らないもの>

妊娠・分娩 分娩費が支給されることは知られている。
異常分娩(帝王切開など)の処置にかかる費用は保険の対象となる。
4ヶ月以上であれば死産・流産でも支給される。
交通事故 健康保険で一時立て替え払いをすることが可能。 最終的には健康保険組合から保険会社に請求する。
保険証を忘れたとき 医療機関の診療明細・領収書があれば健康保険組合に請求できる。 必ず診療の明細書を貰っておくことが必要。海外での診療の場合でも可能である。

<医療保険改革法案>
  1.自己負担の増額:1割→2割
  2.保険料率見直し:8.2%→8.5%
  3.薬剤費の負担 :薬の種類数により負担額増
  4.老人保健負担額:1020円/月→500円/回(上限2000円)

<現在の問題点>
  1.赤字健康保険組合の増加
  2.国民医療費の増大(医療単価の増加,高齢化など)
  3.医療費の出来高払い制

病院経営を安定化するために,治療費・薬剤費を高くせざるを得ない体質がある。 結果的に医療費が高騰する。
  4.支出の増大に伴う保険料率アップ,加入者負担の増
  5.介護保険制度(97.5.22 衆院可決)
40歳以上の人の負担金として,殆どのサラリーマンでは「3750円」となる。 さらに配偶者がいればその分も加算される(2500円程度)。これにより,6千円余りの 負担となる。この額を労使折半しようとの案も出ているが,?である。

第47回 (1997.04.26) ラミネートフィルムについて

 当会のメンバー「青木 亨氏」により,ラミネート・フィルムについての紹介が行なわれました。
 青木氏はこうした高分子フィルム関連の業務に携わっておられ,我等一般に親しみ深い市販の色んなパッケージを見本にして, 説明して頂きました。
 内容は「加工食品のフィルム包装材料」を主として行なわれました。

 <食品包装の機能と包装材料に要求される性質>
  1.包装の機能
    保護性,便利性,商品性
  2.包装材料に要求される性質
    保護性,加工適正,商品性,安全性,等

 <ラミネート・フィルムの製造法>
   押し出しラミネート法,ドライラミネート法
   ウェットラミネート法,共押し出しラミネート法

 <ラミネート用素材について>
   各種用途に合わせてラミネート用素材を組み合わせる。
      透明性,透湿度,酸素透過度,保香性
      耐熱性,耐寒性,強度,等
   例えば,カレー等のレトルト食品用としては,
   各種フィルムを4〜5層貼り合わせて作られている。 

第46回 (1997.03.22) 半導体について

 当会のメンバー「浅田邦保氏」により, 半導体の基礎やいろいろな半導体製品についての紹介が行なわれました。

 1.半導体とはどういうものを指すのか?
 2.どういうところに使われるのか?
 3.半導体製品はどのようにして作られていくのか?

浅田氏は半導体エンジニアであり,その知識に基づいて有効な議論ができました。

第45回 (1997.02.08) 今後の為替動向について

 当会のメンバー「中原富夫氏」により,今後の為替動向についての紹介が行なわれました。 中原氏は為替についての憧憬が深く,歴史を踏まえての話は大きな参考になりました。

<相場シナリオと予想レンジ>
 (1)市場の注目は?
   1.日米間の金利差と貿易不均衡
   2.日本の貿易・経常黒字は縮小から再拡大へ
   3.円高修正は最終局面,今後は緩やかな回復へ

 (2)年の前半:「予想レンジ」 115円〜125円
   1.日本の景気回復期待で長期金利上昇
   2.米国の景気後退で米国金利下落

 (3)年の後半:「予想レンジ」 105円〜115円
   1.日米貿易不均衡の拡大
   2.通商交渉(保険・航空問題)のもつれ
   3.米国株式・債権相場の急落

第44回 (1997.01.25) 今後の会の運営方針についての検討会

 1997年の会の運営をどうしていくかについてディスカッションを行ないました。 これまでは外部講師を招いての講演が主でしたが,本年は各メンバーが何らかを実施することに決定しました。 うまく運営できるかどうかは今後次第ですが・・・。