
[くつくつあるけのほん]
1.くつくつあるけ
2.おててがでたよ
3.きゅっ きゅっ きゅっ
4.おつきさまこんばんは
どの絵本も読み聞かせは0歳頃からしていて, 『かずのぶ』 は,
どれも喜んで見ていたり,何度も読んでと絵本をもってきてせがんだりしていましたが,
様々な反応は1歳過ぎてから見られるようになりました。
1歳2ヶ月の頃の 『かずのぶ』 のお気に入りが「おつきさまこんばんは」。
おつきさまが隠れるページでは泣きそうになり,出てくると笑って喜ぶ。
裏表紙の「べーっ」と舌を出しているところでは自分も「べーっ」。 おつきさまの表情が,
すんなりと自分の気持ちと重なるのでしょうね。
1歳6ヶ月の頃,お空の満月を見て「べ−」としていました。
「くつくつあるけ」では,くつがころんでしまう場面ではしんみょうになり,
「きゅっきゅっきゅっ」では,自分も最後にきゅっきゅっきゅっと拭いてもらって満足。
「おててがでたよ」では,手が出なくて「う〜ん」と頑張っているページで,
一緒になって「う〜ん」と言って歯をくいしばっていました。
いつも自分の体験を重ね合わせていたのだと思います。
また1歳10ヶ月の頃,夕食の時,自分のエプロンについているクマ,ウサギ,ゾウにスプーンの
食べ物をつけて「くまもパクパク」「うさぎもパクパク」「ぞうさんもパクパク」と言っていて,
絵本のまねをしているんだなあと嬉しくなりました。(きゅっきゅっきゅっ)
『よしつぐ』 は9ヶ月の頃,「おつきさまこんばんは」の
おつきさまの絵が好きで,にこにこしておつきさまをさわっていました。1歳1ヶ月頃には
毎日のように本棚の中からこの絵本を選んで持ってきては,「ん,ん」と何度も読んでと要求して,
何回も繰り返し読みました。「こんばんは」でおじぎをして見ていました。
また「くつくつあるけ」では,くつがピョンピョンとはねるページで一緒になって,ドンドンと
とんで遊んだり,「きゅっきゅっきゅっ」では,「今度はどこにこぼしたかな」などと言うと,
絵を指さして次に自分の手や足を出して,「ん,ん」とふいてと要求して喜んでいました。
[林 明子:文・絵, セット定価:2600円(各650円) 福音館]