バレンタインデー |
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| 放課後。 長太郎が今朝逢ったとき教室で待っててくれと言うから、 教室で待つことにした。 あー、授業終わると腹がへってきた。 そういや、ジローからチョコレートもらったな。 ジローからもらったチョコレートを食べようと包みを開いた。 すると何かが覆い被さってきた。 「宍戸さん〜」 長太郎だった。でかい身体に体重かけられたら重いっつーの。 「あ?」 支えてるのも辛いから、長太郎を振り払おうとしたら振り払えなかった。 バカ力め…!!これだからでかい奴は… 「なんで、チョコ食べてるんですか?」 「ジローがバレンタインだからってくれたから」 「…しくしく。 昨日、俺のチョコはいらないって言ったのにジロー先輩のは食べるんですか?」 「ああ、だってジローんとこのおばさんの作るチョコは好きだから」 「俺のも受け取ってくださいよ。…今日はバレンタインデーなんですよ」 「だって、俺、チョコレートって好きじゃないんだよ」 「…宍戸さんのいじわる。」 なんでチョコレート一個ごときにここまでいじけられなきゃならないんだ? バレンタインデーって女が張り切る日だと思うんだけどな。 長太郎の思考では違うみたいだ。 「今日は好きな人に告白できる日なんですよ?」 「…普段からお前言ってくるだろ」 「そうじゃなくて、特別な日には気持ちを確かめ合いたいんですよ。」 「…そういうものか?」 「そうですよ。」 「バレンタインデーって、ただのお菓子業界の陰謀の日だぞ。」 「…あのですね…もうちょっとその中にあるロマンをわかってくださいよ」 深くため息をつかれてしまった。 菓子業界の陰謀の日のどこにロマンがあるのか。 こいつのこういう考え方は未だについていけない。 チョコレート一つでお互いの気持ちが深まるとは思えないが 長太郎の頭の中ではそういう日らしいな。 俺が何も言わずに考え事してると、長太郎が口を開いた。 「宍戸さんは俺のことよりジロー先輩の方が好きなんだ」 チョコレート一個でよくそこまで話が飛躍できるものだ。 違う意味で感心してしまった。 「お前…俺のことが信用できないのか?」 「い、いや、違いますよ…。 ただ、俺のチョコが受け取ってもらえないのにジロー先輩からのは受け取って 目の前で食べられると自信なくなっちゃいますよ…」 「あー……そうだな。」 さっきまでの勢いはどこに行ったのか。 あまりにしおらしくされると、重くのしかかるでかい図体が可愛く見えるから不思議だ。 「これで満足だろ?」 「……は、はい!!…俺っ!俺っ!!すっごく嬉しいです。」 「苦しい!!離せ、バカ力!」 「だって、宍戸さんからはじめてキスしてもらえたんですから!」 「……」 恥ずかしくなるくらい臆面もなく喜ばれるとこちらが照れてしまう。 抱きしめる力は更に強くなった。 「宍戸さん、世界で一番大好きです!!チョコもらえなくても気にしません!!」 今度は長太郎からキスされた。 長太郎の顔が離れたときのくしゃっとした笑顔が愛おしかった。 俺は長太郎に弱いことを今更だが 思い知らされた。 「好きだぞ、長太郎」 俺から言うと思ってなかった長太郎は 一瞬驚いてたが すぐにまた満面の笑みになった。 「宍戸さん、愛してます」 |
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勢いで書いちゃったよ。 ホントは忍ジロがあるのに… 絵も描いてたのになぁ(´-`)ちょっとタイムリーじゃないけど今度載せます。 |