「やっぱりオレって天才的かもな」

新人戦で勝利をおさめた丸井は上機嫌で帰り支度をしていた。

横にいるジャッカルも喜ぶ丸井の相づちを打ちつつ帰り支度をしていた。

試合に勝っても支度が遅ければ、先輩達に睨まれる。

何より、同じ学年の真田は先輩よりうるさく厳しかった。

まだ、入部して慣れないところもあるが、

日々の積み重ねによって自ずと身に付いた。

二人は話しながらも手際よく支度を済ませ、

あとは荷物を持って集合場所に行くだけとなった。

丸井は喉が渇いたのでペットボトルを取り出して水分補給をした。

すると、座っていたベンチから急に重さを感じた。

あまりに急なことだったので周囲を見回すとジャッカルと目があった。

ジャッカルは頭を抱えため息をついて、丸井の腰を指さした。



腰に腕が絡まっている。


しかも、いつの間にかしっかりと抱え込まれていた。

「ジャッカル、これなんだよ!?」

「オレが聞きたい…」


丸井は何とか抱え込まれた腕を剥がそうと必死だった。

ジャッカルも手伝おうとして、相手の顔を覗き込んだ。

「さっきの試合は、氷帝の芥川だったよな」

「え?ああ、そう芥川。」

「多分、芥川がお前に巻き付いてる。」

「は?なんで芥川がいるんだよ」

「オレが聞きたいから…」

「とにかく、引きはがして急がないと真田がキレるぞ」

「あ、ああ」



「おい、真田」

「なんだ?氷帝の跡部じゃないか。何か用か?」

跡部は、立海大の真田を見つけるのにはさほど時間がかからなかった

跡部ほどではないが、

尊大でいつも姿勢正しく立つ姿は遠目にも目立っていた。

「お前の所の丸井はどこだ?」

「丸井は集合に遅れているが…何かあるのか」

「…多分」

全てを話すのも躊躇ったが、

部の恥を外にさらす気もさらさらなかったので

言葉を濁して説明をした。


まだ続くんです…自分でも続いていて驚いてます(汗)