合う目線

「おい、鳳!それこっち持ってこい」

「は、はい!!」

そういえば、鳳といつからか目が合うようになった。

オレとは絶対に眼を合わそうとしない奴だったので、変な感じ

だからといって、まっすぐ見据えてくるのとも違う

でも、前はもっと

他の奴らと同じようにビクついていて

オレと眼を合わそうとしなかったよな

いや、合わせようとしない一年がほとんどだから

あんまり気にしなかったけど

オレ何かしたのだろうか

直接聞くほどのことでもないけど

一度疑問を持つとぬぐえなくて

それでも、俺らは聞きにいける距離じゃなかったのが現実

 

そんな風に思っていると、今度は笑顔が返ってくるようになった

慣れないことにこちらが変に焦ってしまう

落ち着け、落ち着けと心の中では繰り替えす

ふと合う目線に俺は平静を装うのがやっとだった

 

いつか、聞ける日が来るといいなと思った