横やりの嵐



「家に帰ったらさ、姉貴がエロ本見てて驚いてさ」

「…どこに隠してたんだよ」

「ベットの下」

「それはいくらなんでもベタだろ」

「そういう宍戸はどこに置いてるんだよ。いってみそ」

「あー、オレは兄貴の部屋だな」

「それって面倒じゃね?」

「オレより兄貴の方が隠すのがうまいからな。

それに兄貴の部屋っても、兄貴は働いてるからほとんど家にいねーし。」

「親に見つかる確率は低いってことか」

「そういうことだ」

二人の話が一区切り付くと、忍足と跡部がいつの間にか部室の中にいた。

「何二人で話してるんや?」

「あー、侑士。エロ本の隠し場所」

「そんなん、おいとかんでもええやん。読んだらすぐ捨てたらええやん」

「金払ったのにもったいなくねー?」

「色々腹探られるよりマシやろ」

「お前ら、そんな物買っているのか?」

「跡部は読まねーのか?」

「生身の女とすればいいじゃねーか」

「それができないから本買うんだろ」

「お前ら、庶民にはついていけねえな」

「「いや、跡部についていけねー(いかれへん)から」」



「どうしたんですか。先輩達、盛り上がってますね」

「ああ、長太郎か」

「ついでや、鳳」

「なんですか?」

「鳳はエロ本どこに隠してるんや?」

「え、エロ本ですか?そんなの読まないですよ…」

「鳳も跡部と同じく生身の女派?」

「そ、そんなワケないですよ。オレは宍戸さんさえいればそれで十分です。」

「好きな人さえいればいい、か。そういう言い方をすれば綺麗な言い方だよな。あーん?」

「事情知らんなら純愛やけど、事実を知ってるときもいな…自分」

「え?オレの宍戸さんへの愛は純粋ですよ」

「誰を好きとかっていうよりさ、男なのに女の身体に興味を持たないのもおかしいよな」

「そんなことありませんよ。宍戸さんがいてくれればオレはそれで十分です」

「宍戸はどう思う?」

「…きもいな」

「そんなぁ〜!酷いです、宍戸さん。ここは、どきんって喜んでくれる所じゃないですか」

「……わ、悪ぃ。」

「謝らなくてもさ、宍戸あの鳳の発言は誰が聞いてもきもいぜ」

「ああ、男としてどうなんだ、鳳は」

「宍戸さんはオレ以外の人でもいいんだー」

うわぁーんと大声で泣き出す鳳を見て宍戸はただため息をつくのみ。

側にいる人間は全員大声で笑い続ける声が響く。

帰りに宍戸は鳳の家にお持ち帰りされ、次の日宍戸の様子がおかしかった。

鳳の機嫌は昨日を打ってかわり、晴れやかだった

氷帝学園テニス部正レギュラーは誰1人二人に事情を聞かなかった。