>目の前のてのひら
新緑が気持ちいい季節、新しい環境にも慣れた頃だった。
そんな清々しい季節にも関わらず何故か熱が出たので、
学校に行きたくても駄目出しを出されて、1人ふて寝気分で寝込んでいた。
今日は宍戸さんと一緒に帰りに新しいお店に行く予定だったのに
なんか冷たくて気持ちいいのがおでこに触れる。
母さんがアイスノンを変えてくれたのかな
気持ちいいのが嬉しくて目を開けるともっと嬉しいことが待っていた
「長太郎、大丈夫か?」
「は、はい…」
宍戸さんがオレのアイスノンを買えてくれていた
宍戸さんの慣れない手がオレの目の前で動いている。
「無理するなよ。お前がいないのは寂しいけど、辛そうな姿を見るのはもっとイヤだしな」
「……宍戸さん」
宍戸さんの心配そうな顔を見たるのはイヤだけど
オレのためにこの表情を見せてくれるのは不謹慎だけど嬉しいこと
色んな表情を見れるのが嬉しいけど、笑顔を見たいって思った
この状態じゃ無理なんだけど、好きな人の笑顔を見ていたいな
「んな顔するなよ。もう寝ておけよ」
「それはイヤです。折角宍戸さんが来てるのに、寝ちゃうなんてもったいないことできません」
「なら、さっさと治せばいいだろ。」
そうしたらもっと一緒にいられる
最後の言葉はとても小さい声だったけどオレの耳には確かに聞こえた。
オレが宍戸さんに言って欲しいって思った願望かもしれないけど
確かにそう聞こえた
次に目を覚ましたときには宍戸さんは側にいなかったけど
オレの熱は下がっていた。
まだそれほど遅くない時間だったので宍戸さんにメールで
"宍戸さんが来てくれたからはやく治りました。明日は休みですけど、
予定がなければ一緒にどこかに行きましょう"
って送った。宍戸さんがこれを読んだら、顔を真っ赤にしてるだろうなぁって思って
オレはその顔を拝めないのが切ないなと思ったりもしたけど
宍戸さんに元気になったって報告ができたことが一番嬉しかった
宍戸さんのことを考えてたら、程なく宍戸さんからメールが帰ってきた
"まだ、病み上がりなんだから出かけないでお前の家でダラダラしよう"
直球な言葉にオレはまた熱が上がりそうになった。
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| 熱ネタ好きみたい。これは両思いなのでまた趣が違って新鮮でしたv |
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