報われない想い




ジローは

触れることは出来ても

抱きしめると腕の中にはいない

雪のようだ






俺の心を見透かしてるのか

ただ思いつくままに話しているのか

ジローは思い出話みたく話し出した。



「俺さ、うんと小さいときからいつも寝て起きたら側に亮ちゃんがいたんだ。

でも、ある日起きたら亮ちゃんの隣には鳳がいて

次に起きたときには亮ちゃんの綺麗な髪が短くなってたんだ。

その時に亮ちゃんは鳳を選んだんだってわかったんだよ。

亮ちゃんは鳳を選んで幸せならそれでいいと思ったんだよ。」



「せやのに鳳が宍戸に絡もうとするときわざと宍戸に絡むな」



「だって、あんなにあからさまに懐く姿を見ると

ちょっと意地悪してやりたくなっちゃった」


くすくすと思いだし笑いをしていた。


報われない相手を求めようとする自分に嫌気がさしていた。

報われない相手という意味ではジローも同じなのにこの差はなんなのか?

人間ないもの求めるっていうもんな。

この笑顔を見るとどうしても全部欲しくて仕方がなくなってくる。


言うことを言うとジローはまたうとうとと眠りにつこうとしていた。


「俺は宍戸よりお買い得やで?」


寝ているジローの耳にはとうてい届くと思わなかったが思わず
漏れてしまった。

「えー…何いってるの?忍足」


寝ぼけながらも宍戸の名前に反応してこちらの顔を覗き込んできた。


宍戸が一番というのはわかってはいたけど、こいつは現金な奴やな…



「亮ちゃんより良い物なんてこの世にないよ。

亮ちゃんが一番大事。

誰よりも大事。笑ってくれれば俺も幸せ」



「せやけど、宍戸はジローやなくて鳳を見てるんやで。

お前のために笑ってくれてるんでもないし、

お前との未来を喜んでるのでもないで。全ては鳳のためのものやで?」


「それでも亮ちゃんが幸せな顔しているのを見るときが一番幸せ。

俺には忍足を思う隙間なんてないんだよ」



「そうなん。でも俺に身体くれてるのはどういうコトなん?」


「んー…だってオレ忍足には心をあげられないから。オレの心には亮ちゃんしかいないんだよ」


「宍戸だけやなくて俺のことも心に少しで良いから入れてくれへんの?」


「入れてあげられないよ。」


「そおか。でも、俺も諦め悪いからジローの心に入り込んでみせるで?」


「あはは、それは無理だね〜。」


「なんでやねん」


「忍足は身体だけでも良いていうけど

身体だけが繋がる幸せがオレにはわからないけどね。」


「心が手に入らんでも身体だけでも繋がると

その時だけは心も繋がってる気がするやん」


「…そぉなの?」


「せやけど身体が繋がれば情ができるねんで。

そしたら、何とも思ってない相手でも触れてないと変な感じになるものや」




「…なんか、それって薬みたいだね」






SSじゃなくもはや会話文です。だって、字書きじゃないもん。
Hさんに思いついたと言ったら新鮮なうちに書けと言われて書いたです。

字書きじゃないので勝手がわからない世界でした。
字の表現はアメージング…
きっと、マンガにした方がまだ勝手がわかったのかも

…いやムリだ…
私が最近ジロ宍が好きなだけなんですよ。
でも鳳宍は基本で好きですよvvきゃっv(>_<)