フィッシュボーン計画法の活用方法
<簡易クリティカルパスの把握(進捗状況の把握や説明)>
フィッシュボーン計画法の最大のメリットは、無知な者へ計画の進捗状況をビジュアルで示せる事だ。
一般的なプロジェクトが難航する最大の理由は、クリティカルパス(遅れると計画全体に支障が発生する部分)が把握できていない事だ。
フィッシュボーン計画法ではクリティカルパス描けるほどの詳細なスケジュールを立てられない。
ただし、各々の大骨で最も重要な部分をビジュアル的に示す事は可能だ。
方法は簡単だ。大骨毎に一番重要な種に○をつける。
そして、その○がついた骨の進捗度合いを示せば、全体としての進捗度が分かる。
この○はクリティカルパスに似た物だが、厳密には異なる。
しかし、計画の立案レベルの場合には非常に有効な手段である。
* 本来のクリティカルパスとは、このような使い方をしない。
一般的にはガンチャートなどで表されるべきスケジュール内で『開始から終了まで全く余裕のない部分』を指す。
しかし、ここではあえて一般的なクリティカルパスの使い方をしていない。
何故なら、計画の予測が殆ど正しい場合以外に、ガンチャートでのクリティカルパスに意味がないからだ。
最初から実作業までブレークダウンした計画を立案出来ないため、計画にはギャップが発生する。
つまり、計画立案時に把握すべきクリティカルパスとは最も重要なポイントの把握だけで十分というわけだ。
<時系列ステップの表現>
日程変更が困難な計画な場合、部分的に重要な日時の内容を骨に追加する。(太字で書くとより分かりやすい)
こうする事で、この日までにやらなければならない事が明確になる。
<担当者の表現>
各骨に対し、括弧書きで担当者を記載する。この場合、複数の担当者がいたとしても記載するのは1人にしなければならない。
複数の担当者の場合は、代表の1名を必ず選出する。こうする事で、代表者に進捗管理の責任を負わせる。
以上に、フィッシュボーン計画法の代表的な活用法を示した。
各々が使っていく事で他の発見もあるかもしれない。
是非使ってみて欲しい。
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