白神山地のブナ
 1993年、世界文化遺産に指定された日本最大のブナ原生林である。西目屋村から旧弘西林道を走りぬける途中で撮影した写真で、とにかく圧倒される景観の連続であった。
 二度目に行ったときは鯵ヶ沢から赤石川を遡り熊の湯で一泊、熊の肉が柔らかく美味しいものであることを知った。翌朝、黒熊の瀧見学後更に上流に向かったが、舗設した砕石がタイヤに食い込んでパンクしてしまい、これは
山の神の怒りの表れかという事で下山したのである。
 後年、たまたま高山文彦著「水の森」を読んでいて、このときの熊の湯のご当主が赤石村の大またぎの末裔であり、ブナ皆伐を目標に計画された「青秋林道」阻止の要となった人物だと知ったのであった。
 昭和40年代半ば頃に南会津でブナ原生林の皆伐跡を目撃したときのショックを今もはっきり覚えているが、無抵抗のものたちの皆殺しであり、ヒットラーやポルポトの残虐な暴挙に匹敵するものだとぞっとしたのであった。
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2006年10月25日、三度目の白神山地訪問である。家内に一度この
景観を見せてやりたいと思っていたのだが、好天に恵まれ、色づき
加減も最高であった。
マザーツリー。津軽峠の近くに居るブナの巨木。
幹周り3m、樹齢400年という。
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