糠平(ぬかびら)
所在地 |
河川名 |
形式 |
目的 |
事業者 |
北海道 |
音更川 |
重力式コンクリート |
発電 |
電源開発 |
堤高m |
堤頂長m |
堤体積m3 |
有効貯水量t |
完成年度 |
76 |
293 |
460,000 |
160,500,000 |
1956 |
空から見た糠平ダムと糠平湖(1984年
撮影、湖の外周は32kmもある)
昭和28年当時、それまで大林組が経験したことの無い大規模なダムであり、工期は僅かに3年、加えて冬季には-30度以下にもなる極寒の地であった。
工期を守るには冬季もコンクリートを打設しなければならないし、その為に品質を落とす訳には行かない。凍りついた骨材を暖め、練りあがったコンクリートを暖め、打設後のコンクリートも暖めるという空前絶後の作戦が試行錯誤の末実施されていったのである。
もうひとつ、工期短縮のために採用した大規模機械化施工がある。日本国内に殆ど無かった米国製の大型重機が活躍したのであるが、その裏には復帰前の沖縄で米軍工事に従事した経験豊富なオペレーターたちの涙ぐましいまでの大奮闘があったのである。
完成後50年の今日でもなお道東地区の電力需要の20%をまかなっているという。
大型重機活躍中。