洛楽写真日記・番外編
みよしの紀行の巻
050412〜13実施
一目千本の眺めである。西行の山家集には彼がこよなく愛した花(櫻)の歌が沢山あります。
何となく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山
おしなべて花の盛に成にけり山の端ごとにかかる白雲
ねがはくは花の下にて春死なんそのきさらぎのもち月の頃
@:ミクマリ神社と読む。随分古くからの神社だが現在の社殿は 1604年に豊臣秀頼により再興されたとか。祭神は天水分神、玉依 姫命などで本来は雨乞いの神であった(続日本紀)が、子守の神で もある。
神と山と櫻の三者の霊気が混然と体を包んでくれた気がした。
A:金峰山寺の僧坊だったが1336年、後醍醐天皇の御座所として南朝の行宮となった。写真は今も残る天皇の玉座である。
B:修験道の根本道場である金峰山寺の本堂で1592年に再建された。東大寺大仏殿に次ぐ大木造建築である。
この前の年即ち2004年3月26日に、立命館大学の明里先生のご案内で谷崎潤一郎作「吉野葛」の勉強会を現地吉野で実施したことがあった。勿論その時は花は見られず有志で相談して花の季節にもう一度来て見ることを決めていたのであった・・・
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