洛楽写真日記
第1回:京の節分を堪能する(020202実施)
金蘭大学では毎年、楽しく、有益でバライアティに富んだ公開講座が開かれていて、「万葉集」とか「源氏物語」、或は「谷崎潤一郎」などを受講しておりました。
2002年1月26日から始まる「京都の伝説と文学」というテーマの講座を受講したところ、講師は立命館大学文学部講師でもある真下美弥子先生で、後で分ったのですが、かの折口信夫氏の孫弟子に当たるとかで即ちフィールドワークを重視する学究なのでした。
かくして始まった講座は6回のうち3回がフィールドワークに当てられ、その最初が「京の節分を堪能する」で、その後公開講座が終了してからも「洛楽塾」と名を変えて延々と今日まで34回も続いており、毎回20数名の善男善女が参加してこれからもまだまだ続きそうなのです。
東京生まれの先生ですが高校の修学旅行で京都に来てその魅力に取り付かれてしまい、ご専門が中世の説話文学の研究という事もあって京都に居付かれてしまったそうです。(写真1)
先ず、聖護院に行きました。名前は知っていましたが行くのは初めてです。同じ名前の付いた八つ橋というお菓子の名前も知っていましたが、お寺の手前にそのお店があり初春の雰囲気を溢れさせておりました(写真2)。聖護院は白河上皇の頃(西暦1090年)修験道を統括したのが始まりでその後、天台宗の門跡寺院となったとか。凡俗の無病息災を祈願する祈祷僧の風貌をとくとご覧下さい(写真3)。
次いで、大賑わいの吉田神社へ移動する。西暦860年頃、藤原山蔭が氏神としていたが、何時の頃からか藤原氏全体の氏神として奈良の春日大社に相当する神社になったとか。よほど霊験あらたかなのか参道も境内も大変な人出であった(写真5,6)。 参道下の名物の蕎麦を頂き、壬生寺へ行く。入り口で焙烙を売っていて願い事と氏名を書いて奉納すれば四月の狂言「焙烙割り」で割ってもらって願いが適うというのである(写真6)。ここも境内に溢れるほどの人出で、漸くのことで「壬生狂言」を拝観する。無言劇なのでよくは判らなかったが結論は豆を播かれて鬼が退散して目出度し目出度しであった(写真7,8)。
画像を順次クリックして下さい。

1)真下先生 |

2)八ッ橋本舗 |

3)祈願受付 |

4)吉田神社参道 |

5)吉田神社境内 |

6)壬生寺の
焙烙売り |

7)壬生狂言 |

8)壬生狂言2 |