北海道で鮭を釣る
 ダム工事に関する技術営業の一環で函館へ出張したことがあり、丁度鮭が遡上・産卵する時期で道内では場所により鮭を竿で釣ることが出来ることを知った。帰阪してから知人に頼み沢山の釣り情報を送ってもらい、いっそのこと家族で道東を一周し序でに鮭を釣るという計画を立て、平成5年9月14日、伊丹から雨の女満別に飛んだ(1)。
 レンタカーを借り、先ず阿寒湖畔で一泊。翌日は快晴で阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖などを見て屈斜路湖近くの民宿に泊る(2,3,4,5,6)。三日目は小清水原生花園から斜里町に入り釣具店で道具を整え、情報を仕入れて近くの海岸で最初の竿を振ってみたが全く当たりなしであった(7,8)。
 知床半島に入り宇登呂方面に向かうがオンネベツ川の河口付近で初めて鮭の大群を見かけ一同びっくりする(9)。ここは禁漁区だがオシンコシンの瀧付近では大勢の人達が釣っていた。今日の宿「ホテル地の涯」へ急ぐ途中、プユニ岬でオホーツク海に沈む夕日を暫く眺めたり(10)、エゾ鹿やキタキツネを沢山見かける。丁度私の誕生日で家族で乾杯をし、明朝に備えて早寝する。
 翌早朝、娘たちに送ってもらい家内と二人で昨日見ておいたポイントへ行き、竿を5本並べる(11)が根掛りがひどく、用意して行った仕掛けは当たりもないままに1時間ほどで後一本を残すのみとなってしまった。殆ど諦めムードに陥りながらも祈るような気持ちで最後の一本の竿を眺めていると、突然、グッ、ググーッと竿先が曲がった。思いっきり大きく合わせて慎重に取り込んだのが貴重な釣果となったのである(12)。クール宅急便で自宅へ送り、後日、その美味を味わったことは言うまでもない。 
 娘たちと合流し羅臼に向かうが、途中の峠から国後島が直ぐ目の前に見えた(13)。お昼は羅臼で豪快な蟹ラーメンを食べる(14)。野付半島でトドワラを見物し(15,16)、風蓮湖を覗いたりして根室の宿に着いた頃は暗くなっていた。シーズン真っ盛りの花咲ガニをたらふく食べて納得する。
 翌18日は雨である。とりあえず納沙布岬へ行くが何も見えない。風雨の中、別海町付近まで戻り三度目の竿を出して見るが強い逆風と波浪で釣りにならず直ぐに諦める(17,18)。車で待っていた娘たちのあきれ返った顔つきが忘れられない。夕方早くに霧多布湿原にあるペンションに着くが、久しぶりに見る降るような星空が見事であった。
 六日目は快晴に恵まれ、霧多布湿原の景観や優雅な丹頂鶴を満喫できた(19,20)。霧多布岬なども見て、ゆっくり、のんびり走り早い時間に釧路着。街を歩いて買ったり食べたりしホテルに泊る。
 最終日の9月20日は先ず釧路湿原に行き、ブヨに悩まされながらもその雄大な景観に感激する(21)。あちらこちらで丹頂鶴を見かけることが出来、保護活動などの関係各位のご苦労を思った(22,23,24)。
 午後、最後の(四度目の)挑戦で白糠町の海岸まで行き竿を並べてみたが当たりは皆無で、ゴメの大群を見ながら納竿する(25,26)。
 伊丹空港に帰り、お鮨などを食べて辛抱強く付き合ってくれた家族の皆さんへの感謝に代えたのであった。
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1)雨の女満別

2)阿寒湖
アイヌショップ

3)阿寒湖にて

4)オンネトー
コロポックル?

5)晴れの摩周湖

6)屈斜路湖夕景

7)小清水原生花園

8)斜里町にて
竿を出す

9)オンネベツ川
河口の鮭の大群

10)プユニ岬
オホーツクの落日

11)オンネベツ川
付近で釣る

12)最後の最後に
やりました!!

13)羅臼峠から
国後島遠望

14)羅臼の
豪快かにラーメン

15)トドワラ1

12)トドワラ2

17)別海町
霧の牧場

18)別海町
馬鹿な夫婦

19)霧多布湿原

20)霧多布の
丹頂

21)釧路湿原

22)釧路の丹頂1

23)釧路の丹頂2

24)釧路の丹頂3

25)白糠海岸
最後の挑戦
26)白糠のゴメ