気ままに読書・のんびり読書
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この本読んだ!
4月の楽しみ




4/30『アルテミス・ファウル 妖精の身代金』オーエン・コルファー、大久保訳、2002.07.30、329p
(再読)
『永遠の暗号』を読んで、もう一度一巻目が気になり再読。ファウルの成長が楽しめた。

4/29『アルテミス・ファウル 永遠の暗号』オーエン・コルファー、大久保寛訳、角川書店、2006.02.28、385p
 ファウルの三巻目。三部作の最終巻となる。今回はファウルが危機的状況に追い込まれるところから始まる。妖精のテクノロジーを利用して作ったCキューブを奪われてしまうのだ。このままでは、地下のピープル達が危ない。ファウルが取った行動は、妖精との共同戦線。しかし、そこはファウルのこと、共同先生のために提示された「妖精に関わる一切の記憶を消去する」条件を何とかクリアしようとする。
 巻を追うごとに、妖精の大尉や司令官、技術官との間に友情のような物が芽生え、このままそれがうまく保てればいいなぁと読者に思わせてきただけに、記憶が消されることに対して、読者も「なんとかして!」と応援してしまう。これは、この物語に登場する人物達がとても魅力的だからだ。
 最後、ファウルの記憶が取り戻されそうになって終わる。後書きによれば、四作目をのぞむ声が強く、四作目が出版されるとか。どんなファウルがもどってくるのか楽しみだ。

4/22『世にも不幸なできごと7 鼻持ちならない村』レモニー・スニケット、宇佐川晶子訳、北砂ヒツジ挿画、草思社、2004.05.20、251p
 今回はオラフ伯爵の影は少ない。それよりも、兄弟が預けられた村の体質がそれこそ鼻持ちならない。自分のことは自分でせず、村の便利屋に任せてしまうのだ。飲んだ後のカップぐらい始末すればいいのにと、三人のことより違うことであきれる。
 探していた友だちを見つけ、伯爵の魔手から救い出したのに、自分たちが逃げ出せなかったのは残念。前作では、自分たちが脱出して、友だちを救えなかったから、きっとそのことでヴァイオレットは友だちを最優先したのだろう。三人対オラフ伯爵ともう一つ三人と二人の友情の2つが物語の中でいっそう盛り上がった。

4/15『世にも不幸な出来事6 まやかしエレベーター』レモニー・スニケット、宇佐川晶子訳、北砂ヒツジ挿画、草思社、2003.07.15、267p
 
4/14『アモス・ダラゴン6 エンキの怒り』
ブリアン・ベロー、高野優監訳、HACCANイラスト、竹書房、2006.03.29、333p
 エンキ神が唯一神になろうと塔から世界に災いを振りまく。アモスは母親を助けるために塔へ向かう。災いの渦中に巻き込まれるアモスだが、友情と自らの勇気で無事塔にたどり着く。そこで観たのは、ちっちゃな塔を片手にだだをこねる一人の小さな男の子だった。その子こそエンキ神!そういわれれば、災いは小さな子の癇癪と同じ感じだと思い至る。そこでアモスの取った行動が痛快だ。なんと、エンキ神のおしりをぶつのである。わがままにあがめたてられて辛抱を知らない幼児には、そんなお仕置きがぴったりだ。
 世界を災いから救ったが、そのかわり、アモスは地獄に堕ちてしまう。ここでこの巻は終了。次回をお楽しみにとのこと。一気に一冊読めるだけに、次が待ち遠しい。まるで週末の楽しみにしている漫画放送のようだ。