7月の楽しみ
気ままに読書・のんびり読書
―好きな本から話題の本までアプローチ
この本読んだ！
7月の楽しみ
7/25『サークル・オビ・マジック 魔法学校再訪・氷の国の宮殿』デブラ・ドイル＆ジェイムス・Ｄ・マクドナルド、小学館、2004.08.10、282p
三作目「ブレスランドの平和」で完結だと思っていたのに、この四作目の登場に心が躍る。また、ランドルに出会えると思うと嬉しくなった。
今回も「敵」がユニークで「これは思いつかないなぁ」と思わせる。
マードック先生や懐かしい顔ぶれと出会えてよかった。
7/25『鏡の中の迷宮 ガラスの言葉』カイ・マイヤー、遠山明子訳、佐竹美保絵、あすなろ書房、2004.06.340p
三部作の完結編。メルレの出生の秘密。黒曜石のライオンの秘密。水の女王の秘密、母の最初の息子の謎、スフィンクス、セト……と謎に満ちていたすべてのことが、絡まり合い話が落ち着いていく。三巻目にして明かされたつながりから、一作目二作目を思い出すと、「なるほど……」と納得できる。
「世界は一つしかないと思っている」これは鏡に閉じこめられた水妖の言葉。この言葉からいろんな事を考えさせられる。世界は一つではない、そうとらえるともっといろんな物の見方ができそうで愉快だ。
7/24『魔女モティ』柏葉幸子、佐竹美保、講談社、2004.07.12、185p
「魔女が、わたしのお母さん！」が帯の言葉。母親の秘密に気づく話かと思ったら、そうではない。「子どもが家族を選べたら、そうしてもいいんじゃない」と主人公の少女は主張する。
家を飛び出した貴恵が出会ったのは、不思議な猫。その猫が、帰る場所のない貴恵に家族を斡旋する。その家族のお母さんが魔女というわけだ。それも、筋金入りのひねくれ魔女。そして、お父さんはピエロ。ごちゃごちゃの入り混じりながら話が進むが、いつの間にか作り物の三人が、本当の家族のように思えてくる。
結局、貴恵は本当の家族のもとに戻る自信がつき、作り物の家族は終止符を打つ。ところが、魔女モティもピエロも、家族を続けているのだ。最後に来たピエロからの手紙、そして、それを読み終わった後の貴恵の言葉が光っている。
7/11『ライオンボーイ�供ヾ饑廚陵磧�ジズー・コーダ、枝広淳子訳、天野喜孝、PHP研究所、2004.07.23、451p
『消えた両親の謎』を読み終わって、待ち遠しかったライオンボーイに出会えた。今回は、今までの謎が解決し、チャーリーも無事に両親と再会できる。�兇離薀好箸任海譴能�わりといわれても、納得できる展開だ。
ところが、�靴�大円団だという。きっと、両親の誘拐を仕組んみ、アレルゲニーを作り出したコーポラシー社が前面に出てくる予感がする。故郷に戻れたライオンたちと別れたライオンボーイに一体なにが起こるのか大いに気になる。
「ぼくはなにがあってこ、あきらめない！」このチャーリーの言葉が真実みを帯びる冒険と場面の展開が、一気最後まで読ませた。
7/4『西遊記 下 天取教の巻』渡辺仙州編訳、佐竹美保絵、偕成社、2001.03、238p
『西遊記 中 破邪遍歴の巻』渡辺仙州編訳、佐竹美保絵、偕成社、2001.02、246p
『西遊記 上 悟空誕生の巻』渡辺仙州編訳、佐竹美保絵、偕成社、2001.03、238p
（再読）
夏休みが近づくと、いつも決まって読みたくなるのが『西遊記』。
スーパーモンキーの大活躍に暑さを忘れる。読み返すたびに、新しい発見に似た驚きがある。今回は悟空の出生の秘密がなぜか心に残った。
なぜ、石から生まれた悟空がこんなに強いのか、その秘密も読み進めるとわかってくる。
7/3『暁の円卓�◆‐霰�の歳月』ラルフ・イーザウ、酒寄進一訳、長崎出版、2004.07.17、409p
１作目で負傷し、どうなることかと思い２作目が楽しみだった。
今回は、指輪の秘密もおぼろげながらにわかり、ますます闇との闘いが鮮明になった。
トーヤマとの洞窟の闘いも読み応えがあった。歴史がだんだん現代に近づき、紺が、自分が生きている時代を、どうあつかうのか興味がわく。