気ままに読書・のんびり読書
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この本読んだ! 9月の楽しみ

9/10  『エルフギフト 裏切りの剣スーザン・プライス、金原瑞人訳、ポプラ社、2002.07、392p
〜9/12『エルフギフト 復習のちかい』スーザン・プライス、金原瑞人訳、ポプラ社、2002.07、304p
 思ったよりも宗教色が強かった。ケルトとゲルマンの闘いが元にあるので、遠く離れた日本人の感覚ではわかりにくいところがあるのだろう。ただ、いつの間にか主人公のエルフギフトに肩入れしてエールを送ったり、義兄の悪巧みに腹を立てたりするようになる。
 長編ものは、後でじわ〜っと効いてくるのがいい。

9/2『ぎりぎりトライアングル』花形みつる、浜田桂子、講談社、2001.04.20、208p

9/1『虫眼とアニ眼』養老孟司対談宮崎駿、徳間書店、2002.07.31、189p
 虫好き解剖学者と、アニメーション映画監督が、自然と人間のこと、そして子どものことを自分の体験をもとに語り合う。
「見えない時代を生き抜く―宮崎アニメ私論」養老孟司これが、巻末に挿入されている。養老氏からみた『もののけ姫』や『千と千尋』が持つ意味を、日本文化のごた混ぜという特徴から論じているのが興味深い。「文化の違いが脳の違いを形成する」けれどそれはうまれつきではなく、だからアルファベット圏の人々がアニメを理解する。ここに普遍的なものを見いだそうとしているのに興味がもてる。