気ままに読書・のんびり読書
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この本読んだ!
11月の楽しみ
11/24『デルトラ・クエスト4 うごめく砂』エミリー・ロッダ、岡田好恵訳、はけたれいこ画、岩崎書店、2002.10.30、206p
3人の冒険につり込まれて、4巻目を読む。今度は「うごめく砂」。でもその前に、競技会に参加する3人。ともに決勝に残るが、優勝者はジャスミン。これで「やった」と思いきや、ここからまた一波乱あって、最後まで一気に読めるおもしろさがある。
次は12月に発売とか!楽しみだ。
11/23『デルトラ・クエスト3 ネズミの街』エミリー・ロッダ、岡田好恵訳、はけたれいこ画、岩崎書店、2002.10.30、206p 3つ目の宝石を求めて旅を続けるリーフ、バルダ、ジャスミン。迷い込んだチュルナイという街で、3人は赤い服の男達にとらえられてしまった。その街には、ある秘密がある。
2巻に引き続き、3人の旅が描かれている。おもしろいのは、デルトラの国の秘密がどんどん暴かれていくことだ。1・2巻で読んだことに「なるほど!」と感心したりする。指名に燃えた旅であるのに、相変わらず3人で諍いがあったり、寄り道があったりと旅の目的に押しつぶされていないのがいい。
11/16『盗まれた記憶の博物館 下』ラルフ・イーザウ、酒寄進一訳、佐竹美保絵、あすなろ書房、2002.10.30、447p
上巻で、次々と現れた気になる名前がますます増えてくる。アトランティスを目指したオリバー達が、どう悪神クセハーノを倒すのかがとても気になる展開だ。真の名前を探し出さなければならないのだが、それがある場所がなぞなぞで示されるというこった話になっている。こっているのはそれだけではなく、クワシニアと現実世界との二つの次元で進んでいく話がどこでどう重なっていくのか、わくわくする。
最後の方になると、何となく話の落ち着きどころ(父親の復職、ミリアムとの新しい関係)がわかってくるが、ガラスの小鳥ニッピーがオリバーと一緒にこちらの世界へでてきて、ガラスの戻ってしまうことや、残りの神像がまた現れるやもしれないという不安感もかき立てられたのには驚いた。
もう一つ、小人がでてきて、「このごろ庭を荒らすといわれている」という下りで、ハリーポッターの庭小人を連想した。ひょっとして……と思いながら楽しく読んだ。
11/14・15『盗まれた記憶の博物館 上』ラルフ・イーザウ、酒寄進一訳、佐竹美保絵、あすなろ書房、2002.10.15、386p ラルフ・イーザウという名前よりも、佐竹美保の絵に惹かれて手に取った。オレンジ色が貴重になったような輝いている表紙の色彩の中に、青いジャケットを着た赤毛の人物。白馬を追い立てる象、こった家並み。裏表紙をみれば、湖とメモ、ライオン、ほうき(これは後で筆だとわかった)、怪獣、ライオン……眺めるほどに何の物語かと想像力をかき立てられる。 作者をみて、読み切れなかった『ネシャン・サーガ』(全3巻)が思い浮かぶ。
記憶をなくすとか、記憶がとぎれるとか、思い出せないことは日常ままある。でも、それが、誰かが意図的にしくんだ「盗み」だったらと思うと、そこに物語が生まれる。存在を忘れられてしまったものが生きている国クワシニア。古代の賢者や、ガラスの小鳥、想像から生まれたペガサス……とそのものの本質を生きるというのにひきよせられる。クワシニアに入っていって父親を指すオリバー、ベルリンにとどまってそこから謎に挑戦するジェシカ、この双子の活躍にページをおうごとに魅せられていった。
「名前がそのものを縛る」この考えは、洋の東西を問わず人間にとって考えのつきることのないテーマなのだと思った。
11/1〜3『ハリーポッターと炎のゴブレット』再読
今度はあせらずに最後まで読めた。それで、やはりクデイッチの試合がないこと、寮杯争奪がないことが物足りなかった。ハリーが思うがママにファイアボルトを操り、空をかける姿に出会ってみたいと思う。