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         デフレ・インフレの一般理論
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2010年1月15日 イギリスの消費税債上げに見る危険性 

イギリスの消費税再上げに見る危険性。

イギリスは今年初頭から消費税を再び元に引き上げた。
やはり懸念どおりのことが起こってしまった。彼らもまたデフレからの脱出の近い道筋を知らないことからこのようなトンチンカンなことをしてしまうのだ。

消費税を下げることは正しいデフレ解消法にもかかわらず愚かなことをする物だ。

消費税の下げは明らかに消費を上向かせた。わずかな消費の上昇であったかもしれないが、確実にイギリス経済の資産価格の下降に対する抵抗勢力になっていたのである。

しかし彼らはその大切な理由を理解せず、財政が悪くなるとの理由で放棄してしまったのだ。消費税の上昇により今年は余計に財政事情が悪化するだろう。

イギリスの金融資産の倒壊は2年ほど前に始まったばかりである。これを有る程度まで清算されるにはまだ3、4年掛かるであろう。それをできるだけ早く処理し正常に戻すためには、ハートランドの成長により、資金が借金の返済に回る必要がある。

金融資産の崩壊で残った借金はハートランド(国民所得を生み出す産業経済基盤)から生み出される資金で補わなければならない。実体経済が生み出す資金で借金を返さなければならないのだ。

金融資産の崩壊を最低限に抑えるには、ハートランドが活発に働き、ハートランドの資金が金融資産に流れできるだけ資産価格を維持する必要が有るのである。

日本のようにハートランドを縮小させたままでは、資金の金融資産への流出が少なくなり、資産は常に最低価格で売買され、より深い資産デフレの状態になる。

金融資産のさらなる崩壊をくい止めるために国民の負担を減らし消費を促すことが大事なのである。
イギリス経済は再び混迷を見せ始めよう。

アメリカとイギリスという金融大国が、デフレをくい止めることができず、沈んでいくことは、先進国経済が完全にデフレに落ち込んで行くこと指し示している。
先進国経済で生産大国であった日本とドイツであるが、日本がデフレに喘いでいる今、ドイツだけでは、先進国を引っ張って行くには難しいように思う。

一言主
快挙:イギリスの消費税下げ参照http://www.eonet.ne.jp/~hitokotonusi/teraxBLG/blg-hiduke.html
http:blog,so-net.ne.jp/siawaseninarou/