寝台急行銀河 東京発
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「銀河」は、東京から大阪を結ぶ区間を走る急行寝台です。8両編成で、1号車A寝台、2から8号車までがB寝台です。
 
当日東京駅にて
 
銀河の切符
今回は、下りの急行寝台「銀河」に乗車する。東京駅9番ホームに21時30分と早めに着いた。9番ホームにはサンライズが停車していた。結構人が乗ってる感じがした。 以前の「銀河」ではお茶や食料を買わずに乗って失敗した。「銀河」の入線にはまだ時間がある為、9、10番ホームにある売店でここぞとばかりに夜食とお茶を購入した。「銀河」には車内販売や飲み物の自動販売機も無いので乗車する際は買っておくようにする事。有ると言えば飲料水だけである。飲料水は「銀河」の車両内で、1号車A寝台にあったという事しか知らない。買い物を済ませてもまだかなり時間がある。ホームは寒いので取り敢えず下の階に降りて待つ事にした。

やがて時間も22時40分になりホームに戻ると、先程までガランとしたホームには結構な人がいるではないか、サラリーマンの客が多かったように思う。電光掲示板に9両編成と表示されていた。2両追加されているという事はそれだけ乗車が多い訳で...。

東京駅入線

銀河 銀河マーク

そうこうしている間に22時49分入線予定の時間だぁ。入線の案内放送が流れ、「銀河」がゆっくりと入線して来た。ヘッドマークのない寂しいEF65PFだぁ。 JRもヘッドマークを作ってくれればいいのだがと期待する。取りあえず「銀河」の最後尾をカメラで撮影し、私の今日の寝床となる4号車9番の下段に向かった。下段の方が人気があるからなのか、受付で下段を詰める様にしているのかはわからないが、4号車は下段が満席状態で上段には誰も乗る気配が無かった。ある意味個室状態なので気楽に休めると思いほっとした。廊下側の窓はロールスクリーンが閉まっており、外が微かに見える程度。出発したらすぐに眠りに入れる様にという配慮だろう。発車まであと5分程あったが早速車掌が切符の拝見に廻ってきた。これも早く休んで貰おうという配慮なのか??車内放送で連絡している列車の遅れで、乗車するお客待ちで3分程度遅れる模様。 前の上りの「銀河」の時に比べれば遅れた内に入らない。

発車のベルと共に「銀河」の扉の閉まる音が聞こえた。発車の際のガクンという振動の後、ゆっくり『東京』駅を滑りだした。

今日の宿 東京駅9番ホーム
 
大阪まで8時間の列車の旅の始まりです。 動き出すとすぐに周りのお客さんは浴衣を着込みカーテンを閉めた。中にはゆったり座りながら窓の外を眺めているおじさんもいる。車内放送で、「グループ連れのお客様は大きな声でのお喋りはお慎み下さい。」と注意が入る。同じ車両内ではっきりと顔を見たのは3人位だ。もちろん他の車両では宴会が行われたのかどうかは知らないが‥。

出発した後、列車はまず『品川』駅に到着、B寝台の廊下の簡易ベンチで座って外を見ていると通勤客などに見つめられ恥ずかしかった。

横浜を過ぎ、洗面所に歯を磨きに行った。洗面所は古いタイプのもので、ずーっとひねっておかないと水が出ないなんとも使いにくい タイプだぁ。磨き終わってベッドに戻った。さてベットの用意を、用意とはいってもシーツをひくだけの簡単なものだが。折角の寝台列車に乗ったのだからすぐ寝る気にはなれず、車窓を眺めてた。動き回らずにじっとしているとやはり寒くなってくる。両端には暖かい空気が出続けているシルバーのBOXがついていてもだ。12時半をまわったところで寝る事にした。私はなかなか寝つかれず、列車の音を聞きながらぼーとしていた。何度か長い停車をしていた。貨物列車が通り過ぎる音が聞こえる。列車の揺れも逆に心地良く感じている。

そうこうしている間に少し寝たみたい。いつもそうなのだが、寝台列車ではなかなか寝つかれないのだぁ。ひと度眠りに入ると時間はあっという間に過ぎる。目が覚め、少ししてから車内放送で「おはようございます。間もなく大津です。現在の時間6時20分です。」という放送、早速着替え歯を磨きに洗面所へ向かった。2台のうち1人が洗面台を使っていただけだったので片方の洗面台を使った。部屋に戻りベットのシーツ、布団をたたんだ。 6時33分『大津』に到着したが殆ど降りなかったみたい。 6時43分『京都駅』に到着、横のホームに普通列車が止まっていた。通勤だろうか、パラパラと人が乗っていた。皆眠そうに下を向いている。昼間なら見かけるお喋りも朝は見当たらない。京都を出ると同時に横の普通列車が追い越してきた。おいおい何でこっちの方が遅いの?しかしまた銀河が抜きにかかった。なんか競争しているみたいだぁ。普通列車は駅に止まり「銀河」が勝った!みたいなぁ 感じになった。サントリー山崎のカーブを越え直線を走り続ける。東の空が明るくなり、新大阪駅の手前で朝日が顔を出した。7時12分『新大阪』に到着、ここで結構人が降りた。 この列車での旅ももう終わりに近付いてきた。終着駅『大阪』は間もなくだぁ。短い列車の旅だが、B寝台開放もなかなか良かったです。

大阪駅到着 7時18分

「銀河」は、『大阪』駅3番ホームに7時18分に到着した。その横の4番ホームには7時10分着の「日本海2号」が止まっていた。重なっていた時間は僅かで少ししたらすぐに行ってしまった。

「銀河」が行ってしまわない内に反対側の2番ホームから写真を撮った。一か八かだったが何とか後ろと前を押さえる事が出来た。前には中学生位の子ども達が3人柵を越えて撮影をしていたようだ。そんな中、ヘッドライトを光らせると「銀河」はまたゆっくりと『大阪』駅を滑り、離れたかと思うとだんだん小さく消えていった。

EF65 銀河
 
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