HomeSpun Muffler Making
 
ホームスパンマフラーができるまで…


染 色

羊毛にはナチュラルカラーがあるのであまり染色はしませんが
さし色が欲しい時は糸ではなく原毛の状態で染色します。
原毛に染色することで次のカーディングの工程で色のミックスができ
色が混ざった糸や深みのある色を作ることができます。

綜絖の通し方と踏み木の結び方で組織が決まります。
これで織る準備が終了です。
杼を使って緯糸を入れて織ります。
一番楽しい時間ですが
この時間が一番短いかもしれません。


仕 上 げ

織りあがったら織端の糸をまとめて撚り、房を作ります。
その後、ホームスパンは縮絨(しゅくじゅう)という作業で風合いを出します。
洗剤とお湯をかけて布を踏んだり、熱いお湯にくぐらせたり、
2〜3時間かけてじっくりと織目を詰まらせ、毛羽を立てます。
乾いたらスチームアイロンをかけて完成です。
縮絨は一番大変な作業ですが、ホームスパンには欠かせない作業です。

織 る
ちまき(織り上がった布を巻く部分)に経糸を結びつけ
綜絖と踏み木を結びます。
続いて筬(おさ)に糸を通します。
筬は布を打ち込む部分で、
機織りのパッタンパッタンという部分。
布の巾を一定に保つ役目もしています。
糸の太さで筬の密度が変ります。
次に綜絖(そうこう)に1本ずつ糸を通します。
平織や綾織など織方によって通す順が変ります。
ちきり(たて糸を巻く部分)に巻き取っていきます。
整経した糸を機(織機)にかけます。
巾を一定に保つため一度筬に糸を粗く通します。

機(織機)にかける

整 経

紡いだ糸は撚り止めをします。
撚り止めが終わった綛の糸を管に巻きます。
整経台を使って整経をします。
これで経糸の本数、長さ、織巾が決まります。



カーディング

洗ったり、染めたりしてバラバラになった羊毛を梳かして紡ぎやすくします。
絵の具のように色を混ぜ合わせることもできます。
本来はハンドカーダーを使うのですが
私の場合、量が多いので電動式のドラムカーダーを使っています。

糸を紡ぐ

紡毛機を使って糸を紡ぎます。
細くしたり太くしたり手加減ひとつで太さを変えます。


洗 毛

刈り取ったままの羊毛を購入し、洗うことから始まります。
汚れた羊毛を一晩熱めの中性洗剤の液に浸けます。
朝には油分も汚れも随分落ちます。
すすいで軽くほぐして干すとフワフワに。
英国羊毛は汚れも匂いもひどいのが難点です。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。.。。。。。

ホームスパンとは、羊の毛を手で紡いで手織りした布のこと。
昔々、家族のために家庭で布を織っていたことから生まれた言葉です。
その特徴は軽くて暖かいこと、
そして、絵の具のように色を混ぜ合わせた糸が作れることです。
home≫