(……え?)
土方は、走り寄ってくる可愛い恋人の姿に、大きく目を見開いた。
思わず、まじまじと凝視してしまう。
だが、しかし。
そんな男の反応を、総司は全く構わなかった。両手を前にそろえると、ちょっと上目遣いに彼を見上げる。
「お帰りなさい、土方さん」
「……」
「びっくりした? 似合ってる?」
無言のままの土方の前で、総司はくるりと回ってみせた。
ふわふわしたトラ猫の耳が頭につけられていた。尻尾もつけているらしく後ろでゆらゆら揺れている。
しかも、土方のものらしい男の物のワイシャツだけを纏い、推察するにその下には何もつけていないらしい。その証拠に、薄い生地の下から総司の胸の尖りが透けてみえているのが、危険なぐらいセクシャルだ。
似合っているも何も、とんでもないぐらいの可愛さ! 可憐さ! 艶っぽさ! に、その場で押し倒してしまいてぇよ!と思った男は、とりあえず答えた。
「……似あってる」
ぼそりと低い声で呟くように答えてから、土方は不意にくるりと踵を返した。すたすたと廊下を歩いてリビングに入ってゆく。
それに、総司は一瞬、え?という表情になったが、そこはめげないピンク兎──いやいや、トラ仔猫ちゃん、すぐさま元気を取り戻し後を追った。
甲斐甲斐しく鞄を受け取り、スーツの上着を脱がせてから、問いかける。
「食事は外で食べちゃった?」
「あぁ」
「じゃ、お茶でも飲む?」
「いや……いらない」
「えーと、じゃあお風呂? それとも、ぼく?」
「……は?」
思わず聞き返した土方に、総司はふっくらした頬をぽっと染めた。尻尾をゆらめかせながら、くり返す。
「だから……ぼく?」
「……」
ネクタイを緩めかけていた男の手が、一瞬とまった。それを、どきどきしながら見つめていると、しばらく黙ってから、、土方はまたネクタイをほどきながら、
「……風呂にしようかな」
と、まるで何事も聞かなかったように答えた。
とたん、重苦しい沈黙が落ちる。
総司は思わず叫んでしまった。
「どうして、お風呂なのぉ──ッ!?」
きぃぃぃっと云わんばかりの突然の叫びに、土方は目を見開いた。驚いた表情になっている。
「え、何が」
「だから、どうしてお風呂なのっ」
「さっき、おまえが云ったんじゃねぇか」
「云ったけど! 云いましたけど、ふつう、二番目の選択肢をとらない!?」
「いや、その」
困ったような表情になった土方に、総司の堪忍袋の緒もぶっ飛んだ。
「やっぱり、ぼくなんかより猫耳のお姉さんの方がいいんでしょっ」
「は?」
「土方さんなんか、猫耳やメイド服のお姉さんたちにべたべたされまくって、ぼったくりされまくっちゃったらいいんだーっ!」
総司は思いっきり大声でそう叫ぶと、唖然としている土方をよそに、寝室へ猛ダッシュした。広いベッドにえいっとダイビングする。
猫耳姿で突っ伏したまま、しくしく泣いていると、開いたままの寝室の扉がトントンとノックされた。
「……な…に?」
「入っていいか」
「ここ……土方さんの、家だもの。好きにすればいいじゃない……」
涙声で答えると、土方が僅かに苦笑した気配がした。ちょっとだけ顔をあげてみると、彼が歩み寄ってきてベッドに腰を下ろす処だった。慌ててまた顔を伏せたとたん、きしっとベットが軋む。
しばらく黙っていたが、やがて、ゆっくりと呼びかけた。
「……なぁ、総司」
「はい……」
「おまえ、今日の午後、俺を見ていたのか」
「……」
「繁華街にいた俺のこと、見ていたんだろう?」
そう訊ねる土方に、総司はこくりと頷いた。それに、彼は微かにため息をついた。
「あれは仕事だ。爆弾をしかけたっていう脅迫電話があって、あの店に行ったんだ。けど、結局はただのこけ脅しで、帰ろうとした処で囲まれちまったという訳だ」
「……」
「総司、信じてないのか? まさか、プライベートで行ったとか思っているのか?」
「……思ってないけど」
「けど?」
「土方さん、喜んでた」
「は?」
「猫耳やメイド服の綺麗なお姉さんにいっぱい囲まれて、喜んでた!」
そう叫ぶなり、総司はがばっと起き上がった。だが、とたん、めちゃくちゃ嬉しそうな笑顔でこちらを見ている土方に、勢いをそがれてしまう。
目を瞬かせた。
「な…に?」
「いや」
「何? 何でそんなに嬉しそうな顔してるのっ」
「いや、おまえさ」
土方はくっくっと喉奥で笑った。
「ほんとに、可愛いなぁと思って」
「か、可愛いって」
「俺が喜んでいたとか云って怒っているけど、結局の処、やきもち焼いたって事なんだろ? 妬いてくれたんだろ?」
そう云うなり、土方はベッドの上に乗りあがってきた。びっくりして慌てて逃げようとしたが、もう既に遅い。その華奢な躯はあっという間に男の腕の中におさめられ、ぎゅうっと抱きしめられていた。
「すげぇ可愛い」
低めの甘い声で囁かれ、総司の胸がどきっと高鳴った。あっという間に、躯が熱く火照ってくる。
土方は総司の柔らかな髪や、頬に、唇をおしあてながら、何度も囁いた。
「可愛いな、めちゃくちゃ可愛いよ……総司」
「ん、やっ……土方さんってば、話はまだ」
「話はもう終わりだろうが。やきもち妬く必要ねぇんだし」
土方は不意に躯を起すと、総司の顔を覗き込んできた。濡れたような黒い瞳で見つめられ、尚更胸がどきどきする。
「おまえが誰よりも可愛いよ。世界中で一番きれいで可愛くて、色っぽくて、そのくせ清楚で優しくて。俺の理想そのものだよ。そんなおまえが傍にいてくれるのに、他へ目をやる必要がどこにあるんだ?」
「土方…さん……」
「俺にとっての一番は、おまえだけだ。未来永劫いつまでもな」
そう囁いてくれた彼が、泣きたくなるぐらい嬉しくて、だい好きで。
総司は両手をおずおずと彼の広い背にまわした。ぎゅっとしがみつけば、より強く優しく抱きしめてくれる。
「本当にほんと?」
「あぁ、本当にほんとだ」
土方はくすっと笑い、総司の頭につけられた猫耳にふれた。
「俺のためにこんな格好までしてくれたおまえが、すげぇ可愛いよ。わざわざ買ってきたんだろ?」
「え、それは……」
総司は慌てて身をおこした。
自分が買ってきたのではなく、そう云っている土方自身が買ってきたものなのだ。なのに。
何で? どうして?
やっぱり、酔っぱらっていて記憶が全くないの?
そんなこんなを考えていた総司は、はっと気が付いた。いつのまにやら、土方の視線がベット脇に固定されてしまっているのだ。
何やら、真剣な表情でじいっと凝視している。それに嫌な予感を覚えた総司は、おそるおそるふり返ってみた。とたん、あぁっと叫びたくなった。
もし土方がやっぱり猫耳の女性の方がいいと云い出したなら、それに対抗するつもりで、例のグッズも用意しておいたのだ。
例のグッズ──猫ファーの手錠!
だが、今、土方は完全に総司が買ってきたものだと思いこんでいる。なら、この手錠も総司の趣向だと思われる訳で……
「こ、これは……きゃあ!」
慌ててその猫手錠を隠すため、手をのばしかけた総司は、いきなりどんっとベッド上に押し倒されて思わず悲鳴をあげた。目をまん丸にして見上げれば、完全に獣モードにいっちゃってる土方が、こちらを見下ろしていた。
獣じみた情欲に濡れた黒い瞳で見下ろす彼の表情は、精悍でどきどきするぐらい恰好いい。
「な、何……っ」
「何って、こっちの台詞だ」
土方は形のよい唇の端をつりあげた。ネクタイを緩めながら、僅かに小首をかしげてみせる。
「まさか、こんなものまで用意してくれるとは思わなかったぜ」
「よ、用意って」
「ここまで準備してくれたからには、リクエストに応えねぇとな」
うきうきした口調で云いながら、土方はその手錠をとりあげた。慌てて応戦しようとするが、叶うはずもない。
さっさと総司の細い手首をつかんで手錠をはめると、鍵の方は手の届かない遠くへぽいと投げてしまった。
そうしてから、ベッドの上の可愛い恋人を満足げに眺める。
男ものの大きめのワイシャツだけを身につけ、猫耳と尻尾をつけているだけでも色っぽいのに、その上、怯えた表情で手錠をされている総司は、ぞくぞくするぐらいセクシャルだった。男の欲望をたまらなく煽ってくる。
(これ以上煽られたら、やばすぎるよな)
そんな事を考えながら、土方は総司の頬をそっと指さきで撫でた。そのまま首筋、胸もとへと撫でおろしてゆく。
総司がふるふると首をふった。
「や」
彼の指さきがふれるたび、ぴくんぴくん震える様が可愛い。
「ぁ、これ……はずし、て…っ」
「だめ」
「やだ、いや……これ」
「おまえのリクエストだろうが」
「だから、違うの。これは……ぁああっ」
不意に、総司は甲高い声をあげた。男の手がゆるくだったが、総司のものを撫であげたのだ。包みこむように掴み、柔らかく扱き始める。
「ぁ、ぁあっ……は、やぁあっ」
たちまち、総司の白い肌はピンク色に染まりはじめた。ワイシャツの下からのぞく腰骨がたまらなく色っぽい。
そこにキスを落し、そのまま唇をすべらせた。手の中にある総司のものは蜜をたたえて震え、まるで瑞々しい果実のようだ。
「たっぷり味わってやるよ」
低い声で囁くと、総司は涙目で「や」と首をふった。だが、やめる気など全くない。
開かせた足の間に顔をうずめると、総司が甲高い声をあげて泣いた。舌で舐めあげ、すっぽりと口の中へ包みこんでやる。強弱をつけてしゃぶってやると、たちまち総司のものは勃ちあがってきた。
「ッぁ、ぁんっ…ぁ、ぅ、んっ」
もう我慢できないらしく、腰をくねらせてくる辺りが可愛い。
土方は総司の蜜を指さきに絡めると、そのまま奥へ指をすべらせた。きゅっと窄んだ蕾を突っついてやる。
「ぁ、やっ」
「おまえだってしたいんだろ?」
悪戯っぽく笑いながら、問いかけた。
「そのつもりだから、こんな格好で待っていたんだろうが。手錠まで用意してさ」
「だから、それは…ぁ、んっ、だめぇ……っ」
「今更だめも何もねぇよ。うんと楽しもうぜ?」
そう云って覗き込んできた男を、総司は潤んだ瞳で見上げた。
ネクタイを緩め、ワイシャツの釦を一つ二つ外した事で、のぞく鎖骨。さっき手でかきあげたため、僅かに乱れた黒髪。形のよい唇にうかべられた、微かな笑み。
その黒い瞳は欲望に濡れ、奥にある危険な獣を総司にあらためて教える。
可愛らしい猫は、今からこの獰猛な獣に貪られるのだ。もはや逃れる術など何処にもない。
(でも、それはぼくも望んだ事だもの……)
総司は手錠をはめられた腕を、そろそろと頭上にあげた。抵抗はもうしないという証だ。そうして、躯を柔らかく艶めかしくくねらせてみせる。男を誘いこむように。
「……」
見下ろす土方の目の色が変わった気がした。
それを感じながら、総司は更に煽るように目を閉じた。
「んっ、ぁやぁっ」
甘い悲鳴が部屋に響いていた。
仰向けのまま男を受け入れた総司は、まだ手錠をされたままだ。ふわふわのファーが可愛らしく、土方が激しく突き上げるたび、猫耳が揺れた。
白いワイシャツの前は開かれ、細くしなやかな肢体が男の目の前に晒される。
「ぁっ、だめっ、だめぇ……ぃ、やぁあっ」
いやいやと首をふる総司に、土方は唇の端をつりあげた。抱えあげた白い腿の内側に、ちゅっと音をたてて口づける。
「すげぇ可愛い……」
「いやあっ……あっあっ」
「めちゃくちゃ似合ってるぜ? その手錠も最高だな」
「ッんっ、お願……ひぃあッ」
総司は涙をぽろぽろ零しながら、身を捩って逃れようとした。だが、そんなこと許されるはずもない。土方は総司の細い両脚を抱え込むと、上体をぐっと倒した。とたん、最奥まで貫かれ、短い悲鳴をあげる。
「ぃっぁあッ」
土方は総司の抗いに構わず、ゆっくりと味わうように腰を回した。グリグリと最奥を男の猛りで捏ねられ、たまらない快感美が込みあげてくる。腰が震え、どんどん躯が熱くなった。
「は…やっ、ぃやっ」
「総司のイヤは信用できねぇからな」
くすっと笑い、土方は緩やかに己の猛りを引き抜いた。ギリギリまで抜いてから、またぐんと最奥を一気に突き上げる。そのまま激しい抽挿を始めた男に、総司は悲鳴をあげて仰け反った。
「っ、ぁあっ、あああッ」
「すげぇ締め付け……最高だぜ」
「こん、な…やあっ、ぁあっ、ひぃああッ」
総司は必死になってシーツを握りしめ、快感を堪えようとした。奥歯を噛みしめる。だが、土方は容赦なく抽挿をくり返し、責め立ててくる。
「ああっ、ぁあ…ぁああっ」
「いいんだろ? いっちまえよ……ほらッ」
ぐんと最奥まで貫かれ、とどめとばかりに感じやすい部分をグリグリと擦り上げられた。総司の目の裏がまっ白にスパークし、あっという間に達してしまう。
「ぁああッ!」
ぐっと細い腰がもちあがった瞬間、総司のものから蜜が迸った。男の腹や胸に飛び散ってゆく。
「…っ、ひぃ…ぁ……っ」
総司はぐったりとベットに沈みこみ、激しく喘いだ。だが、余韻に浸る暇もあたえられない。肩をつかまれたかと思うと、くるりと俯せにされてしまった。え?と思った瞬間には、蕾に男の熱い猛りがあてがわれる。
「ぃ、ぁああーッ!」
総司の目が大きく見開かれた。
いきなり、達したばかりの蕾を男の猛りで荒々しく貫かれ、強烈な快感美に失神寸前までいってしまったのだ。深く埋め込んでからぐっと大きく腰を回した土方は、いったん抜いてまた後ろから突き上げてくる。
総司は泣きじゃくり、必死に上へ逃れようとした。
「やっ、いやぁあっ、も…だめぇっ」
達したばかりの敏感な蕾を、男の太く固い猛りで穿たれるのだ。堪えられるものではなかった。
「は…ひっ、ひぃっ…ぃッ」
腰が抜けるような快感に、総司は泣きじゃくった。顔をシーツにうずめ、腰だけを高くあげた体位をとらされているのだが、もう何もわからない。後ろから揺さぶられるたび、手錠のファーが頬にふれた。
土方の動きが激しくなり、蕾の奥へ男の猛りが力強く打ち込まれる。
「ぃっ、ぁあッ! あっ、ぁああっ」
「総司…っ、すげぇ…たまらねぇよ」
「も…や、いやあッ! おかしくなっちゃ…っ、ぅ、ぁああっ」
一際甲高い悲鳴をあげた瞬間、ぐんっと深く穿たれた。男の低い唸り声が聞こえたと思ったとたん、最奥に熱をたたきつけられる。それにさえ感じて、総司は腰を跳ねあげた。男の手に握りしめられた総司のものからも、再び蜜があふれる。
「ぁあ、あ、あっ」
総司はたまらずベッドに頭を擦りつけ、泣きじゃくった。気がおかしくなってしまいそうな程の快感。躯の芯が痺れ、当分の間、その熱はおさまりそうになかった。
あれ程いやと云ったくせに、もっともっと欲しくなる。
それを察したのか、それとも彼自身まだまだ足らなかったのか、土方は繋がったまま総司の躯を後ろから抱きおこした。思わず「や」と首をふるのを押さえこみ、己の膝上へ坐らせる。
必然的に、男の太い猛りを奥まで受け入れる事になってしまい、その息苦しさに思わず呻いた。達したはずなのに、男のものはまだ硬度と熱を保っていたのだ。
「ッ、お、おっきぃ…よぉ…っ」
そう喘いだ総司に、土方は短く舌打ちした。耳もとの後ろあたりに喰らいつくように口づけながら、掠れた声で囁きかける。
「あまり俺を煽るな……壊しちまうぞ」
「は…ぁ、ぁ…っ」
危険でありながら甘い響きを含んだ声に、総司は瞳をより潤ませた。男の逞しい胸もとに凭れかかり、すべてをあずける。
それを、土方は優しく抱きすくめた。
「愛してる……」
甘い囁きが耳もとにふれた。
「好きで好きでたまらねぇよ、総司」
「ぁ、あ、土方…さん……」
「絶対に離さねぇ。俺には、おまえだけだ」
そう告げると、土方は総司の項をつかんでふり返らせ、唇を重ねてきた。熱く激しいキス。とろけるような口づけをかわしながら、二人は再び甘い快楽の夢に酔いはじめる。
悪戯ばかりの仔猫は、こうして甘い甘いお仕置きを受けたのだった。
さて、例の猫ファー手錠の出所であるが。
後日、さんざん悩んだ末、おそるおそる事情を話した斉藤に、総司はあっけんからんとした口調で云った。
「やっぱり〜♪ そうだと思ってたんです」
「…………」
「土方さんがあんな変態グッズを買ってくるはずないし? きっと、何かの景品だろうなぁと思ってたんですよね」
「……おまえ、土方さんが買ったって決めつけていたじゃないか」
「え? そうでした? 斉藤さんの聞き間違えじゃないですか」
思わず沈黙してしまった斉藤に、総司は「でもね」と頬に手をあてた。そのなめらかな頬っぺたが、ぽっとピンク色にそまる。
「あれ、意外とよくて♪」
「は?」
「猫ファーの手錠の事ですよ」
総司は可愛らしい笑顔で、にこにことつづけた。
「久々に二人して燃えあがっちゃって、すっごく使い甲斐があったんです♪ もちろん、猫耳も猫尻尾も猫ファー手錠も。そうしたら、もう土方さんの目の色かわっちゃって、ぼくもすっごく気持ちよくて」
「……燃えあがる……使い甲斐……」
「今度、兎のを買ってこようかなぁ。色はやっぱりピンク色がいいなと思うんですけど、斉藤さんはどう思います? あれ、聞いてます?」
「…………」
押し黙ってしまった斉藤に、総司は訝しげに小首をかしげた。だが、気持ちは恋人との甘い夜に飛んでいる。
目の前でまっ白に燃えつきている斉藤の様子など、気が付きもしないのだ。
だが、それでも。
兎がいいかな? 白猫がいいかな? と、うきうき頬に手をあてている総司は、とっても可愛くてキュートで色っぽくて。
独り寝の夜が淋しい斉藤には、目にも耳にも、お気の毒な存在なのであった……。
いつもながらのバカップルに、報われない男はじめちゃん。少しでも楽しんで頂けたら、はっぴー♪です。