剣岳八ツ峰6峰Cフェース 剣稜会ルートクライミングの記録 2013年9月14日(土)〜15日(日) | |
概要 (メンバー) 3名・・・30代、40代、50代の各1名 (テーマ) 八ツ峰上半の完全走破 & ついでにCフェース 剣稜会ルートのクライミング 本年7月27日の八ツ峰縦走は悪天のため八ツ峰の頭を前にして撤退、その無念を晴らすとともに、それならばついでにCフェースを一本登っておこうというもの しかしながら台風18号接近に伴う天候悪化等のため、八ツ峰走破はまたもや断念、Cフェースのみとなった。 (行動) 9月14日(土)室堂より入山、6峰Cフェース剣稜会ルート、行動時間14時間5分(休憩含む。) 9月15日(日)室堂へ下山、北方稜線より剣岳本峰、別山尾根を下山、行動時間9時間25分(〃) 9/14 (入山) 7時間45分 ケーブル立山駅6時の始発 ⇒7:15室堂着・7:30室堂出発(往復\4190+荷物往復600円) ⇒8:07雷鳥沢 ⇒9:42剣御前 ⇒10:34剣沢野営場 ⇒ 11:59長次郎谷出合 ⇒ 14:30長次郎雪渓上六峰下着 ⇒ 15:15取付へ (ケーブル始発は平日7時、連休中などは6時から臨時便あり) (Cフェースクライミング) 2時間17分 15:38登攀開始 ⇒ 15:45 1P終了点着 ⇒ 16:10 2P終了点着 ⇒ 16:35 3P目終了点着 ⇒ 17:15 4P終了点着(リッジ通過地点) ⇒ 17:41最終ピッチ終了・17:55登攀終了 (下降〜熊の岩) 3時間35分 18:00 XYのコル目指し下降開始 ⇒ 18:10懸垂開始(長短おりまぜ5回) ⇒19:05コルの三ノ窓側のルンゼに下降 ⇒ 20:20XYのコル ⇒ 21:17長次郎雪渓 荷物デポ地点 ⇒ 21:35熊の岩ビバーク地点着 9/15 9時間25分 5:50熊の岩 ⇒ 6:37アイゼン着用 ⇒ 7:07長次郎のコル ⇒ 7:48剣岳山頂 ⇒ 11:30剣御前小屋12:44 ⇒ 15:15室堂 ⇒ 16:30立山駅 (気象・積雪) 台風18号が接近しつつあり、天気予報では1日目は曇り、2日目の午前中は曇り、午後から雨、3日目は曇りときどき雨 雪渓の雪は最少となっている。 実際は、 一日目は、曇り、午前中はたまに日差し、夕方から雷雨少々 二日目は、未明は雨、午前中は断続的に風雨、午後から曇り時々晴れ、後ガス (主な装備) 靴は、軽登山靴を使用 モンベルのマリポサトレール、クラックや窪んだホールドは靴先が丸くて大きいため使いにくいが、剣稜会ルートについては問題なし。 ザイル8.5mm×50m 2本 ハーケン5枚(不使用)、長めのシュリンゲヌンチャク5セット、捨て縄(不使用) 軽アイゼン(6本歯)、ハンマー兼ピッケル替わりのバイル(不使用) テント & 0℃対応シュラフ |
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9/14(土)11:07 剣沢の下り、7月末に比べ雪渓は大きく後退している。 |
12:32 長次郎登り始めて半時間 |
13:02 長次郎から八ツ峰TUコルへのルンゼ取付を見る。 7月末には高差で200mは雪が詰まっていたが消えてなくなっている。 左中央は岩小屋 |
13:20 長次郎雪渓はこのあたりで上下に分断している。 |
14:41 6峰のフェース群 右からABCD 男女二人パーティーがAフェースで遊んでいた。これがこの日長次郎で見た唯一のパーティー |
Cフェースの拡大 時間は14時40分、まだ明るい。今なら暗くなる前に抜けられそうと荷物を雪渓にデポし取付に向かう。この3連休、台風18号の影響は避けられず、後になればなるほど天候は悪く、行けるだけ行くことにする。 |
15:23 取付近くから剣稜会ルート1P目を見上げる。傾斜は緩い。 |
15:23 2P目を見上げる。画面左中央部から左寄りに登る。 |
15:53 1P目終了点から2P目を見上げる。 |
16:05 2P目途中から見下ろす。 |
16:20 2P目終了点 浅めのペツルボルト2本あり 確保者の位置からガバをつかんでヨイショ!後はホールドいっぱい。 |
16:48 3P目終了点から3P全体を見下ろす。 やや傾斜が増すもののどこでもつかめる。容易 |
16:48 4P目を見上げる。 |
17:07 3P終了点の確保支点、どこの支点も古いハーケン3〜5本という感じ、それなりに効いている。 |
17:20 4P目途中から見下ろす。 |
17:25 4P終了点からナイフリッジ 4P目の確保支点、足元はやや不安定 |
17:25 最終ピッチ、5P目を見上げる。 |
18:17 18:00下山開始、日が暮れる、急がなければと一目散に踏み跡をたどる。 立派な確保支点を発見、1回懸垂すればXYのコルか? トンデモナイ!次々と立派な懸垂支点が・・・・、2本目からはヘッドランプを点け結局長短5回の懸垂を余儀なくされ、コルからかなり下の三ノ窓側よりのルンゼに降り立つ。ヘッドランプに照らされたルンゼは一層暗く感じられ濡れたスラブが登り返しを妨げる。しかも雷鳴がとどろき雨が降り出す。 |
20:43 スラブを突破し、漸くXYのコルに向け順調に登り始める。 |
21:47 ビバークトなってしまった。14時間余りの長丁場、お疲れ様 |
緑線⇒7/27の八ツ峰縦走時のライン 赤線⇒9/14〜のライン 下山後、GPSログを確認する。Cフェースの頭から踏み跡を辿って間もなく「不運な分岐」あたりからコースを大きく逸れていったことが一目瞭然であった。暗くなり始めており先を急いでいたこともあるが、よく確認しないまま踏み跡を辿ったことを猛反省 それにしても、あの立派な懸垂支点の連続は誰が何のために設置したのか?積雪期用か? なお、デポ地点はGPSで地点登録していたため、暗闇の中でも難なく荷物を回収できました。 |
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GPSロクの゙高度・時間断面に主要行動を記してみた。但し、すべて推定です。 |