感染および感染経路について

感染経路は5種類
接触感染(直接・間接)・空気感染・飛沫感染・媒介生物による感染・一般担体による感染です。

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感染および経路 

病原体は、自分が生きる為にどんな方法でターゲット(宿主)に到達したら良いかをいつも静かに考えています。そしてめでたく到達した暁には、定着し、増殖し、組織破壊を繰り返そうとします。その病原体の侵略行為が感染なのです。そして通った道を感染経路といいます。この「どんな方法で」が、空気感染、飛沫感染、接触感染(直接・間接)媒介生物による感染・一般担体による感染なのです。

空気感染

微生物を含む直系5ミクロン以下の微小飛沫核が、長時間空中を浮遊し、空気の流れによって、広範囲に伝播される感染様式をいう。

対象となる病原体
結核菌・麻疹ウィルス・水痘-帯状疱疹ウィルスなど

飛沫感染

咳、くしゃみ、会話、気管内吸引や気管支鏡検査に伴って発生する飛沫が、経気道的に粘膜に付着し、それに含まれる病原体が感染する様式をいう。飛沫核は5ミクロンより大きく、飛散する範囲は1m以内であり、床面に落下するとともに感染性はなくなる。

対象となる病原体
インフルエンザウィルス・風疹ウィルス・マイコプラズマ・溶連菌など

接触感染

患者との直接接触あるいは患者に使用した物品や環境表面との間接的接触により感染する様式をいう。

対象となる病原体
腸管出血性大腸菌、膿痂疹、MRSA・VREをはじめとする多剤耐性菌、乾癬、ロタウイルス・クロストリディウム・赤痢、単純ヘルペスウイルス感染症、急性ウイルス性(出血性)、結膜炎、ウイルス性出血熱(エボラ、ラッサ、マールブルグ)


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