スターシップの前には 新任のジェダイ・ナイト




「Distortion」
act.B-1




通商連合のスターシップに元老院の特使として訪れて早15分。メンバーに疑問を覚えました。


「オビー、若いうちから そんな顔してるとしわが増えるぞ?」

「全くだな、私より老けたパダワンなど私はゴメンだぞ?」


そんな事をのんきに言いながらプロトコルドロイドが持ってきたお茶を悠々と目の前の二人のジェダイは飲み干した。

そのうちの片方 マスター・クワイ=ガンは私の師でこの特使の任務を受けた人物であるからここにいることは全くもって

不思議ではないのだが その隣の人物、自称謎の宇宙人A(ネタが古いとマスターに言われた)ことジェダイ・ナイトの

一緒にこの任務についたことが私は不思議で仕方なかった。

。マスターの親しいともであり、形式上は私と同期なのだがその才能と数奇な出自からこの任務付けでジェダイ・ナイトに昇進した

男だ。本来なら一人で任務に付けるはずの人材なのに、どうしてマスター・ヨーダは我々に付いて行くように言ったのだろうか。



「なんで俺がここにいるのか納得がいかないだな、オビー」

「・・ええ、貴方ほどの実力者なら一人でどんな任務にでもつけるでしょう?」

「???なんで敬語なの?オビー。」

「なんでって、貴方はもう私と違ってジェダイ・ナイトでしょう?」


んなところに気を使うなって、俺とオビーの仲だろう?とユスキがバシバシと私の背中を叩いて笑う、かなり痛い。私よりも頭1つ分小さいくせに

力だけは強いは、叩いた後に敬語は禁止だぜ?と私に言った。


「で、は何故ここに?マスター・ヨーダは我々二人の任務だとおっしゃいましたが。」

「あれ?クワイ=ガン、まだオビーに教えてないの?俺も同じ任務だよん♪但し、マスターからプラスアルファの任務言われてるけどね。」

「プラスアルファ?」

「交渉が長引かないってことだ。」


そう言ってマスターが席を立つ、も今までのおちゃらけた雰囲気とは違い鋭い眼光で腰のライトセーバーに手を伸ばしていた。

不穏にフォースが周囲を取り巻いているのを感じる。入口をみると空調用の隙間から白いガスが拭きだしていた。


「マスター、」

「毒ガスだ。」

「ほら、交渉 長引かなかったろ?」

がそういってライトセーバーを腰に戻した手で呼吸器を取り出した。




















廊下を走りつつドロイドたちのレーザーの雨を切り抜けてブリッジを目指す。


「へー、オビーってばしばらくみないうちに強くなったなぁ。」


隣で隔壁にライトセーバーを突っ込んで穴を開けようとしているマスターを援護しているが逆手に持ったライトセーバーを

振り回しながら私の手元を見てそういった。


、私だって君に負けているわけにはいかないからね。」

「・・さすがオビー・・・新手が来た!」


廊下をゴロゴロと転がってくる新型のドロイドにマスターが隔壁からはなれてこちらにやってきた。ドロイドたちは止まって、

自身をシールドで包んでから赤いレーザーを連射し始めた。


「シールドを破れません、マスター!」

「仕方ない、ここは一旦引いて・・・


―――――――パン―――――

                 ヂィン!


「あらら、オビー大丈夫だった?」

乾いた音の後に私の顔のすぐ横を何かか走り抜けて前にいたが振り向いた。その手には銀色に光る彼自慢の旧式の銃が握られていて

銃口からは白い煙が出ていた。


「っっ危ないじゃないか!なんでいきなりあんなもん撃ったんだ!」

「いや〜、あのシールドは実弾なも効果があるのか気になってさ・・・」

「全く、ナイトになってもまだそれを持ち歩いていたとは・・・とにかくオビ=ワン、、一旦引くぞ。」

「・・イエス、マスター」

「あいあいさ〜」


前を走るマスターがにもう何度目だ?と言っているのを見ると、どうやら何回も任務中にあれを撃ったことがあるらしい・・

マスター、彼を(一応)窘められる貴方を本当に尊敬しますよ・・

そんな事を考えながら、デッキのもの陰へと隠れると、マスターがナブーへ向かうであろう戦艦に目を付けた。


「・・マスターの読みどおりナブー行きになりそうだな・・どうする?クワイ=ガン。」

「どうするも何も・・アミダラ女王が心配だ・・オビ=ワン・、各自別々にナブーへ降りて、向こうで合流しよう。」

「OK クワイ=ガン、でも俺はちょっと合流遅れるかもだから、二人とも気を付けてな。」

「別任務ってやつ?」

「その準備だよ、オビー。俺の任務は俺本来の性別に戻ってアミダラ女王を身近でお守りすることさ。」

「本来の性別?」


私が何をいっているんだろう、と言った顔で彼を眺めていると、隣のマスターが顔に手を当ててやれやれと言った風に彼に代わって答えた。


「オビ=ワン、今まで黙っていたが・・・・こいつは男じゃない。  女だ。」


私の目の前でがニシシシシ、と女らしくない笑い方をしてちゃんと胸だってあるのに気づかなかっただろ?と言った。






あぁ、マスター、どうやら私も立派な聖堂育ちのようです。





















拙話

聖堂育ちは世間知らずらしいですね・・(なんだこの他人任せ的な後書きは・・)