始まりは 一通の招待状
「Chamber」
01 招待状
「何なんだ?これは?」
「見てわかるだろ?招待状。」
「私はなぜこれが我々の元に届くのかが聞きたいのだ。」
サングラスに帽子、という一般常識的には神様らしくない格好だが、紛れもなくこの世界の神であるMZDに向かって、雪のように
白く透き通った肌を持つ不老の者 吸血鬼、ユーリが言った。
二人の間に挟まれた上品なガラステーブルの上には白い招待状が一枚。
「音楽祭典と書いてはあるが、皆どちらかというとクラシックの分野ではないか。我々とは音楽的方向が違う。私一人の招待ならともかく、
Deuilとしてこの祭典へ参加することは承諾し兼ねる。」
「まぁ、そういうなって、この祭典は確かにクラシックがメインだが、ポップンパーティからも何人か出てくれっていわれててな。
それで俺としてはパーティに出演しているやつらでも特に人気が高いお前ら・・と思ったんだが・・。」
「そう言う観点で選ばれたのは光栄だ、だが・・」
わざわざ浮いた存在になりに行くつもりはない、とユーリは足を組みなおした。
「そういわずによ・・立食パーティだから出席だけでもしてくれよ・・その後はテラスなりに出てていいし、俺も行くからよ・・・
頼む!実はお前らにどうしても会いたいってやつに頼まれてるんだ。」
「我々に?クラシックの分野にはそれほど親しい者はいないのだが?」
ユーリが眉だけを動かしてMZDに話の続きを促した。
「 って知ってるか?」
「ああ、最近話題の若き天才ピアニストだな。」
「その がお前らに会いたがっている、向こうさんは師匠の関係であまり自由に生活できる身ではないらしくてな、このパーティで
なら何とか会えるはずだって、俺に直々に頼んできたんだ。」
いってやってくれよ、とMZDがユーリに向かって手を合わせた。
「・・・わかった、 に免じて行ってやる。但し、会ったらすぐに帰るからな。」
スマイルとアッシュには私から言っておく、そういってユーリがテーブルの上の招待状を懐へ閉まった。
「 か・・・。」
手繰り寄せる 人なるものの手で・・
拙話
ついに男主人公及びpop'nに手を付けました。
男主人公ってノリだけでかけるから楽しいです。(笑)
次回はちゃんと主人公出てきます。