うちのレオンさんはホ○設定です、嫌いな人はブラウザでバック























勝つか負けるか一世一代の勝負(なのか?)




「お兄様と呼べ」





「ほら、お兄ちゃん、早くご飯食べてよ。」

低血圧なのか寝起きの顔でパジャマのままのウルフがリビングに現れてすぐにそう言われてムー、と
返事なのかどうなのか判断しがたい返事を返した。その姿がどこかかわいく、レオンにはおいしそうに見えた。

とてもいい加減な返事をしてのろのろとレオンの隣に腰掛けてウルフがボソボソとすっかりと固くなってしまったトーストを食べだした。
ジャムやバターは塗らない派、らしい。

「ウルフは朝に弱いのか?」

「うん、そうなの、お兄ちゃんてば、毎朝こんな感じ。私はちゃんと起きて欲しいんだけれどなぁ・・」

12歳の小さなウルフの妹、正確には義妹のがここに住む事になり怪我が回復し、初めて食卓で朝食を迎えるレオンに
呆れ顔で言い、朝食はとっくに済んでいるレオンにコーヒー飲むでしょ?とコーヒーメイカーの上のポットをとって
レオンの前のカップに注いだ。その隣でウルフが口の端にジャムをつけながら付け出しのクラッカーを齧っていた。
それを見て、思わずゴクリ。

「ウルフ、ジャムがついているぞ?」

ぺろり、と顔を近づけて舌でウルフのほほのジャムを舐め取ると、さっきまでは眠そうだったウルフがガタリ、と勢いよく立ち上がった。

「なっなにしやがる!?」

あまりにうぶな反応に内心喜びながら、別にジャムを取ってやっただけだぞ?とレオンは悪びれも無く言った。

「どういうつもりなんだ!?お前はっ!男だぞ俺は!」

そのままズザザザ、と壁際まで離れて腰が引けたまま怒鳴るウルフに覆いかぶさってレオンは耳元で答えた。

「なんなら、今すぐ教えてやるが?手取り足取り腰取り・・な?」

スナイパーの細身だがしっかりと筋肉のついた体に多い被さられていたウルフが一生ゴメンだ、
とせまっていたレオンの顔を左手で押し返した。

「もうっ、お兄ちゃん、早く食べちゃってってば、レオンさんも、邪魔しないであげてよ。」

ほぅら、怒られたぞ?とウルフが言ったのを気にせずレオンは今、なんて言った?とに尋ねた。

「え?だからお兄ちゃんにさっさとご飯食べてって。」

「私の事をなんと呼んだ?」

「だから・・レオンさんって。」

だからどうした、と言いたそうな視線を2つ受けながらレオンは手を顎のところへ持ってきて考え始めた。

「この間、は墓前でおにいちゃんが二人できた、と言ったな?」

「言っていたな、だからなんだっ・・・・てお前。」

レオンの顔を押しっぱなしだったウルフが力を抜いてレオンの下から出てにお兄ちゃんと呼んで欲しいだけかよ、とあきれた。
それを肯定して、レオンが頷いた。

「そう言うことだ、ほら、レオンの事もお兄ちゃんって呼んでやれ、俺ん時は俺が訂正してもお兄ちゃんて
 呼んでたんだからそれ位かまわねぇだろ?」

そう言ってウルフがを見ると私は別にかまわないよ、むしろ嬉しいかな?といって笑った。

「じゃあ、レオンお兄「お兄様だ。」

「「え?」」

「お兄様がいい。」

なんだよ、それは、と言う背後のウルフを無視してレオンは嫌か?とに尋ねた。

「嫌じゃないけれど・・・なんかお兄ちゃんが後ろで絶対ダメって顔しているからなぁ・・」

それを聞いて、レオンがウルフを見て、そうか、それなら妥協策と行こう。とウルフの肩をつかんだ。























「妥協策って・・・どこがだ!」

そうウルフが叫んでいる少し先でレオンがにダーツを10本手渡していた。

「これで私の10本のダーツをウルフに刺さらないように防いだらの勝ちだ、お兄ちゃんで我慢してやる。」

「人の話を聞け!」

ウルフの声を無視してまでが朝の片づけをしていたエプロン姿で頷いた。
今現在ウルフは壁に貼り付け状態になっていた。レオンの妥協案・・それは反対する奴は消しちゃおう的打開策の
見え隠れするダーツゲームだった。ようは、的があの丸い公式の物ではなくウルフ自身だったのだ。
この間の内乱時にの投擲スキルが大人おも凌駕するものだとは知っていたが、それでも相手はあの変態サディスティック(酷)
のレオンだ、自分が生き延びられるか、ウルフはとても心配になった。

、頼むから失敗しないでくれぇ!」



「じゃあ、はじめますか。」

そう言ってレオンがが頷いたのを確認して、ウルフに狙いをつけ始めた。

「じゃあ、死なない程度に・・・はっ!」

「えいっ!」

レオンの手元との手元からダーツが放たれて空中でぶつかり両者がウルフの目の前でリビングの床に落ちた。

「さすがですね、。では2発目を」





放つ必要は無くなっていた、目の前に迫るダーツの恐ろしさにウルフがお兄様って呼んでやれ!と叫んだからだ。




猟奇的なお兄さんには逆らわないに限る。













拙話

こういったエピソードが積もりに積もってはレオンさんに勝てません、
ええ怖いですとも。
彼女は「君子危うきに近寄らず」
ウルフはまぁ、レオンさんが甘いのと、少々学習力が無いゆえ、結構言いたい事を言ってます。
山茶花はレオウル好きです。