ライラット星系より少し外れた宙域の惑星ガウディ。
数十年前より移民が始まった新興移民惑星である。

その星の表面、70%の海と30%の陸地のうちの陸地のの50%を覆う砂の海に一台の中型移民船が降り立った。
移民星なだけあって誰かが移民船に乗ってやってくることなど日常茶飯事なのか町には少しの変化も無く
移民船から降りた人々は船の持ち主に礼を言って荷物を持って肉親たちと一緒に町へと入って行った、

後に残ったのは空と同じくらい透き通るような水色の羽を持ったインコの家族が一組。
父親、母親に挟まれて立つまだ幼い娘の3人だ。




「ねぇ、ママ。みんな行っちゃったよ?」

「ええ、新しい家を探しに行ったのよ、」

ここで新しい生活が始まるのよ、と長い髪をはためかせて母親は娘を見下ろした。

「砂ばかりで前より厳しい生活になるかも知れないが、頑張れるよな、?」

父親が、と呼ばれた娘の前にしゃがみこんで両手を握った。パイロットスーツに似た服に身を包んだ父親を見つつ
は父親に尋ねた。

「もう、『とくしゅくんれん』しなくていい?」

娘のその言葉を聴いて両親が顔をあわせてから微笑んで言った。

「もちろんよ、。もう私たちはあの星にいるんじゃないわ、戦わなくっていいの。ここなら弱くっても死なないのよ。」

「じゃあ、『せんそう』も無し?」

「そうだ、はお前の好きなときに好きな事をしても良いんだ、ただちょっと前よりも生活が厳しいだけさ、頑張れるよな?」

父親の改まった質問には同じように改まって答えた。

「うん、、頑張る。」


「じゃあ約束だ。」

そう行って父親がの前にす、と拳をもってきた。それを見ても笑ってそこに拳をもってきてコツン、と突きあわせた。

「ウン、約束。」

母星にいたときから変わらない、誓いの儀式、 それを見て両親も互いに微笑みあった。

「よし、じゃあ、船の中を片付けて住めるようにしないとな、、手伝ってくれるよな?」

「え?あのおっきな船に住めるの?やったー!手伝う!手伝うよ、昨日7歳になったんだもん!」

「ふふ、今日の夕飯の時にお祝いしないとね、」

を抱き上げて船に戻る父親の後ろに母親が続いた、






物語が始まった



「奇妙なカンケイ」
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拙話

連載開始です。
原作沿いの予定ですが、どうなる事やら・・
とりあえずしばらくはの周りを中心に物語を展開します。