8 カレールゥ


「ねぇ、クリスタルはバレンタイン、誰に作るの?」

スターフォックスが滞在中のサルガッソーのキッチンからは甘い香りが漂ってくる。明日はバレンタイン。


「とりあえず・・フォックスでしょ、ペッピー、ファルコ、スリッピー

 後はお世話になった将軍とウルフさん、レオンさんかしら?」


「うーん、私もそんなもの。本命1つとパンサーの分とでクリスタルよりも2個多いかな?後は市販を子分たちに。」


「1個じゃなくて?」


「うん、師匠の分も。」


「あ、やだ私、フォックスのお父様の分を忘れていたわ、ちゃんと作らないとね。てあら?カレーのルゥ?」


机の上に並べられた、本物のチョコレートと寸分違わぬ形のルゥ。


「ああ、これ?ダミー。ちょっとここを出て離れていたらわかるわよ。」


「?」


その後、挙動不審なパンサーを先頭にウルフやフォックスたちがキッチンに入っていった。


二人しか知らない本物のチョコを求めて。





言わずもがなな落は省略。