甘くない 世の中は 甘くない





「海のサル」
※捏造 ケテルブルク スパイベント





「海猿ねぇ。」
「逆にエロイわよね。」

ケテルブルクの貴族御用達のスパでその官能的な肢体を惜しげもなく晒す完全同位体もどきな外見をした女が二人ビーチチェアに寝そべって
目の前を通りかかったガイにコメントする。

「俺よりお宅らの方がずいぶんとエロイと思うけどな。」
「あら、異性の目から見た評価なんだから素直に受け取りなさいよ。それに、そういう水着の方が逆にエロくみえるのよ?」

黒い髪をいつもは自由に遊ばせているが普段は見えない項を晒しながらガイの方へ体の向きをかえる。
その隣のチェアの上でそうよ、もったいないよ、と白い髪のが艶っぽい動作でトロピカルジュースを手に取る。
普段から露出度の高い服に身を包み 目のやり場に困る二人にマルクトの皇帝が贈った水着は 予想通りなのか揃いの紐ビキニだったりで。
ガイにとっておいしいような、災難のような光景が眼下に広がる。















陛下のブウサギ探し、なんて邪魔くさい仕事の引き換えに貰ったスパのチケットを使って入ったそこには「馴れ合いは ごめんだ。」と
いつも眉間にしわを寄せている不機嫌な元六神将の特務師団長 アッシュとその元補佐官 の姿。
豊満な肢体の補佐官 が力ずくでアッシュをスパに引っ張り込んでいる光景だった。そこに色違いで御揃い、というどう見ても
陛下の陰謀を匂わせる水着で現れたが加わってアッシュを虐めだして数分の後ガイはこの二人に件のコメントをいただいたのだった。

この惨事の最初の被害者のアッシュはというとお色気ダブルパンチにやられたのか哀れにも一度も湯につかることなくのぼせて少し離れた
ベンチの上で伸びいていた。

「とって食やしないんだから、こっちに座りなさいよ。」

7年間に及ぶ逆セクハラにてガイの体の拒否反応を強引に取り払ったが体を起こして自分の横を指し示す。

「どうせ、俺には拒否権ないだろ・・」
「判ってるわねぇ。」
「でも自称女好きさんにはおいしい状況じゃなくって?」

ガイがの隣に座り、その隣にが座る。一瞬だけ、ガイが怯んだが、それにお構い無しにが座ってしまうと、
完全同位体もどきらしく、ガイの体は拒否反応を示さない。

「はぁ、なんか嬉しくない。」

おもちゃにされていることが分かっているからだろうか、ガイはありがたくなさそうにため息をつく。

「なんか心外ねぇ。」
「ジェイドは喜んでくれたのにねぇ。」
「『いやー、もてる男も辛いものです。』とかっていったんだろ、ジェイドの旦那だもんなぁ。」
「ルークは真っ赤になってたわね。」
「アッシュよりは、ましだったけれどね。」
「おいおい、ルークでまで遊んだのかよ。」

勘弁してやれよ、アイツ初なんだし、とガイが言うのに対してが好奇心よ、せっかくとも会えたんだし。といつになく晴れやかな顔つきでいう。

「まぁ、ガイが遊んでくれるならいいけどね。」
「さて、もう一回 アッシュで遊びますか。」
「ガイも一緒にいこう?」

鬼のように容赦ない二人がアッシュに向って歩きだした。




アッシュの身を不憫に思った。


















拙話

何だこれ・・・意味不明だ。
近々かきなおします。