To be or not to be ?





*〜アスタリスク〜






「そういえば丞相閣「孟徳様!」
 ・・・孟徳様、私たちはどうやってお仕えしたらいいんですか?」

これって結構重要なことですよね、とが曹操に向って質問を投げかける。

「そうだ、孟徳。異界から来た奴らに此方の事が解るというのか?」

夏候惇が大体俺たちが何をやっているのかも知らんのではないのか?と髭をなでた。

「それもそうじゃな・・、今ここがどこでわしらが何なのか分かっておるのか?」
「ん〜?ちゃん知ってる?」
「多分・・・空からみた感じだと・・・ここは許都で、反董卓勢力の一掃が昨今の問題、という感じ?」
「おおっは博学だな。」

異界人ですから。とけろっとしているに隣のちゃんは学校で一番賢いんだよ〜と自慢げにいった。

「それで殿、どうするおつもりですか?」
「うーむ、はワシか司馬懿月の書記官にならんか?」
「・・・私ですか、殿。」

曹操のそばの司馬懿が嫌そうな顔をする。大方にくっついてがやってきたときの騒音問題を予想したのだろう。
会って五分もすればの元気のよさには辟易する人種がいる事をは身を持って知っているので、司馬懿が顔をしかめたのに
先読みの鋭さは無双のゲームそのままだな、と思った。

「孟徳様、もしよかったら私、武官希望なんですが。」
「ほう、面白いな。」
「孟徳様ぁ、ちゃんはとっても強いんだよ!素手で男の人を10人くらい、軽く伸しちゃうんだから!」

こーんな、こーんな、とが身振り手振りでの凄さを現す、実際伸す原因と言えるのはの存在なのだが・・。

「ほぅ・・そんなにすごいのか、確かに空から降ってくる時に、お主の剣から発生した緩衝用の衝撃波、アレは大した物よの、
 よかろう。元譲の副官でもしてみるか?」
「は・・・?」
「孟徳?」
「元譲の傍なら、戦に出ても万が一はあり得んだろうからな。」

それに、元譲の無鉄砲を止めるいい枷になるわ、そう言って曹操がにやり、と夏候惇をみた。

「・・ッチ、役に立たんかったり、範囲を翻したら即刻切り捨てるからな。」
「・・・どうも。お世話になります。夏候惇将軍。」
「字でかまわん。」
「じゃあ惇ちゃん〜」
「・・・。」

夏候惇の前に手を差し出して、がよろしくねぇ、と笑った。

「・・・惇ちゃんはやめたほうがいいと思うよ、。元譲殿もさすがに怒るかと。つか、止めたげなよ。」
「ダメ?」
「ダメ。すまない、元譲殿。まるで遠慮というのを覚えない娘で。」
「・・・いやかまわん、遠慮がないやつは見慣れている。」
「それはワシの事か?元譲。」

曹操が夏候惇の嫌味に対して反応すると、自覚があるならそれ相応の行動をするのだな、と夏候惇が切り返す。

「で、こっちの小さい方、、といったか?はどうするんだ?」

こいつに武があるとは思えんな。と夏候惇が自分に並べば胸までもないの襟元をつかんで引っ張り挙げる。

「や〜放してよ〜。」
・・暴れたらスカートの中が孟徳様に見えるよ。」
「えっ、やだ。」

の言葉に暴れるのを止めたが大人しくブラーンと夏候惇に掴れたままでいる。

「むぅ、放してやらんか元譲。元々はワシの秘書官でもしてもらうつもりじゃ。こんな小さいのを戦場に出したら
 あっという間に馬に踏まれてしまうじゃろ。」
「的を得てます孟徳様。はすぐ小さいがゆえに迷子になります。」
「小せぇと大変だなぁ」
「小さいって言うなぁ〜!」

夏候惇の隣にいた夏候淵がくしゃくしゃ、との頭をなでるとポカポカと小さな拳で夏候淵の胸を叩いた。

「それに比べて、おぬしは大きいの。」
「従姉妹でこれだけ違うものなのか、と自分でも思ったりします。」
「司馬懿殿や殿より大きそうでござる。」
「・・・司馬懿、と並んでこい。」
「お断りします。それに徐晃殿。女としてはあんまり大きいのも嬉しくないのでは?」

司馬懿が鋭い目つきで徐晃の盲点を付くと徐晃が隣のを見てあっと声を上げた。

「すまない、女人に失礼な言を・・。」
「いえ、不便を感じたことないんで。むしろ無いよりあった方が立場的に便利で。」
「え?」
「・・・ちょっと失礼。」

そう言ってが戸惑う徐晃の前を通ってまだ夏候淵とじゃれているの背後に行くと、添木と包帯で硬くなっている右腕を
支えから抜いてその腕での頭に拳骨を落とした。

「いつまでもバカしないで。」
「ヴーーー痛い・・・ってちゃん!その腕どうしたの!」
「あー多分・・・落ちたときに折った?らしい。」
「折れた手で人の頭殴って大丈夫なのか?」
「なら・・左でで殴っとく。」
「い゛ーー」
「何も殴りなおす必要は無いと思うけどな。」

夏候淵が呆れているのに、がこれも躾ですから。と器用に支えの布の中に腕を戻した。

「こういったときとか、周りが見えていないおバカな従妹を止めるのには背が高いほうが何かと便利です。」

だから気にしないで下さいね、とが徐晃の方を向いて言うと、徐晃が愛想笑いを浮かべ、
夏候惇はの言に納得した様に頷いていた。























拙話
 179センチ
 139センチ
40センチ差の凸凹主従。(その言い方は少しおかしい。)
さんは男前キャラ。さんは無邪気な小喬っぽい腹黒。