比叡平風物詩       No.001

珍種発見  ナンバンギセル
2009.9.15  影山 哲男

八月中旬の1日。それまでの暑さは何処へ行ったのか、涼しくなり20℃以下の夜を過ごしました。
翌朝、近所を散歩していると、ナンバンギセルの群落を見つけました!
15番地ブロック北端のススキの原、東西通りに面した所から撮った写真が以下です。

[Image]
(写真をクリックすると拡大されます。)

内部でもぎっしり生えているようです。凄い数ですね!これだけの群落を見れる機会は少ないのではないでしょうか?私は今まで2回しか見たことがありません。これで3回目です。(新聞ニュースになっても良いくらい?)
知り合いにも知らせました。遠来の客、女房の友人にも見せると悦んでくれました。

【以下はネットのヤサシイエンゲイから】------------------

ナンバンギセル(南蛮煙管)

1 年生の寄生植物で、ススキなどの根に寄生します。地上に出るのは写真の花と柄だけ。

ナンバンギセルを歌った和歌は万葉集にすでに登場しています。

読み人知らず
   [Image]
尾花はススキのこと、思い草がナンバンギセルを表わしています。
ススキの根本に生え、物思いにふけるよう横を向ている情景などナンバンギセルの生態をとらえ、歌が詠まれています。
和歌の上で『思い草』は『忍ぶ恋』を表す植物として使われています。

ナンバンギセルは葉緑素を持たないがゆえに自分で光合成をして生長することができず、他の植物の根に寄生してそこから養分を取りながら生育する寄生植物で、発芽して生長し、花後タネを結んで枯れる生育サイクルを1年以内におこなう1年草です。

寄生するのは主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなどが挙げられます。
      -----------【ここまで】----------------------------

花を楽しむにはもう時季遅れですが、来年も咲いてくれることを期待しましょう。
つぎつぎと家が建つのでは、ちと危ういかな?

種子で増えるなら、実る頃(9-10月)に種子を採取に行き、ススキの生えているところなど、あちこちに播いてやろうと思っています。
庭でもギボウシやミョウガの根方から秋になると白い茎が伸びて赤い花が咲いてくれると面白いですね。



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