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オール電化へのこだわり

IHクッキングヒーター

IH(Induction Heating)クッキングヒーターは普及が急速に進んできたことも
あり、ご存じの方が多いかと思います。また、最近では大型家電店や一部の
ホームセンターで取り扱いが盛んになり、実際に目にする機会も増えてきたの
ではないのでしょうか?

どんなところがお薦めなんだと問われても、どれをあげて良いのか迷いますが、
実際気に入って購入される方たちの動機もバラバラかと思います。
以下に僕が思いつく利点を列挙します。

(1)安全性
電気調理器と聞けば一昔前の電熱線を環状に巻いた、いわゆる「電気コンロ」を
思い浮かべる方が多いかもしれません。電熱線に電気を流して電熱線を赤熱させ、
調理に使うと言ったものでした。この電気コンロは効率が非常に悪く、電気代が
大変かさみました。また電熱線(コイル)が切れやすく、故障が多い機器でした。

IHクッキングヒーターはパネル上に磁界を発生させる事で上に置かれた鍋や
フライパンの鍋肌に電流を発生させ、その電流によって加熱を行うもので、
パネル自体は一切熱くなりません。仮にパネルに手を乗せても全然熱くあり
ません。
うず電流
上に紙や布を持ってきても燃え移ることは一切ありません。揚げ物を調理中、
油の温度が上昇しても発火点に至る前にIHクッキングヒーターが自動的に
切れます。煮立った油が鍋からこぼれても、火がないのですから燃え移る事も
ありません。また、油ものばかりでなく、普通の煮炊き物でも消し忘れがあれば
自動的に切れる回路があります。
これから考えてもIHクッキングヒーターで火災を起こすのは不可能ですね。
お年寄り、お子さまに使用させても安心かと思います。

(2)クリーンさ
都市ガスやプロパンガスは成分ガス中に炭素(C)が含まれているので燃焼に
よって二酸化炭素(CO)が発生します。
また、酸素濃度が低下すれば不完全燃焼を起こし、有害な一酸化炭素が発生します。
ガス機器使用中、換気を行いましょうと言うのはこの為です。
これに対しIHクッキングヒーターは燃焼を伴いませんから二酸化炭素や一酸化
炭素は一切発生しません。
IHクッキングヒーター設置の台所では換気扇は不要の機器かもしれませんね。

(3)手入れのしやすさ
実際目にした方なら想像がたやすいかと思いますが、手入れがとても簡単です。
吹きこぼれがあってもパネルを拭き取るだけです。またパネルが過熱しないので
吹きこぼれた汁物や油が焦げ付いてひどい汚れになると言ったことも一切あり
ません。


IHクッキングヒーター自体の手入れのしやすさもさながらですが、台所が汚れ
ません。(特に壁や天井)
ガスコンロはガスの燃焼に伴い上昇気流が発生するので、油の霧が台所中に舞い、
天井・壁を汚してしまいます。IHクッキングヒーターは上昇気流発生がないので
台所が汚れません。また換気扇の手入れの必要が少なくなります。(特に換気も
要りませんが)

(4)パワーはガスに劣らず
前述の電気コンロは効率の悪さが目立ちましたが、200VのIHクッキング
ヒーターならパワフルさはガスに負けません。かえってIHクッキングヒーターの
効率がいいのでガスより早くお湯が沸騰します。


どうでしょう?
IHクッキングヒーター+設置工事(200V電気工事)を合算するとガス
レンジの10倍ほどになってしまいますが、効率の良さは月々の光熱費節約に
繋がり、数年でモトが取れ、逆に黒字転換します(笑)

電力会社が「イニシャルコスト」「ランニングコスト」と言っているのは、この
「初期費用」「どれぐらいで元が取れてもうけられるのか」と言う事なのです。

電気温水器を導入して「ハッピeプラン」に加入すれば電気代が更に安くなります。

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電気温水器
簡単に言うとお湯の貯水タンクです。電気ヒーターを使って水をお湯にしますが、
特筆すべきは深夜電力を使っていることです。深夜電力と言っても昼間使う電気と
何ら変わりない電気ですが、使用料金が割安(1/3〜1/4)に設定されており、
ガス釜、ガス給湯器に比べ光熱費を節約することが可能です。

一昔前の電気温水器は鉄製タンクで長年の使用で錆が発生するなどの不具合が
ありましたが、現在主流のものはステンレス性で錆の発生がないのはもちろん、
耐久性が格段にあがっています。

また、タンク・ヒーター一体型である構造の特徴から筐体が随分大きくなり、
マンションなどは設置スペースに問題がありましたが,
現在は小型のものが発売され、その問題は解消されています。



性能も向上し、2階設置の浴室でも使用可能な高圧型や追い炊き機能、タイマー自動
炊きあげ機能を有したものも販売されています。

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エコキュート
聞き慣れない言葉だと思いますが、新型の電気温水器だと考えてください。
普通の電気温水器は電気ヒーターで温水を作るものですが、このエコキュートは
二酸化炭素を冷媒にお湯を作ります。ヒートポンプ式というものですが、
簡単に言えば非常に効率が良いハイブリットカーみたいなものでしょうか(笑)

高価(電気温水器の2〜3倍)なのが難点ですが購入に当たり、国の補助金を
受けることが可能です。

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電気式床暖房
床暖房はホットカーペットは同じだと考えている方が多いかもしれませんが、
これらは全然違います。

ホットカーペットは電熱線の熱でカーペットを加熱し、そのカーペットの上に接した
人体等を伝導熱で直接暖めます。直接触れたものが暖かくなります。

これに対し床暖房は床面全体が加熱し、部屋全体に放射熱(輻射熱)を伝えます。
放射熱はその部屋の壁・天井、またその部屋に置かれた家具に吸収され、
その壁などからも同じように放射熱が放出されます。

この作用で部屋全体が均一に暖かくなります。

放射熱の代表的なものは太陽でしょうか。

宇宙空間は真空です。ましてや距離のある太陽から地球上までを伝熱で
加熱することはありません。

太陽から地球上に伝えられるエネルギーはほとんどが放射熱です。

地球は太陽からの放射熱を受け、地表に吸収するとともに太陽と同様に
放射熱を放出しています。


床暖房に話を戻しますが、床暖房にはホットカーペットと同様に伝熱で
人体に暖かさを伝える作用も有ります。



通常の暖房では温められた空気が部屋の上部に滞留しがちになります。
空気の温度が密度差を生じさせこの現象が発生しますが、これははお風呂の
お湯が「上は熱い」けど「下は冷たい」・・・この現象と同じです。


この密度差のせいで「頭のほうがぬくくてボーっとする」「足腰が冷える」と言う
事が起こりますが、床暖房では放射熱による部屋全体の均一な暖房と足元への伝熱で
「頭寒足熱」の人に優しい理想的な暖房状態になります。
床暖房の場合。床面付近の温度が上がり、人体全体が暖かくなっているのが分かります。
エアコンの場合。天井付近の温度が上がって、人体の温度は上がっていません。

次に床暖房の形式を説明します。
1.温水式床暖房
  床暖房の主流はこの温水式です。ガス給湯器や石油ボイラなどでお湯を作り
 床下に張り巡らせたパイプにこのお湯を流すことで床全体を加熱します。

  導入時のイニシャルコストが安いですが、数年ごとに不凍液の交換やパイプ、
 給湯器の点検・交換等のメンテナンス費用、ランニングコストがかかります。

  また、熱源の燃焼音、パイプにお湯が流れるときの流動音が発生したり、
 燃焼時に臭いの発生があります。

2.電気式床暖房
  温水式床暖房の温水の代わりに電熱ヒータ等の発熱体を利用して床を
 加熱します。蓄熱式と非蓄熱式があり、
 (1)蓄熱式は深夜電力を利用し発熱体を発熱させ、蓄熱体に熱を蓄えます。
   朝から昼間、夕方、夜間にかけてはこの蓄熱体の熱を利用し床暖房を
   行います。
    夜間〜深夜に温度の低下が見られること、前日夜中に蓄熱させてしまうと
   翌日の気温がどうあれ床暖房が入ってしまう、などデメリットがありますが
   在宅時間の長い家庭向けです。
 (2)非蓄熱式は蓄熱体を持たない床暖房で、昼夜問わず床暖房を行えると言う
   メリットがあります。しかし深夜電力を利用しないため若干電気代が高くつき
   ます。在宅時間の短い家族向けでしょう。

   電気式床暖房は導入費の高い事が難点ですが、温水式のようにメンテナンスは
  一切必要ありません。また燃焼音・流動音・臭い等はまったく発生しません。
   導入時のイニシャルコストは温水式床暖房が優れていますが、ランニング
  コストは電気式に軍配が上がります。

   また、ガス代・石油代に比べ電気代の方が高くなると聞いたことがあるかも
  しれませんが、オール電化(ハッピーeプラン)にすれば、月3,400円程度
  電気がお得です。

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オール電化採用って・・・高い?
ガス給湯器やガスコンロに比べ、電気温水器やIHクッキングヒータは高価に
思われているかも知れません。

最近になって家電量販店やホームセンターで両者の扱いが増えてきており、
価格差でオール電化採用を諦めたり、想像の付かない工事費用で敬遠される
方が多いかもしれません。

電気温水器は高圧型やエコキュート(CO2ヒートポンプ)、
IHクッキングヒータも出力の違いや、ビルトイン型、据え置き型等、
各メーカーから特徴あるものが販売されています。
高機能な物は高価ですが、一般機能のみを有した普及タイプはリーズナブルな価格
です。

種類・値段が多岐にわたるとは言え、電気温水器やIHクッキングヒータは
ガス機器に比べ値が張ります。
ただし、オール電化を採用し、ひと月に約4,800円安くなる光熱費
(ランニングコスト)で回収すれば数年で資金回収出来ます。

電気温水器やIHクッキングヒータは200Vの電源を必要としますが、
家庭引き込み口までは200V受電しているので、屋内電気工事だけで電気工事は
完了します。
給水や給湯用の配管はガス給湯器用の物をそのまま流用できるので配管工事料金も
殆ど掛からないケースが多いようです。

工事代金は設置する家庭の状況(特に配管工事)で上下する為、パンフレットや
ホームページでは載せていない場合が多いですが、上限5万円と考えていいかと
思います。

色々と言いましたが、オール電化採用の費用は20〜50万円が相場でしょう。
深夜電力は地球を救う?(笑)
深夜電力が割安に設定されているのは電気温水器の欄で紹介
しました。

何故、深夜電力が割安なのか・・・

昼間は会社の営業や工場の稼働で電力の使用は必然的に上がってきます。
特に夏場は気温の上昇によってエアコンが使用され、更に増して使用電力が
上がります。
逆に深夜は会社の営業が終わり、工場も停止することから電力の使用は
下がります。

各電力会社は昼間の一番使用が多い、さらに夏場の一番厳しい時期に見合った
電力を供給できるように発電所を建設します。
電力会社の電力供給が不足すると電圧や周波数の低下を招き、各産業や
一般家庭にまで悪影響を与えます。最悪停電などが起こってしまえば、
日本の経済活動をマヒさせかねません。


昼間の一番使用電力が多いときにあわせて発電所がありますから、
夜間の使用が低くなったとき、発電所が余ってきます。

発電機の出力を低下させることで需要に見合った電力供給が
出来ますが、発電所というものは定格出力運転時に
最高効率となるように設計されています。
夜間の低い需要に見合う出力まで低下させると効率が低下し、
無駄な燃料を消費しなくてはいけません。

これは高速道路を走った時の車の燃費が格段に良くなることに
似ているかと思います。
市街地走行ですと低速度ばかりで、しかも信号があり
本来の走行以外に無駄なガソリンを消費するでしょう?
(信号待ちのアイドリングなど)
これに対し、高速道路走行は一定速度、信号で止まることも
ありません。カーブも緩やかですからブレーキを使って
スピードを遅くすると言った事もなく、燃費が良くなります。

つまり発電所も高速道路を走っている状態、昼間の高稼働の
状態がベストな状態となります。


また、出力低下だけで収まらない部分、余った発電所は
停止すればいいのですが、翌日の昼間には再度
動かさなければ行けません。

蛍光灯やラジカセのようにスイッチを入れたり切ったりと、
発電所も簡単にオンオフ出来ればいいですが、そうはいきません。

たとえば火力発電所ならボイラーがあり、タービンがあります。
ボイラーで蒸気を作り、その蒸気でタービンを回し、発電機を回して
発電・・・となりますが、大きなヤカンでお湯を沸かすのと同じで
どんな高性能なボイラーでも急激に蒸気を作ることは出来ません。
ボイラー点火から発電まで相当な時間がかかってしまうのです。

ですから・・・火力発電ならボイラーに燃料を入れても発電まで
簡単に出来ないのです。
本来の目的(発電)以外に燃料を消費してしまうのです。(損失)

夜間や冬場・正月やゴールデンウイークなど連休の低需要時は
発電所は必要ありませんから停止します。
停止すればお金がかからないかと思われがちですが、
補修費用等の維持費が必要です。

また、いくら停止させている発電所でも数年に一回の頻度で
「定期検査」という大規模な修繕工事を実施しなくてはいけません。

車が3年に一度車検を実施するように発電所も法規制された
定期検査があるのです。この検査に莫大なお金がかかります。

停止しても上記のような維持費や定期修繕費用がかかってしまうの
なら、いっそうのこと壊してしまえばいいですが、
そうすると夏場の高需要時に電力供給が出来ません。

発電所の建設には10数年要しますから、
「要らないときに壊す」「必要なときに建てる」
こんな都合のいいことは絶対に出来ません。


長々と書きましたが、深夜電力の使用が増えると発電所の出力を
低下させなくて済み、効率の良い運転をさせることが出来ます。
また発電所を止めなくて済みます。
これらは無駄な燃料消費を抑え、排ガスの抑制・環境浄化に
繋がっていくのです。

電力会社は効率よく発電所を運転できるようになり、発電単価を
抑制することが出来ます。
つまりお金儲けが出来るので深夜電力の需要を伸ばすのに
躍起になっています。ですから深夜電力は料金が安く設定されて
いるのです。

しかし・・・深夜電力の使用が増える事は電力会社が
お金儲けするだけじゃないんです。火力発電所のボイラーは
普通自動車の何千倍もの燃料を消費します。
火力発電所を高稼働・高効率にさせることが出来れば確実に
環境保全に繋がります。
深夜電力は地球を救う、・・・かもしれません(笑)

・・・どうでしょう・・・夢があると思いませんか?

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